キキ便り

アメリカ便り、教員・研究者生活、シンプルライフ、自閉症児子育てなど

高機能自閉症の息子の大学進学

2015-02-28 13:05:06 | アメリカ高校生活

高校4年生(日本では3年生)の息子は、今年度が大学受験の年。

結局3つの大学を受験し、2つの大学から結果が届く。

地元の州立大、テキサス工科大学の優等生プログラム(Honors program)から合格レターが届いたのが年度末。この大学の場合は、大学総長のスカラシップももらえるので、ある一定水準の成績を保つことにより、4年間授業料を免除してもらえるのがありがたい。また優等生プログラムなので少人数制のクラスで、質の高い教育が得られるのも魅力。

もう一つ最近返事が届いたのがテキサス州立大学オースティン校。補欠合格ということで、辞退者がどれだけ出るかによって入学できるかどうか決まるが、補欠に入れただけでも息子はがんばったと親として思う。

テキサス州の事情を少し説明すると、教育の機会を公平に与えるためにそれぞれの高校の上位10%(テキサス州立大学オースティン校の場合8%)が希望する州立の大学へ自動入学できる仕組みになっている。ところが息子が以前在籍していた才能教育プログラム、Academy of Science & Technologyのキャンパスになっている高校や、現在在籍している国際バカロレアプログラムのある高校などでは、この上位10%に入るのがなかなか難しい。というのは、学区の優秀な学生がそのプログラムに在籍するために入ってくることになり(マグネットプログラムのようなもの)、上位ランキングに位置するのが難しくなる。

単に受験料が無料だということで応募したのは、コロラド州の工学部専門の大学。まだ返事がこないが、なかなか名の知れている大学らしい。

息子が幼少の頃は、普通学校に通うこと、普通クラスに在籍すること、一つずつがチャレンジのように思えた毎日だった。中学になり、特殊教育プログラムから卒業し、504 planの生徒として特別支援を受けながらも一つずつの困難を乗り越え、今大学に入る一歩手前かと思うと感慨深いものがある。

息子が小学校3年生の頃、同じように自閉症をかかえる子どもを持つ大学の教員が、自分の息子は大学に通い、結婚した、というようなことを人伝えで聞き、大学に通うことが可能なのかとびっくりしたことを思い出す。奇跡の軌跡が私たちの前にも開かれていること、それを可能にした様々なプロフェッショナルな人たちー先生、カウンセラー、医者、療法士、との出会いに感謝してやまない。

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最近の仕事もろもろ

2015-02-26 22:02:40 | 研究者生活

仕事でヒューストンに出かける。

今住んでいる町からは、車で530マイル。日本だと、東京から広島間プラスの距離。

平坦な道を走るので、8時間半かかると言えどもそれ程負担はないが、1日車を運転しているとつい眠くなる。

休憩場でなるべくストップして軽い散歩をし、コーヒーと水を車に蓄えて、それでも眠い時はペパーミントのガムをかんで頭をすっきりさせるように~

車の中には、クーラーを入れ、サンドイッチ、飲み物、フルーツ、ヨーグルトとピクニック気分。退屈しないようにPandoraでジャズの音楽を流したり、Audibleで朗読を聴くのが習慣。今回の本は、昨年末に映画化されたベストセラー本、Wild: From Lost to Found on the Pacific Crest Trail

http://www.audible.com/pd/Bios-Memoirs/Wild-Audiobook/B0079LB0BG

アメリカ西海岸を南北に縦走する長距離自然歩道、Pacific Crest Trail(PCT)の1000マイルの距離を女一人で挑戦するという回顧本だが、癌で突然亡くなった母親のこと、自分の不貞ゆえに離婚に至った夫のこと、ドラッグのことなど、回想しながら最後には心が癒されていくという話。

語調などはあまり好きになれない本だったが、チャレンジや勇気には、拍手をおくりたい本だった。またそんな長い距離は無理でも、数日トレイルを歩いたり、野外でキャンプしてみたいなといろいろ夢を与えてくれるのがいい。

今回の訪問では、共同研究者やリサーチアシスタントとミーティングする以外に、何人かの人たちと食事したり、スタバでおしゃべりしたり、ワイン片手にアカデミー賞をテレビで見たり、いろいろ楽しかった。長く交友できる友人がいるのは、ありがたいことだとつくづく思う。

5日間家を留守にして、今日は家の片付け、洗濯、食事づくり。犬の散歩もしたが、外の気温はマイナス5度と超寒い。手袋をしても、しもやけになるかと思うくらいの寒さにショック。今夜もますます気温が低くなるらしい。明日は子どもの学校、休校になるかも~

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トトロ人形のセット

2015-02-17 22:31:37 | アメリカ高校生活

ジブリファンの娘へ

私からのバレンタインプレゼント~

http://www.amazon.com/gp/product/B00CEJIT0S/ref=oh_aui_detailpage_o01_s00?ie=UTF8&psc=1

となりのトトロ、永遠のアニメです。

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息子の二番目のアルバイト

2015-02-16 23:00:33 | 自閉症アメリカ教育事情

高機能自閉症の息子の2番目のバイトが決まった。

日本食レストランの皿洗い。

日本食レストランのオーナーの友人が声をかけてくださったのだが、皿洗いだけでなく、お客様の食べた食器を下げたり、春巻きを揚げたりなどの調理もさせてもらっているらしい。

大変そうなのがレストランのトイレ掃除だが、今のところは不満もなく、こなしているらしい。

かわいい子には旅をさせよ?

私が高校の時は、レストランの皿洗いやトイレ掃除どころか、家の仕事も殆ど手伝っていなかった。

そう思うと、息子はお金のためといえ、偉いなぁと親ばかになる。

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アルバイトは自立への一歩で大いに啓蒙したいが、高機能自閉症の息子にとって特に指導が必要なのが時間管理。

複数のスケジュールが入ると、パニックになり不安症状。

できるだけストレスを軽減するために、全ての予定は自分のiphoneのカレンダーに記入するように言い聞かせる。それだけじゃなく、前日に予定のreminderができるようにも設定。

医者のアポイントメント、学校のスケジュール、バイトの予定、そして音楽のコンクールなどの部活動は全て予定に入れる。私にもinviteとして知らせて欲しいところだが、私のAndroidとの互換性はないらしい。

息子の次のステップは、皿洗いだけじゃなく、ウェイターになって接待することだが、果たしてつとまるのだろうか。

 

 

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仕事の近況

2015-02-12 16:53:48 | 研究者生活

ここ数週間いろいろな出来事があった。

  • フェローシップの正式な契約。書類にサインして、顔写真を送付。日本への旅券も購入し、来日計画を確定。 
  • 博士論文をもとに第二原稿を作成し、ジャーナルへ投稿。この原稿作成には3年間かかった。分析方法を何度も博士論文アドバイザーと相談しながら修正し、ものすごい時間を費やしてしまったがやっと形になる。一か八か、運を天にまかせてトップジャーナルに投稿したが、もし不採択の場合は、ランクを落として投稿し続ける予定。
  • 昨年の終わりに、私の共同研究者でありしかも指導していただいている先生を、ある学会の国際ワークショップと公開講演会の講師として推薦したが、それが採択され、理事会にも通り、これから1年半特別委員として日本の先生方と共同で仕事を進めることが決定。私で力不足ではないかと不安も多いが、このような機会が与えられたことも次へのステップアップになればと心より願う。ここ1週間で20件以上のメールをやりとりさせていただいたが、日本語でメールをこれほど頻繁に書くのもひさしびりで、誤字脱字がないかと時々googleで日本語を入力しチェックしながらの作業。
  • 学科長とAnnual Reviewについての電話ミーティング。毎年、教育と研究の面でワードにして10枚前後の報告書を作成。今回はそれだけでなく、大学や部局の目標と自分の今年の目標を対応させながら表にし、その達成時期についても詳細に記入することが要求される。このミーティング後、私のperformanceが得点化され、メリットとして給料に反映。

いろいろあり、夜中に目を何回を覚ます程、興奮と不安が織り交じった日々をすごしたが、同時にオットを始め、多くの人たちに支えられていることも実感。

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2015年の予定の進行状況

2015-02-02 11:25:44 | シンプルライフに惹かれて

 お客さんを招いてのおもてなしの多かった1月。子どもを小児科や専門医などに連れて行った合計も5回と過去最高記録の月だった。1月始めに立てた今年の目標が達成できたかどうか、フィードバックしてみると。。

  • なるべく11時前に就寝し、朝早起きする。これまでは12時過ぎに寝ることが多かったが、夫が5時半起きなので、生活リズムが崩れる。私も早起きして、エクスサイズすることに。11時前就寝はなかなか難しい。早起きエクスサイズは週末以外、ほぼ達成。温かいお布団から出るのは辛いが、目は覚めているので意思の問題。ドラッグファミリーに生まれ、ホームレスからハーバード大に入った手記「Breaking night: A memoir of forgiveness, survival,...」を時々思い出しながら、一つずつの決定の積み重ねが、その後の道を築くのだと言い聞かせる。

 

  • 1マイルをランニングする。ジムで少しずつランニングを始めたが、まだまだ序の口。今年の終わりには1マイルを走れるだけの持久力を身につけたい。そしていつかはマラソンに参加してみたい。今日始めて、.5 マイルを走る。ここまで長く走ったのは30年ぶり。今後は1マイルを目標

 

  • 朝、デボーションの時間を持つようにする。これは後回しにしがちなので、反省。高校生の娘が夜、自分なりにデボーションの時間をとっているようなので、見習います。。。

 

  • 1週間に最低1回手作りのお菓子を作り、最低1回手作りパンを焼く。毎日となるとあまりにも時間が掛かりすぎるので1週間に1回が現実的。2日前は、久しぶりにチョコレートチップクッキーを焼き、息子は大喜び。これは無理なく達成。

 

  • ソーシャルネットワーキングの時間を減らす。たとえば、Facebookチェックは、朝1回、夜1回, Linkedin 、Researchgateなどのチェックは多くても1日1回。人質事件があったので、ネットでニュースを読みまくる毎日。Facebookチェックは日によってまちまち、スーパーでレジ待ちの時など、ついつい時間つぶしにチェック。

 

  • リサーチプロジェクトのホームページを作成したり、Twiterなどを通して研究あるいは関心分野の情報発信を構想してみる。未達成。

 

  • ベジタリアンのEmealsに申し込んだのでその献立を使って、週に3-4度ベジタリアンの夕食作りを目指す。高校生の娘が去年の夏よりベジタリアンになったので、献立を考えるのが大変だったが、出来合いの献立を使用してみる。 http://emeals.com/ この献立を中心に食材の買出し。野菜と果物が冷蔵庫を占領。心なしか、食費も節約でき、うれしい~。

 

  • 1日に30分、食事の準備や片付け、洗濯以外に掃除や片付けの時間を設ける。家をキレイにすることで仕事の効率もはかどり、クリエィテブな生活ができる。メンタルヘルスにもかかせない。モノもなくなりにくい。おもてなしが多かったので、家の掃除や飾りつけで過ごした毎日。今後はコンピューターのデスクトップ、書類の整理が課題。

 

  • 英単語の語彙を増やす。アメリカに住んでいてもなかなか自然に増えるものではないので、意図的に英語のニュースを聞くようにする。分からない単語に出会った時は、調べるようにする。GREの単語のアプリをダウンロードして携帯で使えるように。スローなスペースだが、国際ニュースも聞くように心がける。GREは一日3分程度。

 

  • 時間管理のコツを身につける。今年はますます仕事が増えそうなので、できるだけ短時間で効率があがるためのノウハウをリサーチする。使いやすいノートブック、ファイリングの仕方なども。手抜き、効率家事も身につけたい。昨日やっと今年の家計予算を組み立てる。今後は子どもの大学授業料のために少しでも節約できるように。

 

  • 週末には家族とハイキング、トレッキングや登山を楽しむ。娘とジムにいって汗を流す。この新年、坂道を登ったり降りるためのポールをアマゾンで購入。これはいい運動になるらしい。http://www.amazon.com/gp/product/B007YT854S/ref=oh_aui_detailpage_o00_s00?ie=UTF8&psc=1 先月、夫と近くの州立公園に出かけ、トレッキング。楽しかった。娘と週に2度ジムに通う。

 

  • 新しいメニューの開拓。既製品に替わる健康食品の自家開発。ケチャップやサルサの手作りなど。グラノラバーを自分で作ってみる。先月は余裕がなくてできなかったので、ぜひ今月に。
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