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鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ 川上和人

読んでいて、これほどわくわくして面白かった本は久し振りなような気がする。東京都にしか生息しない固有種の鳥がいるとか、南硫黄島のビックリするような自然だとか、著者が新種発見を取り逃がしてしまったいきさつなど、どれをとっても面白い話ばかりで、しかもためになる話が満載だ。ユーモアに富んだ色々な比喩も絶妙で、読み飛ばすのがもったいなくて、一行一行がおろそかにできないという気にさせられた。動物愛護の団体の人がが読んだら、眉をひそめるような記述もしれっと書かれているので、目くじらを立てる気にもならないだろう。著者の一般向けの本がもう1冊あるようなのでそれも楽しみだ。(「鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ」 川上和人、新潮社)

海外出張のため1週間ほど更新を休みます。

 

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