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コンタミ〜科学汚染 伊与原新
著者の本はこれで3冊目。本書の帯に「理知的ミステリー」とあるように、著者の作品はいずれも何らかの形で科学的な知識を織り込んだ内容に特徴があるのだが、それだけではない魅力がある。本書が扱うのは「健康に良い」「ガンが治る」などと言いつつ科学的な根拠のない商品を売りつける悪徳な擬似科学商法。主人公たちは悪徳商法で悪名の高い組織に入社した直後に消息を断った若手女性科学者の行方を追う。一見するとSTAP細胞事件を彷彿とさせる内容で、悪徳商法の常套的な手口や謳い文句、法律の網をかいくぐるための巧妙な言い回しなどが満載、それだけで為になる。もう一つ本書を読んで分かるのは科学者の悪徳業者との関係。積極的に加担するような科学者は論外として、誠実な科学者でも関わりになることをとにかく避けようと無視無関心を決め込む科学者、世の中の害毒を払うために果敢に批判を続ける科学者など様々だということ。結末は正義の完全勝利とはならないのだが、そのことがこの問題の闇の根深さ根絶の難しさを教えてくれる気がした。(「コンタミ〜科学汚染」 伊与原新、講談社文庫)
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