玄冬時代

日常の中で思いつくことを気の向くままに書いてみました。

既得権社会

2023-05-07 17:33:10 | 直言

既得権が守られる社会は一見太平の世のように静かであるが、どこか見えない処で歪みができていて、ある時に突然に個人の憤怒となって噴出することがあります。去年の7月以降、その種の事件が多いように見受けられます。

昨今は、そうした事件を殊更に無視し、自己の既得権は守り、他者の自己責任論に帰着させる冷たい社会となった気がします。

既得権と云えば、老舗野党の共産党までも代表選出に党員以外の人間を一切関与させないという旧態構造を内在していることが解り、これも執行部役員という地位の既得権化と見られてもしょうがない、と思います。

今回の件で、日本共産党は世間には非民主的で独裁的党首のいる政党のイメージを一般市民に植え付けたのではないでしょうか。

政党は民衆の眼を見ずに進んで行けば、必ず崩壊するか、小党化するでしょう。

政治が社会の底辺を見ず、既得権層ばかりを擁護し、マスコミは経営保身から世相の歪みを伝えない。そうなれば、政治というモノの魅力が失せ、単に権力の奪い合いになってしまいます。今この国の政治はそう成りつつあるのかもしれません。

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敗ける戦争と分かっていた

2023-04-29 15:22:54 | 直言

敗ける戦争と分かっていたのに戦争をしたから悪いのか、愚かなのか!それなら、勝つ戦争ならばやってもいいのか?

この圀の過去を振り返ると、必ず圧し掛かって来る命題である。

この圀は戦争の理由や原因を国民に対して何も言わない。当然、教育の場の端っこにも「戦争の理由」はない。せいぜい「軍部の暴走」とある程度。 

だが、戦争に負けた悲哀は、政府も教育も教えないが、庶民は肌で分かっている。

敗戦とは「国家の主権が無くなる」ことだと。

だから、現在も、アメリカ軍の先兵としてこの圀は中国と戦わねばならないらしい。

今までは、アメリカが押し付けた九条のある平和憲法を楯に、国家主権を僅かに主張してきたこの圀にあって、憲法改正が党是だというグループの人達の何処を信用できよう。

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マスコミは政府広報機関

2023-02-18 13:38:40 | 直言

近頃のマスコミの報道姿勢、何処か戦前の大本営発表に似てきた。

「大本営発表」とは軍人官僚の敗戦の責任逃れに、軍の恫喝から自らの命を守るために渋々荷担をした、と戦後釈明されることが多い。

しかし、戦後70年余過ぎて、民主憲法下にあって、アベ事件の時にずっと宗教団体名を「特定せず」に名前を伏せ、犯人の動機が単に「思い込み」だと本人の意思を顧慮せず報道し続けた。

これら国家行政機関である警察発表に従ったマスコミとは、如何なる理由で報道したのだろうか。

何らかの政府や警察からの仕返しを恐れて従順に従ったのだろうが、報道本来の使命から全くかけ離れていることは云うまでもない。戦前のように、逆らえば赤紙が来て最前線に持っていかれるという命への直接の危険がないと思うのだが。

マスコミは何に懼れて権力側に従うのだろうか?マスコミは権力への監視という役目を果たせなければ、その存在価値がなくなる。

だから、タモリに「新しい戦前」と云われる。

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ダメな共産党

2023-02-15 14:16:36 | 直言

少し前にダサい「共産党」の名前を「労働党」に替えた方が良いと言った覚えがある。

それは、全くの間違いだった。私の認識が甘かった。

私が若い頃、大学内の看板で「原理研」を見ると一目散に逃げた。ついで「民青」に入った学生を「ミンコロ」と陰口をした。露骨な差別をしたものだ。

だが、いまでも「統一教会」「共産党」は存在している。

政党内部の独裁序列主義はこの国には到底なじまない。日本国内に中國共産党があるという違和感だ。

志位氏は党内では王様に等しい存在だろうが、その自己認識がない。かつて自民党のアベさんに「キョウサン党♪」と囃されたが、同じ狢だ。

今回の代表公選制を提案した古い党員をバッサリ除名にした暴挙は、共産党が次の選挙でボロ負けするのを予兆している。

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いつか来た道を

2023-02-03 12:39:45 | 直言

結局、防衛費倍増は、NATOのドイツがGDP2%に舵を切ったこと、安倍前首相の買い付けた武器のローン支払いがあること、たぶん日米交渉で軍事費の上乗せを要求されたこと、これが事の本質ではないか。

小泉政権以降、この国のアメリカへの従属化は止まらない。

しかし、本質を質さず、マスコミの政権への翼賛振りは気持ちが悪い。

先日、朝起きてテレビをつけたら、「羽鳥モーニングショー」で台湾有事をやっていた。即座にチャンネルを替えたが、いつか来た道を、また「新しい戦前」とかで、また歩こうとしているのではないか。

かつて、朝日新聞は1939年6月8日に、明治神宮外苑競技場で満州開拓青少年義勇軍壮行会を報じた。その大行進では、主筆の緒方竹虎が挨拶したそうだ。(『新聞と戦争』朝日新聞社)、同じ年の6月21日、永井荷風は「世の噂によれば、軍部政府は婦女のちぢらし髪(パーマネント)を禁じ、男子学生の頭髪を五分刈のいが栗にせしめる法令を出したりという」と記した。(永井荷風『断腸亭日乗(下)』岩波文庫)

そして、翌1940年10月に「大政翼賛会」が生まれた。

今の国会はNHKが公正に報道しているのだろうか。単に政府広報化していないか。

何より、野党がスキャンダルを質問するだけで、防衛費倍増に強く反対しているのだろうか。

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