goo

ドゥームズデイブック コニー・ウィルス

(体調不良が長引いているのですが、本を読むことが出来るくらいには回復してきたので、ブログ再開します)

「ブラックアウト」「オールクリア」が面白いと人に勧められたので、同一シリーズの最初の1冊から読むことにした。話はタイムマシンもので、読み始めた時の印象は、実際に過去にいくとしたらどんな予防接種注射をしなければいけないかとか、本当に言葉が通じるのかどうかとか、突然の出現という異様な事態をどう乗り切るかなど、考えれば考えるほど色々大変なんだということだ。そうしたタイムトラベルを巡るドタバタが何とも味わい深い。そうこうしているうちに現在と過去でいずれも、原因不明の絶体絶命のピンチが訪れ、本当にハラハラドキドキ、怒涛のような勢いで結末へ向かう。こんなにもたくさんの人が死んでしまって良いのかというくらいの厳しい現実と対峙させられながらも、最後にはやはり少しホットする余地が残っている、そのさじ加減が絶妙だった。(「ドゥームズデイブック」コニー・ウィルス、ハヤカワ文庫)

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )