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危険な世界史 中野京子

18世紀19世紀のヨーロッパを中心とした様々な歴史のエピソードを綴った本書。時代や地域が限定されたなかで、よくもこんなに面白い話が沢山あるなぁと感心してしまった。時間の流れが行ったり来たりしており、本書を通読しても通史として理解することは難しい。読者の便宜のために話毎にマリーアントワネット誕生から何年目という表示があるが、それはどちらかと言うと時代の流れを理解する助けになるというよりも、「つい最近の出来事だと思っていたらマリーアントワネットの時代とこんなに近い時代の話なのか」という感じで読んでしまう。ハプスブルク家の異様な血脈の話など、著者の本でおなじみのテーマの話以外に、様々な話が読めて面白かった。(「危険な世界史」 中野京子、角川文庫)

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