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バチカン 秦野るり子
イスラム関連の本を3冊続けて読んだ後に本書を読んだので、立場が違うと歴史に関する記述がこうも違うものかと不思議な気持ちになった。本書の最大の眼目は、教皇を中心とするバチカンがどの様に今の地位を確立していったのかであるが、それを記述するなかでキリスト教全体の歴史が俯瞰できるようになっているのがミソだ。「テンプル騎士団」が何故「聖遺物」関連の謎に良く出てくるのかなど、本書で初めて判った内容も多かった。また本書では、ところどころに著者が行なった取材・インタビューなどの実体験が織り込まれていることも特徴だ。そうしたなかでは、特に今まで全く知らなかった「エクソシスト」へのインタビューなどが興味深かった。(「バチカン」秦野るり子、中公新書)
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