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θは遊んでくれたよ 森博嗣

久しぶりの作者の本だが、なんだかんだ言ってやはり結構面白い。ただ、これまでに読んだ作者の本はおしなべて読みやすいという印象があったが、本作はそれらに比べて少し読みづらい文章になっているように思える。忙しくてあまり推敲ができなくなっているのか、もしかすると口述筆記しているのかもしれないと思う。また、シリーズ物だからだろうか、関係のない人物が登場しすぎているようにも思えるし、結局最後まで本筋と無関係の内容が多すぎる気がする。それにしても彼の作品は数多いのにTVの2時間サスペンスドラマになったのを見たことがない。本作などはTVドラマにしたらすごく面白いのではないかと思うのだが。(「θは遊んでくれたよ」森博嗣、講談社文庫)
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