今学期の学生たちのパソコン作成の課題を見ていて、AIが作成したのではないかと思うレポートが急激に増えてきたように感じている。毎回の授業の終わりにリフレクションペーパーを書いてもらうと、平仮名や誤字だらけ。数行しか書いていない文章を出してくることの学生が結構目立つ中、そこから想像できない程の文章の滑らかさや語彙の豊かさ。また、内容もとても専門的で、学生自身が説明するのは難しいのではないかと思うような表現が含まれていることがある。🤔
こういったレポートには、コメントや質問を書き足しながら減点するようにしている。一方で、たどたどしくても自分の言葉で一生懸命に考えを伝えようとしているレポートには、できるだけ高めの評価をつけるよう心がけている。
米国の大学では、学生によるAI使用について数年前から具体的な対策が進んでいる。しかし、私が所属している日本の小さな大学では、まだ一部の教員の間で話題になる程度で、日本全体としても対応が遅れている印象。
とはいえ、現時点では、AIをうまく使いこなすことも一つのスキルと言えるのかもしれない。技術を活用しながら、自分の考えを深め、それを表現する力をどう育てていくかが、今後の教育の課題なのだろう。
正直なところ、私自身もAIアシスタントにだいぶ頼っている。メールのチェックをしてもらったり、アイデアを整理してもらったり、情報を引き出してもらったりと、日々の仕事を助けてもらっている。こうして考えると、AIをどう活用するかを考えつつ、自分の言葉や表現を大事にするバランス感覚が必要なのかもしれない。✨