人間という者は、予期せぬ大きな変化にぶち当たると、思考や行動がフリーズしてしまうものらしい。あれほど、こちらが望みもしないのに、強引にグローバリズムを押し付けてきた超大国アメリカが、今度は一転して保護主義で内向きに向かうという。何と手前勝手で、ご都合主義の国かと呆れてしまう。
これが民主主義なのか、いや人民勝手主義なのだ。よく云う処の“民主主義”は、結局は自由経済に都合の良い政治制度の集積に過ぎない。決して体系的な理想形がある訳でもなく、論理的な到達点がある訳でもない。あくまでも、あらゆる人間どもの欲望の調節機能でしかない。
子供の頃、白黒テレビの映像にケネディ暗殺のニュースが流れたのを思い出す。随分と荒っぽい残酷な国だという印象だった。今又、画面いっぱいに金髪男の暑苦しい笑い顔を見ると、これから何が起こるのだろうかと、ただ震撼するばかりだ。
驚天動地のごとく慌てふためくメディアの喧騒がおぞましくも疎ましい。現実を見れない、伝えられないメディアはその存在になんの価値があるのだろうか。人類の行く先の落とし穴を作ることしか能がないのか。永く生きると、いろんなことに遭遇する。はて、どうしたものやら、…。
大阪や東京の辞めた例の知事連中が何故力を持っていたのか、それすら小生にはわからないのですから、到底アメリカ人の本心などわからないのでしょうか。
それにしても、結局はヒラリーさんの雪崩の如き勝利かと小生は思っていたので、衝撃的過ぎます。