書評、その他
Future Watch 書評、その他
造花の蜜(上・下) 連城三紀彦
松井秀喜 T206 MLB
T206シリーズ(昔のT206というカードのデザインと名前を継承したシリーズ)の昨年製造されたもののなかから見付けた松井秀喜選手のカード。デザイン自体は特に珍しいものではないが、製造枚数が少ないオリジナルサイズ(ミニサイズ)で、裏面のデザインが他と違う限定99枚限定版ということで、若干プレミアムがついている。また良く見ると裏面に1/99と刻印されている。これはコレクターの間では「、ファーストナンバー」と呼ばれるもので、これにも多少プレミアムがつくようだ。裏面が違うだけなので、普通のコレクターにとってはあまり意味はないが、松井選手のものならば何でも集めたいというハードなコレクターにはそれなりの価値があるものと言ってよいだろう。オリジナルのT206では、現存する枚数や製造された枚数が裏面のデザインによって大きく異なるので、オリジナルのT206のコレクターは、裏面のデザインを重視する。そのような集め方を踏襲してもらうように、あるいはそうした集め方の楽しさを知ってもらうようにということで、製造会社は、裏面のデザインがいろいろ違うバージョンを作るという工夫をしている。
ケビン・マクナルティ サイン ロイ スーパーナチュラル
TVドラマ「スーパーナチュラル」でロイ役を演じたケビン・マクナルティのサイン。SFもののドラマや映画には必ずと言って良いほど登場する悪役の大御所スターだ。2000年以降の出演作だけを列記しても、「バトルスター・ギャラクティカ」「カイルXY」「スターゲート・アトランティス」「4400」「ファンタスティックフォー」「デッドゾーン」「ヤング・スーパーマン」「アンドロメダ」「ダーク・エンジェル」「アウターリミッツ」「ミレニアム」と、ほとんどの作品を総なめにしているような感じだ。
放課後探偵団 梓崎優他
酔って記憶をなくします 石原たきび
Mixiのコミュニティサイトに投稿された酔っ払って記憶をなくした失敗談、武勇伝が200近く収められているだけの本。「だけ」といっても、これだけ集まると、集合の力を発揮して、何かを訴えているんじゃないかと思ってしまうほどのパワーを感じる。
私は、もっぱら酔っ払いを介護する側の人間だ。私も、学生時代に酔っ払って、毛布を持って友達の家の屋根に登り、家の人に救助されたことがある。その後、反省して、もっぱら酔っ払いを介護する側の人間となった。介護する側の人間としては、こうした酔っ払って記憶をなくした話を楽しく語る人間の明るさが羨ましい。私のお気に入りは、「酔っ払って扇風機に説教」「朝起きたら口の中に食べかけのおにぎり」「明け方、何もないところでバスを待つ」など。いずれも「介護側の人間」に迷惑をかけていない話ばかりだ。(「酔って記憶をなくします」 石原たきび、新潮文庫)
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