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急がば転ぶ日々 土屋賢二

文庫化されたら読むと決めている元大学教授によるシリーズエッセイ集。かつては、色々なテーマのエッセイだったが、著者が老人ホーム暮らしになったからだろうか、前作あたりからほぼ全編「老人あるある」ばかり。でもこれが意外にマンネリ感もなくそれぞれ面白いというのがこのシリーズのすごいところだ。特に面白かったのは、太っ腹な人物、私のW杯、人のやさしさに触れて、素晴らしいリセットシステムなど。何が面白いのか上手く表現できないが、読んでいて楽しいし、そう考える人が多いからシリーズとしてずっと続いているのだろう。このシリーズ、少しでも長く続いて欲しいと心から思う。(「急がば転ぶ日々」 土屋賢二、文春文庫)
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