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魔女と過ごした7日間 東野圭吾

人気作家の最新作。帯に『少年冒険小説+警察小説+空想小説」とある通り、様々な要素が盛り込まれたエンターテイメント小説だ。父親を殺された少年が不思議な力を持つ女性主人公の助けを借りながら犯人を追い、それと同時並行で警察の地道な捜査が進展して真相に迫っていく。最近のミステリーにしては話の展開の時系列も一直線だし、登場人物も腹蔵なく心情を吐露し合うので、ストレートに物語に入り込め、読んでいてとても気持ちの良い作品だ。その分、結末も著者の作品にしてはあまりひねりがない感じだが、その分を「もしこんなことが現実に進行していたら」という「空想小説」要素が補っている感じで納得できた気がする。(「魔女と過ごした7日間」 東野圭吾、KADOKAWA)
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