戦後の77年間に、此の國では独立国家として普通に外交を進めようとした政権があった。
田中角栄の「中国独自外交」、鳩山由紀夫の「最低でも県外発言」、小泉純一郎「北朝鮮訪問外交」の三政権だ。
角栄は検察官僚に足をすくわれ、監獄に入れられた。鳩山は官僚とマスコミに裏切られ政治生命を絶たれた。小泉だけがテキサスのブッシュ邸に招かれてプレスリーの歌を唄った。
何故小泉が生き残ったのか。一つは「官から民へ」というスローガンで郵政民営化を行った。しかし、結果はどうだろう。今や「民営化」は不正規労働者を増やし、安定雇用を壊して経済を泥舟化させた。
もう一つは、憲法九条を逸脱して外国へ自衛隊を派遣した。しかも国民も国会も憲法も無視して!
小泉はシャカリキになって米国に忠誠を尽くしたので許されたのか。しかし失ったモノは大きかった。
以降、この國のアメリカへの従属化、奴隷化は明らかな形をとるようになった。一般の国民も解り始めた。
近頃アメリカの権力者は羽田ではなく自国の横田基地から入ってくる。もはやこの國は普通の独立国ではない。