玄冬時代

日常の中で思いつくことを気の向くままに書いてみました。

有罪率99.9% ―「法の番人」㈧―

2025-01-24 10:06:41 | 

むかしTVドラマで松本潤が主役で、日本の裁判の99.9%の有罪率に挑む弁護士のドラマがあった。

この本によると、有罪率が高いこと、起訴率が低いことは「謙抑主義の現れ」と言えるが、他方、立証が容易でない事件で、起訴するに値する事件にも拘らず、起訴していないという懸念がもたれている、と書かれている。

また、欧米諸国のように有罪の可能性が半々という場合にも起訴することが望ましいとは言えない、とも著者は言う。

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結局、著者は明言していないが、検察官が有罪を確信できるものに限って起訴をして有罪率を99.9%に上げているのではないだろうか。

キハラ事件は政治権力への忖度で「事件性が無い」と検察庁長官が広言した。今回の兵庫選挙では、警察・検察の謙抑や躊躇がデマ、誹謗を止めず、また新たな犠牲者を生んだ、と。国家は司法からも崩れていく。

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見出しのむず痒さ

2025-01-23 10:10:03 | つぶやき

今日の東京新聞に「イチローさん米殿堂」とあった。昔なら「イチロー米殿堂へ」と書くような気がした。

テレビでは「中居さん」という、・・・。兵庫県記者会見では「知事」と「サイトウさん」が相半ばする。

政治家は「良くない」を「遺憾」と、「心配」を「懸念」という。報道は「知的能力」を「リテラシー」と、財界は「法を守る」を「コンプライアンス」という。

この國は、昔から、そして今も「言葉のまやかし」で遁れようとする。敗戦を終戦と云い代えたように、…。

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「レイン・イン・ブラッド」

2025-01-22 09:57:20 | 映画

「レイン・イン・ブラッド」だから、日本語に訳せば「血の雨」と思ったら、英語では「reign in blood」だそうで、「血の支配」かな?

内容は至って平板で、思い切りドンパチやって、オトコの義を貫くだけのストーリー。

戦争は「神と領土と石油」で起きると言っていた。格好つけたセリフだが、どうだろうか?

(2020年、アメリカ映画)

私は、戦争は「人間の欲望と指導者の低能と国家体制の不能で起きる」と思っている。

この映画は出演者の顔を視ればお分かりの通り、わき役と悪役のオンパレードで、男優たちの銃口と迫力ある演技がスカッとした。

不細工な男たちはそれなりの存在感があると思う。

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なんか似ている風情

2025-01-21 09:25:39 | 『断腸亭日乗』ヨリ

永井荷風の『断腸亭日乗(上)」1928(昭和3)年6月26日の件に「警視庁、警察及び新聞社は暴力団の巨魁と隠然聯絡あり、新聞社は目前として言論を為さず、警察署は徒に刑事を派遣して無用の質問を為すのみにして一向取締りを為すべき様子もなし」と書かれていた。

今の、兵庫県のこと、フジテレビのこと、なんか似ていないか。警察、検察、裁判がおかしい。日常生活の公平や正義がおろそかになると、社会は確実に曲がってくる。

この翌年に満州某重大事件が起き、3年後の1931(昭和6)年9月18日には、軍は謀ったとおりに満州事変を起こし、この國は15年戦争に突っ込んでいった。

この國には自衛隊という名の軍隊があり、陸軍省・海軍省はないが、防衛省という名の国家暴力組織がある。昨今の韓国のことは対岸の火事ではない。

 

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SNSで政治は変わるか

2025-01-20 10:57:42 | つぶやき

菅野完は、兵庫県知事選はSNSで斉藤某が当選したのではなく、稲村陣営ののろまな旧態選挙が敗因だと語った。

都知事選で、立民の野田が蓮舫の応援演説に出て来たが眼を覆った。自民が右傾の汚濁なら、立民がリベラルの腐臭を感じる。

一方、石丸の中身のない滑稽さ、玉木の権力欲への狡猾さ、彼らこそ俸給目当ての政治屋である。

共産も公明も高齢化で組織がオワコン。れいわや参政や保守は政党にもなっていない。この国の政治の大地は枯野である。

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