玄冬時代

日常の中で思いつくことを気の向くままに書いてみました。

議論ができる国(前)

2022-05-26 14:41:06 | 憲法

一口で言うと、此の国は「議論しない、させない國」である。

かれこれ10年程前に自由民主党以外の政党がこの国の国家権力を握ったことがあった。正確に云うと、行政権を自民党以外の党が掌握したことがあった。しかし実際に執行権力を握ったかどうか、は解らない。

行政機関の官僚が面従腹背で協力せず、ほとんど実績を残さずに、ほぼ3年間で潰えた。

確かに国民の側から見ても、不慣れな政権運営であった。3年間の実績あるいは成果は、ほとんど無かったかも知れない。

民主党の遺したモノは、官僚の人事を牛耳ろうとして失敗し、八ッ場ダムの工事を突然止めて失敗し、高速道路料金はタダにもならず、東日本地震の対応は、原発を推進した自民党にやらせたかったが、まさに天からの悪い籤を引かされた。

果ては、上げないと言った消費税を上げる方向に舵を切ってしまったバカ者も居た。素人目にも滅茶苦茶であった。

しかし、彼らの恥ずかしい失敗や失策もほとんど表に出た。つまり今の政権に比べてかなり情報が公開されていたのである。そして、マスコミがどういう意図だか解らないが、異常に民主党政権を激しく叩いた。

民主主義と云うモノは失敗は付き物で、金も時間もそれ相応に掛かるものだが、…。長い目で見る政権交代の合理を期待する財界、マスコミ、保守層が育っていなかった。

戦後、此の國は自国の歴史の目を塞ぎ、近代民主制の理解を怠って、経済繁栄に現を抜かしていたツケが回ったのだ、…。近代憲法の存在意義すら理解しない、できない世襲議員がいる。こうした者が、結局国を潰して行くことになる。

近頃、雑草に目がいく。ホソムギかな?よく分からん、…。

 

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ウソノミクスだったら?

2021-12-22 19:16:12 | 憲法

どうやら、アベノミクスはアホノミクスではなくて、ウソノミクスだったらしい。2013年の安倍政権以降の国土交通省だけではなく、各省の統計数字がみんなおかしいとしたら、世界からバカにされそう。GDPも世界第3位じゃないかもしれない。

どちらにせよ、アベというヒトは信じられないようなことをしでかす老いた幼児のような性格である。そんな偏気なヒトが8年間も首相の座にいたことを恥ずかしいと思う、できれば歴史から削りたい、という日が来ないことを願う。

今のところ、普通の岸田氏がよく見える。アベは岸田の容姿や能力に嫉妬していたのではないだろうか。だから、自分より見劣りのするスガを後継にしたのかもしれない。

永久政権政党の自民党は参議院選挙までは党の評判を落とすことは避けるだろう。その結果、あのヒトは幸運にも日大事件や河井事件でお縄になることはないかもしれない。

国家が自ら統計数字をいじるなんて、近代国家にあるまじきことで、ほんとうに恥ずかしいが、そう思わないヒトたちもこの広い日本には居るんだろうなあ。

自民党憲法草案の「第13条全ての国民は人として尊重される。…」にこだわって、「ヒト」と書いてみた。なんか冷たい感じがする、…。

冬でも、鯉は元気だね。

 

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現憲法派の世代

2021-12-03 19:15:20 | 憲法

戦後憲法下において、戦争の事実を知らない戦後世代。

この世代は、憲法の言葉がいずれ実現されると将来の社会・世界を捉えていた。

実際に社会に出てみれば、憲法の言葉通りに実現されたことは少なかった。

小生意気な女子学生が「憲法の生存権って、結局プログラム規定よね」と言ったのを思い出した。その子は社会福祉の道に進んだ。

あれから生活保護はどうなったのだろう。貧困にあっても生活保護を受けたがらない。

「自助」と威張っていた首相がいたが、この国は元々自助のお国柄だよ。

あのお方も戦後世代だが、…?まさに自分の言ったとおりに「自助」で落下してしまったが。

しかし国民皆保険は確かに進んだ。だがコロナ禍で国民皆医療ではないことが判った。

医療機関も私企業だった。医は仁術という精神に頼るしかない、という細い現実も知った。厚労省の医系技官は「医は権力」と自らの身の保全に忙しいばかり。

この憲法も色あせてきたが、憲法すら読まない、読む力がない人たちによって、自分都合で解釈されて、みっともなく改正されていくのは何となく寂しい。

年寄りだから静かにしようと思っていても…。

我々戦後生まれの年寄りは、案外今の憲法の基本部分は好きなのかもしれない。

 

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憲法改正をやってみたら?

2021-11-19 18:56:42 | 憲法

ここまで自民や維新に投票するのならば、一回は憲法改正の国民投票をせざるを得ないかもしれない。

2020年の大阪市廃止住民投票は62.35%の投票率だったそうだ。前回より4,48%下がったとのことだ。70%行かなくても大阪市の運命が決定される訳だ。

憲法改正の国民投票率は何%になるのだろう?7割はいくのだろうか?

大阪では僅差で廃止案は通らなかったが、仮に賛成が上回ったら、現在大阪市は着々と廃止に進んでいたわけだ。

残酷な言い方だが、大阪市が廃止になったら、憲法が改正されたときの格好の近似例となっただろう。もしそうなっていれば、住民投票の怖さを体験し、簡単に憲法改正を言わなくなるだろう。

今でも安保関連法案は憲法違反だと思っている。この国の司法にまともな「違憲立法審査権」があれば、当然のことだ。

常々思っていたが、立民党は記者会見するときに後ろのボードに長々しい党名を書くのではなく、政権を取ったら安保関連法案を廃止すると何故書かないのだろうか、不思議でならない。そこに「立憲主義」があるのだがー!

この頑固そうな皺がいい。

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軽く云うヒト

2021-07-06 11:30:35 | 憲法

ネットの中では、今度の自民党のオリンピック強行を見て、「野党になってからの自民党は昔の自民党ではなくなった」と若い人たちが云う。確かに同感だ!!!

最も驚いたのは野党時代に作った「自民党憲法草案」だった。荒っぽくて、稚拙で、最初は目を疑った。これに安倍が賛成しても驚かないが、知性がありそうな石破も賛成したのか、と驚いたものだ。

近ごろは、元弁護士の稲田朋美が「第一条の天皇の「象徴」と「元首」の錯綜は再考が必要」という言葉を聞いて少し安心したが、実際のところは、これからの難しいこの国の舵取りを、この頭の古い党はできるのだろうか、という懐疑は動かない。

そう言えば、大学の助教授クラスの若手が、憲法改正に対して、「9条2項を削除する」そして「当分安保条約は継続して、徐々に独自な道を模索する」と軽く云う。若い人は荒っぽいし、無謀な勇気があるんだね。

ゴリゴリの護憲派ではないが、…。若い人にさっぱりと「2項の削除」と言われると、どうも気落ちしてしまう。

どうして2項が付いたか」という理由を、あの戦争のことを、彼らは知ろうとしているとは思えないのだ、…。

3年前のヤンゴンの空港、広かった。トイレが多かった。発展の途中だった。どうなったんだろう。。。

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