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おひとりさま日和 大崎梢他

6人の女性作家による一人暮らしの女性の日常を描いた短編が収録されたアンソロジー。6人のうち5人は初めて読む作家。一人暮らしのパターンとしては、未婚3、死別2、離婚1という構成で、一人暮らしの良いところ、困ることなどが色々書かれていて面白い。それぞれの主人公達の暮らしぶりの平均値をとると、精神的には不安よりも気楽さが優っているが、物理的には少し困ることが多い、それ以外は個人の好みや価値観次第というところだろう。短編なのである一つの状況を深く掘り下げるような深みはないが、アンソロジーという形態と相まって全体的なバランスの良さが本書の良さになっているように感じた。(「おひとりさま日和」 大崎梢、双葉文庫)
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