書評、その他
Future Watch 書評、その他
レタス・フライ 森博嗣
近くの本屋さんで目立つところに陳列されていたので読んでみた。数ページの小品から数十ページの普通の短編まで10作品が収められた短編集だ。本書を読んでずいぶん著者に対するイメージが変わった。アクロバティックなトリックを楽しむエンターテイメント重視のミステリーというこれまで抱いていた作者のイメージと違い、ノスタルジックな幻想小説のような趣の小品が多くて意外な感じがした。ミステリー作家の小品というのはなぜかそんな感じの作品が多い。長さの制約があり、論理で話しを組み立てられない分、そうした傾向を強めてしまうのではないかと思われる。普通の長さの短編の方はおなじみの登場人物におなじみの展開で安心して読んでいられたのだが。本書は作者のファンが作者のいろいろな顔を知りたくて読むのに適した本だと感じた。(「レタス・フライ」森博嗣、講談社文庫)
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タニヤ・ロバーツ サイン OO7美しき獲物たち
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リーマン恐慌 岩崎日出俊
このブログはあくまで趣味ということで、本業に関する専門書は紹介していないが、この本は専門書ではなく教養本として読んだので紹介しておく。本書は元リーマンのマネージング・ダイレクターだった著者の経験をベースにした今回の金融危機の解説本だ。勤めていたのはかなり昔のことだと謙遜しているが、投資銀行という職場の雰囲気やしきたりを良く知っていなければ書けない内容が随所に見られ、他の解説本とは一線を画す内容となっている。但し、最後のほうの「サブプライム問題の本質」あたりの記述はそうしたプロの文章としては少しおざなりすぎるのではないか。もっと生々しく書いて欲しかったというのが正直な感想である。その辺に「かなり昔」のハンディがあるのかもしれない。それこそ破綻後にリーマンをやめた幹部の本がでてくるのを期待したい。(「リーマン恐慌」岩崎日出俊、廣済堂出版)
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デュオ サイン ミュージシャン
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ENRAY サイン ミュージシャン
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高津・大塚・松井(稼) RC MLB
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A.J.バックレイ サイン エド・ゼドモア スーパーナチュラル
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θは遊んでくれたよ 森博嗣
久しぶりの作者の本だが、なんだかんだ言ってやはり結構面白い。ただ、これまでに読んだ作者の本はおしなべて読みやすいという印象があったが、本作はそれらに比べて少し読みづらい文章になっているように思える。忙しくてあまり推敲ができなくなっているのか、もしかすると口述筆記しているのかもしれないと思う。また、シリーズ物だからだろうか、関係のない人物が登場しすぎているようにも思えるし、結局最後まで本筋と無関係の内容が多すぎる気がする。それにしても彼の作品は数多いのにTVの2時間サスペンスドラマになったのを見たことがない。本作などはTVドラマにしたらすごく面白いのではないかと思うのだが。(「θは遊んでくれたよ」森博嗣、講談社文庫)
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福西崇史 ジャージ 東京ヴェルディ サッカー
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できそこないの男たち 福岡伸一
生物学の解説書でありながら、ベストセラーの前作「生物と無生物のあいだ」よりもさらに叙情性を増したような本書。自らの体験、巧みな比喩、科学史的な記述が渾然一体として強いメッセージを放っている。生物の基本仕様としてもメス、そこから必要性に応じて作られた小さな改良型であるオス、なんだか寂しいが「そういうことだったのか」と首肯せざるを得ない。「アリマキ的人生」の章で語られるアリマキのオス、「余剰の起源」で語られるハーバード大学教授の哀れな最後とそこから著者が語る「使い走り」のオスと余剰の関係などは、特に哀愁を誘う名文だと思う。(「できそこないの男たち」福岡伸一、光文社新書)
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ブライアン・ドイル サイン MLB
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センディル・ラママーシー サイン モヒンダー HEROES
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ニック・プライス ウェア GOLF
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向日葵の咲かない夏 道尾秀介
作者の本は何冊目かなので大分読み方のコツが掴めてきた。そのおかげでこの本最大の謎である主人公の家族に関する謎は随分最初の方でおおかた予想がついてしまった。後はその予想で矛盾がないかどうかをチェックしながら読むことになったが、ぎりぎりセーフという感じだ。しかしその矛盾がないというのも、ある重要な前提にたてばの話であり、そんな前提はルール違反だと考えると、結局は疑心暗鬼のまま騙されることになる。通常のミステリーではありえないルール違反を認めることがこの作者の本を読む際のコツなのだ。作者のトリックを見破ることはどこでルール違反をしているのかを見破ることに等しい。ただ、そういうスタンスで謎を見破っても、見破った喜びはあまり大きくはない。それがこの作品の評価を分けるような気がする。私としては読んでいて面白かったので、こうした変化球もありだと感じた。(「向日葵の咲かない夏」道尾秀介、新潮文庫)
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アラバン・レザイ サイン テニス
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