キキ便り

アメリカ便り、教員・研究者生活、シンプルライフ、自閉症児子育てなど

Verizon ThurnderBoltを購入

2011-04-29 21:07:48 | アメリカ便り

2年間の電話会社との契約がもうすぐ切れるので、家族みな新しい携帯を購入することに。

子どもたちは、Buy One Get Oneで30-40ドルぐらいで2台購入可能。今まで自分専用の電話がなかった娘は大喜び。早速友達に、携帯メールを送りまくり、日ごろのストレス解消。

夫と私は、スマートフォンでThunder Boltを購入。割引だったが、それでもこんな高価な携帯を持つのは二人とも始めて。

魅力なのは、4G ネットワーク。普通のネットワークと比較し、10倍の敏速らしい。

いろいろな機能が満喫しているので、いろいろ試してみると面白そうだが、私みたいな機械音痴には宝の持ちぐされかも?2週間様子を見て、もしそれ程必要ないようだったら、お店の人は別の安い機種と交換して構わないということなので、しばらくはお試し期間。

詳しくは

http://www.htc.com/us/products/thunderbolt-verizon

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病院のトランスポーター

2011-04-28 10:40:15 | アメリカ小学校事情

すっかり回復したので、昨日の午後、退院する。

アメリカでは退院する時は、ほとんどといっていいくらい、車椅子で玄関まで連れて行ってもらう。もし、転んだりしてもらったら、病院側が困るということなのかもしれない。

この病院には「トランスポーター」と称し、車椅子や寝台車(ベッドに車輪がついたものだが、なんという名前なのかちょっと思いうかばない。)を押し、患者の移動を手伝う仕事をする人たちがいる。なんと便利になったのだろう。私は入院中は、夫は毎日殆ど仕事で忙しかったので、そういう人たちの存在が心温かく嬉しかった。

ある私の車椅子を押してくれたトランスポーターさん(A)が別のトランスポーターさん(B)とこのような立ち話。

B「昨日のイースターどうだった?」

A「やぁ、今年は珍しく、家族が集まらなくて、楽だったよ。ガーデニングと馬の世話で一日過ごせたよ」

B「理想のイースターじゃないの?」

 

次に私の車椅子を押してくれたトランスポーターさん(C)とある人(D)の会話は、こういう具合だった。

D「週末はどうだった?」

C「葬式だった」

D「誰の?」

C「ボクの兄貴。2週間前で銃で自殺したんだ」

D「えっ?」

C「パーティでみんなが家で集まっている時にね。。。」

そういう会話を耳にはさむと、やはりヒューストンに戻ってきたのだということを感じる。

 

その日はトランスポーターさんの手が足りないくらい忙しい日だったらしく、トランスポーター待ちの中継点みたいなところで、ある男性患者と私は車椅子のまま残される。

頭に包帯をし、体全体が少しやつれた感じの人だが、明るい笑顔で話しかけてきた。

脳の癌腫瘍が再発し、数日前に手術したらしい。肺も出血したらしく手術が大変でずいぶん痛かったらしいが、顔つきは非常に穏やか。数年前にヒューストン市の病院で癌が見つかった時にはお医者さんは全て摘出したといってくれたらしいが、そうではなかったらしい。数ヶ月前からひどい頭痛に悩まされ、再発がわかったそうだ。ヒューストンの病院とは比較にならないほど、このウッドランドの病院は皆親身になっていろいろ尽くしてくれているのが本当に嬉しいと感謝の言葉を並べる。

癌の再発が分かる前に、仕事をやめたらしい。そういうことで医療保険がないという中で手術を受けたらしいが、主治医さんはその彼の状況をよく理解し、障害者として登録手続きできるように処理してくれたそうだ。そうすると、医療費もカバーされ、毎月手当ても出るらしい。お医者さんには感謝してやまないといい、今回自分をいろいろ世話してくれた全ての人の名前をリストにし、病院の経営者に感謝の手紙を書くと話していた。

自分の癌は治らないと思うが、それでもいい、と静かに語る。これから放射能治療が始まるらしいが、彼にとって自分の病気の先行きよりも、周りの人たちにサポートされ、励まされ、生かされているということの方が、自分にとって大切なものらしい。そういう人と話ながら、心に深い慰めをもらう。

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入院ですっかりリゾートホテル気分

2011-04-26 18:56:06 | アメリカ便り

念のために、もう一日入院することになった。

熱が下がってからは、体が殆どもとの健康状態に戻ったので病院生活はまるでリゾートホテル並みだ(シャワーの許可が出ていないのが残念だが)

まず、一切家事や子育てからすっかり解放され、3食昼寝、テレビつき。最近息子のことでストレスが溜まっていたので私には必要な休暇だったのかと思う。雑用からすっかり離れたシンプルな生活が本当にありがたい!自分のことだけ考えながら時間を過ごせるのはもったいないくらい贅沢な気分だ。

頻繁に注射器や点滴、血液検査などの不快感などを除けば、久しぶりにのんびりさせてもらった。

この病院は多種な人種が働き、いろいろな人と出会えるので面白い。7年前に設立された大手病院で施設が新しく、気持ちがいい。

食事のメニューは、オードブル、メインデッシュ、デザート、ドリンク(コーヒー、ミルク、紅茶など)を2種類ずつの中から1品ずつ選べるようになっている。今夜からはベジタリアンのメニューにお願いした。最初の日は、殆ど何も食べられなかったが、今日になってようやく食欲がもとに戻ったのが分かる。昨日の看護婦さんのスパルタな指導(どんなに寒くても水氷につけたタオルを頭とわきの下それぞれにはさみ、熱を39.5度からほぼ平熱まで下げる)が良かったのかもしれない。

さて、保険でいったいいくらくらいカバーされるのだろう。目が飛び出すほどの金額が請求されるような気がして仕方がないが、考えるだけストレスなのでやめておこう。

最初入院した夜、夫は私がもしかして死んでしまうのではと思い、涙を流していた。それだけ症状が重く見えたのかもしれない。これだけの年齢になれば、高熱だけでも命とりになりかねない。そう思うと、生かされたことのありがたさを実感する。

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薬サルファの副作用

2011-04-25 17:35:25 | アメリカ便り

金曜日より微熱と頭痛が続き、日曜日の朝、シャワー後、鏡に映る自分の姿をみてびっくり。体中が湿疹だらけ。

アメリカのややこしく高額な保険制度でうんざりしている私たちは、よほどのことがない限り、医者に行かないことにしている。しかし、今回は近所の看護婦さんに相談し、やっぱり緊急病院に行った方がいいのではとのアドバイスで意を決める(日曜日なので普通の病院は休み)。

緊急病院でいろいろなテストをし、原因は分からないが、白血球値が非常に低く、血圧も低い。そして熱も高い(40度近く)なので、入院して様子を見守った方がいいのではということになる。移動期間中に何かあったら困るのでということで、救急車で移動することになった。数時間前まで家事をしていたくらいなので、救急車の必要性が納得できなかったが、従うしかない。費用を考えただけでストレスになりそうだった(どれだけ保険でカバーされるかわからない)

普通の病室だったがICUの処置ということで、心電図、脈拍、血圧(今もコードをつけながら、日本の家族への状況報告を兼ねてブログを書いている)のコードをつけ、今日の午後からは点滴で抗生物質、ステロイドを注入しているが、湿疹は大分よくなったようだ。はれあがっていた見るに見かねない顔も、ほとんどもとの通りになった。検査の結果、おそらく抗生物質に含まれる薬サルファの副作用で熱と湿疹がでているのではないかとのこと。この抗生物質は1週間前にボランティアで虫指されになったためお医者さんにもらった薬だった。些細なけがで危険なこともあるのだということを知る。

あとは、Blood Cultureの検査の結果待ちだが、熱も下がり、おそらく明日には退院できそう!

 

 

 

 

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自閉症児の反抗期とストレス

2011-04-23 14:18:39 | 自閉症アメリカ教育事情

以前紹介した自閉症の息子の反抗期&うつ傾向。ますますひどくなってくる。http://blog.goo.ne.jp/admin/editentry?eid=6c47bed439edb0e64281099d733bdcf5

毎晩、遅くまで宿題が終わらない息子との口げんかが続き、私の方は心身ともども憔悴しきって、昨日はとうとう熱を出し寝込んでしまった。

コンピューターばかりして宿題をやらないだけでなく、自閉症独自の思い込みの強さが、洋服へのこだわりとなり、朝から晩まで、持ち服に文句を言い続ける毎日。ブランドもの以外の服は、死ぬほど嫌がって着ないので、朝から戦争だ。ボクの服はダサいから、皆に嫌われる、後ろで陰口をたたかれると思い込んでいるようで、親の私たちが何を言おうが聞く耳を持たない。 

さらに、半分日本人であることに非常に劣等感を持ち、髪を金髪に染めたい、肌を白くしたい、自分は醜いから皆から嫌われるのだといいはる。日本人であることを誇りに思う娘と正反対で、息子は悲しながら白人至上主義。親がどのような教育をしても、限度があるのを感じる。

友達がいない、人とどう話をしたら分からない、という悩みは何よりも大きいらしい。「ボクはユーモアがないからだ」「話術がないんだ」という息子に、夫は「まず聞き役に回って、皆の話を聞くだけでもいいんじゃないか」と伝えるが、息子の思い込みは固い。

悩みの挙句、「キャンパスで大量殺人を犯した生徒に共通しているのは何かボクは知っているんだ」という。

「皆、Shy(内気)なんだ」

冷静に息子と対応できずにいる私とは違って、夫は極めて辛抱強く息子の話を聞こうとするだけ、ありがたい。先週からカウンセラーを探し、いろいろ電話で問い合わせてみたが、なかなか私たちの保険でカバーできる人は見つからなかった。しかし、月曜日には本腰を入れて、カウンセラーを探そうと決める。

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頭をオフにするためのメール管理術

2011-04-19 19:16:22 | 研究者生活

アメリカで活躍する日本の研究者、島岡要さんの本に、研究者のような知識労働者の精神的ストレスはますます増大していると述べてあったが、本当にそのとおりだと思う。私のようにハーフタイムで働いている場合でも、夜になろうが週末になろうが、頭の隅っこのどこかにいつまでも未解決の問題を抱えているような錯覚にとらわれる。本に書かれている言葉を借りると、オンとオフの切り替えのできないというのが今の自分。 

とはいっても、今は基本的に家で仕事をしているので、自由がきく。反面、家事をしたり、ペットの世話をしているうちに、いつの間にか時間が過ぎ、自分の仕事の効率性がなかなかあがらないというデメリットもある。

島岡要さんのアドバイスにしたがって、頭の中を空っぽにするために、EmailのInboxを常に空にするように心掛ける。そしてすぐにはフォルダーに移せない用件、やらなければならない仕事に関するメールは、Work in Progressというフォルダーを作成して移し、仕事のTo do listの一部に加えることにした。

いつまで続くか分からないが、しばらくこの方法でメールと仕事を管理してみよう。

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家族でボランティア

2011-04-16 20:18:56 | アメリカ便り

今朝は、最近通い始めた教会の地域奉仕活動の一環として、Women's Shelterの清掃活動に家族で参加する。

この施設は、ドメスティックバイオレンスなどで、身に危険のある女性が子どもと一緒に一時的に避難できるらしい。最大で60日滞在できるらしく、現在は入所者定員60名とか。入り口には四錠のかかったゲートがあり、インターホンで名前を告げると、ゲートが開くようになっている。

私たちに任された仕事は、庭仕事。屋根の上の落ち葉をきれいにし、雑草をむしり、花壇は見違えるようにキレイになった。

息子は以前、教会のYouth Groupを通して、地域奉仕活動に参加したことはあるが、娘は初めて。文句を言うかと思ったが、二人とも3時間休むまもなくよく働き、自分たちの仕事ぶりに満足した様子。雑草を集めたら、大きな庭用のゴミ袋30袋にもなった。

がんばって働いてくれた子どもたちの労をねぎらうために、昼ゴハンは中華料理のバッフェに連れていく。

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超多忙になりそうな1ヶ月

2011-04-14 20:13:59 | アメリカの大学で教える

春学期も残るところ3週間。

1ヶ月後に2週間ほど、学会で日本に行くことになった。震災や放射能の影響で国際会議はどんどんキャンセルされているそうだが、この学会は先週末の理事会で予定どおりに開催することに決めたらしい。副会長さんの話によると、被災された人たちの参加にはいろいろな措置をとり、便宜を図るそうだが、開催まで1ヶ月、大会事務局の人たちはどんなに忙しいことだろう。

日本の学会に参加・発表するのも10数年ぶり。しかも、国際シンポジュウムの登壇者として発表することになったので、責任の重さが身にしみる。一緒に発表する人たちの名前を拝見してびびってしまったが、恥をかいてもアメリカ在住ということで将来顔をあわす機会も少ないのでその分気も楽だ。

日本語のパワーポイント・スライド作成も苦労したが、大勢の前でしゃべるのももっと大変そうだ。英語もなかなか上達しないが、そうかといって日本語で堪能に話ができるわけでもなく、思っているニュアンスを伝えるための言葉を捜すのに時間がかかることがある。やっぱり話す内容を大まかに原稿にしておこう。もう一つの参加は、論文の口頭発表だが、これもパワーポイント。便利な世の中になったと思うが、学会中停電になったりしたらどうなるのだろう。

そういう中で、今日もう一つ仕事を頼まれた。家庭の事情で精神的にかなり落ち込んでオンラインでの授業を続けられない教員の替わりに、ペーパーなどの採点を手伝って欲しいという学科長からの依頼。実は1ヶ月前に打診があったが、その時は彼女は手助けなくても自分でやれるといいはったらしいが、案の定、この学期終わりになって3分の2のペーパーが未採点。えらく課題が多いクラスで、20種類ものペーパーを採点しなければならないらしいが、今日になってやっとヘルプと学科長に連絡があったらしい。

採点のアルバイト、ということだが、未だにワシントン州の家も売れないので、少しでも収入があれば家計が助かる。今週から息子がサックスホーンの個人レッスンを始め、また楽器の修理、演奏旅行、なんてお金がいるのだろう。ということで、残りの3週間、自分のクラスだけでなく彼女のクラスを手伝うことにする。

論文関係の仕事は後回しになってしまいそうだが、もう少し効率的に時間が使えないかと考える。

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インテリアの写真を眺めて一休み

2011-04-12 21:18:10 | シンプルライフに惹かれて

ストレス解消のために、癒し系のインテリアの写真をアップします。House Beautifulに掲載された写真、Swedish Style Cottageです。http://www.housebeautiful.com/decorating/swedish-country-style-0211?click=main_sr#fbIndex9

クリーンなイメージがする台所です。食器は棚に入っていない分、ホコリがつきそうですが、毎日使う分には気にならないかもしれないですね。タイルのアクセントが素敵です。

屋根裏部屋のようなオフィス。 

次にベッドルームの模様替えをする時には、このデザインをぜひ候補に入れてみたいです。

最後はやっぱり、どうしても気になってしまうパティオ(笑)タイルにざぶとん?お尻が痛くならないのかな?こんな庭でのんびり過ごしてみたい。でも雨降ったらどうするのかな?

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余震のニュース、あるジャーナルからのメール

2011-04-11 21:21:34 | 研究者生活

度重なる余震のニュース。

関東のある先生が今日送ってくださったメールで「地球が怒っているような感じだ」と表現していたが、地震を殆ど経験したことのない私にはまだぴんとこない。短い期間のストレスはどうにか対処できても、このように長期化するとどんなに大変なことかと、慰めの言葉もでてこない。

以前、米国中西部に住んでいた時には、竜巻やゴルフボールのようなあられが降るような天災に何度かあったことがある。竜巻警報がなるたびに、地下のバスルームにネコたちも連れて家族で逃げ込み、おさまるのを待ったが、予知できない災害はどんなに大変なことだろう。

ところで今日、びっくりすることがあった。

あるジャーナルの編集長からメールがくる。聞き覚えのあるジャーナルだったので、寝ぼけ眼でメールを読みながら、また不採択になったのかと想像しながら読んで行くと、なんだかそうでもないようだ。

いや、記憶をぼんやりたどっていくと、このジャーナルに投稿しようと思って準備していたが、どうしても規定の枚数に収まらなかったので残念だったが諦め、結果的に別のジャーナルに投稿したというのが、数ヶ月前。

結局のところ、このジャーナルに投稿された原稿を査読して欲しいという編集長からの依頼だった。内容は私の研究かと思うくらい、タイトルといい、研究方法といい非常に似通っていてびっくりしたが、スイスで行われた研究らしい。このジャーナルもイギリスが発行先で編集長もイギリスの研究者。

なぜアメリカに在住し、何度もこのテーマで投稿を続け、不採択になっている私のもとに査読の依頼がきたのかミステリアスだが、院のアドバイザーに聞いてみると、「私も不思議だと思うけど、もしかしていいニュースの前ぶれかもしれない」という慰めをもらった。

不採択が続いて、心がひねくれてしまわないようにと、神様が配慮してくださったプレゼントと思うようにしよう。査読も「社会的活動」として履歴書に書くことができるので、就職活動にいつか役立つかもしれない。そして人の研究を審査することで、自分の研究につながるようなヒントをもらえるかもしれない!と期待することにしよう。

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第二反抗期と自閉症

2011-04-10 18:07:10 | 自閉症アメリカ教育事情

高機能自閉症の息子との口ゲンカが最近、ますます増えてくる。

思春期という年齢もあるのだろうか、自立に向けて親に抑制されず自分の思い通りにしたいという気持ちと、ルールはしっかり守らせたいという私たちとの間にいざこざが耐えない。

ケンカの90%の理由は、宿題をどんどん先延ばしにし、夜9時頃になってやっとパニックになり、周囲にあたりちらすという行動。そして終わらないものだから、朝5時半起きし(声が大きいので、本人だけでなく家族の皆も仕方なく起きてしまう)、登校ぎりぎりまで宿題をするというさま。夜12時頃に就寝する私は、息子のおかげで睡眠もなかなかとれず、鬼のように怒り散らすという情けない姿だ。

宿題の最大の敵はインターネット。Net Nannyなどのフィルターで何度もブロックしても、息子はコンピュータにかけては天才的な勘があるらしく、抜け道をみつけ、気がついたらYoutubeでビデオを見たり、いろいろなサイトをクリックしている様子。

自閉症児にとって、コンピューターは麻薬中毒みたいなものだ、と自閉症のワークショップで5年前に聞いたが全くその通り。しかし息子の学校の宿題はインターネットを使うものも多いので、全くブロックするのは難しい。

自閉症の特質なのか、あるテーマに興味を持つとそれに関連した動画やサイトをどんどん探してくる。「竜巻」「世界一早いジェットコースター」くらいならまだかわいいものだが、「窒息の仕方」「自販機からお金を盗む方法」など、それ以外にも信じられないようなサイトにアクセスしているようだ。知らない方が幸せなこともあるだろうが、やはりそうはいかない。

夫や私とのケンカがエスカレートしてくると、最近は暴力的な行為や精神的にもろい面がめだつようになった。今日は心配になって、家のナイフを全てガレージに隠した。「うつ」とまではいかないが、やはり専門家に相談しなければと思う。ちょっとしたことが引き金になって、だんだん悪い方向に思考が偏っていくのが目に見えるようによく分かる。

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息子が小学校低学年頃、言動を親が注意したり、自分の思い通りにならない時には「死んでやる」といって、動いている車から飛び降りるような真似をすることがあった。それ以外にも、家出の真似事、自殺という言葉を口にしたりして、その時は心配でたまらずカウンセラーにつれていった。年齢とともにそういう言葉を口にする(脅して、相手の気をひく。自分の怒りを表現する)ことはなくなった。しかし思春期に入り、精神的にも不安になってきているのだろうか。今となっては体も大きいので、私も一人で対処するのには不安が残る。

自分探しのこの時期は、いろいろな感情が複雑に心の中を渦巻き、自分ではとても処理できないという状態なのだろうか。親の私たちも何もできない。第三者の介入が必要だ。

 

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蚤退治の悩み

2011-04-08 20:57:08 | 犬シェークスピア便り

今週は、福島での大きな余震、そして我が家のイヌの蚤騒動やらで、気が重い一週間だった。

先週より、シェークスピアが散歩に行きたがらず、寝てばかりいたので心配していたら、どうやら体に蚤がいることに気づく。

近くでよく見たら何匹ものの小さい虫がうようよと動いていたのでびっくりし、最初は手でつまんで採ってみる。シェークスピアが嫌がって逃げ始めたので、お風呂に入れて洗ってあげることにする。

かわいそうにたくさんの蚤が体中についていたが、お湯とシャンプーでかなりキレイになる。そしてペットストアで購入した蚤退治のスプレー、蚤がよりつかないための首輪をつける。家中も掃除機をかけ、カーペットと床用の蚤退治のスプレーを撒き散らす。

ところが次の日も、まだ顔や足のあたりをうろうろしている蚤を見つけ、もう一度お風呂に入れるが、獣医に予約を入れることにした。

獣医では、スポイドでつける薬をもらい、毎月これから続けなければならないらしい。そして蚤はイヌから離れると今度はネコに移動するそうだ。ネコたちの治療も考えなければならないらしい。それだけでなく、家中に蚤の卵が産卵しているかもしれないと聞きぞっとする。他にペットがいる人たちはどうしているのだろう。テキサスは気候も暖かいから蚤が出やすいと獣医さんは説明する。近所で一緒に遊んでいるイヌたちと、うつしあっこしているのだろうか。

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獣医にかかる費用は決して安くない。

1年分の定期検査、ワクチンなどを含めて300ドルー500ドルというお勧めパッケージがあるらしい。しかし、薬代は含まないらしく10%オフという特典だけだそうだ。さらに入会金が70ドル。3匹もペットがいる我が家では、計算すると1000ドル近くかかりそうだ。

えさ代、おもちゃ代、旅行に行く時のペットシッター代、そして医療費を含めると、ペットは教育費と衣料費はかからないものの子育てにかかる費用みたいなものだ。

 

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レースペーパーを使ったシンプルなイースターエッグ

2011-04-04 20:54:44 | シンプルライフに惹かれて

イースターのシーズンになりました。お店にはたくさんイースターのデコレーションが溢れています。

早くイースターの卵を作ろうと娘にせがまれているのですが、今年あたりは、こういう風にレースペーパーを使ってみようかななんて考えてます。青一色でもデザインだけで、こんなに味わいのある卵ができるんですねぇ。私が作ると失敗しそうだけど。。

マーサ・スチュワートのウェブサイトからの写真です。作り方もビデオで表示されてますので、ぜひ参考に!http://www.marthastewart.com/article/lace-eggs?backto=true&backtourl=/photogallery/easter-eggs#slide_1

 

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明日から州の学力標準テストが始まる

2011-04-03 20:45:56 | アメリカ中学校事情

明日から子どもたちの通う小学校と中学校で、州の学力標準テストが始まる。

これは、年に1-2回行われるテストで、生徒指導に用いられるだけでなく、各学校や学区のアカウンタビリティを証明するものとして、データーは厳密に取り扱われる。

前にもブログで数回書いたが、学校にとっては、州の合格基準に達した生徒数の割合は非常に気になることで、それにより学校への評価が分かれてくる。そして点数の良い学校は「優秀校」としてのお墨付きをもらうこともできるし、何よりもその結果は公のデーターとして誰でも閲覧できることになっている。

たとえば引越しを何度も重ねる私たちにとっても、子どもにとっての良い教育環境を選ぶツールとして、その地区の州の学力標準テスト結果を参考にする。一般的にいえば、治安が良く金のある学区〔ミドルクラス、アッパークラスの人が住む地域)=学力標準テストの結果も優れている、というのがアメリカの図式。それを崩すために、チャータースクールなどが設けられているわけだが、親の社会的地位や教育レベルが子どもの点数につながりやすいというのが、アメリカで格差社会が改善されない原因なのかもしれない。

息子の中学の校長先生から、金曜日にEmailと電話メッセージで、「月曜日から標準テストが始まりますので、日曜日にはよく睡眠をとり、栄養のある食べ物をたっぷり食べさせて備えてください」という連絡があった。娘の学校からは、日曜日の夜に、Emailと電話メッセージで、「月曜日から金曜日までは標準テストがありますので、学校は立ち入り禁止となります。また学校のTシャツを着てくるように促してください」ということだった。

そういえば数年前、標準テストの日と知らずにある学校を訪問した時、立ち入り禁止の標識が学校の玄関に立ち並んでいたことを思い出す。ちょっとしたことでも子どもたちの気がそれて、12分に力を発揮できなければ、学校の評価が下がってしまって大変なことになるのだろう。

おそろいのTシャツは試験を受ける際に、士気を高めるために着るらしい。試験前におやつを食べさせたり、シュプレヒコールがあったり等、各学校でいろいろな苦労や工夫がみられる。特にキンダーガーデン(小学校1年の前の学年)でそのような試験を受けさせる地区では、回答欄を鉛筆で黒く塗る練習をさせるそうだ。

いろいろ論争のあるアメリカの標準試験。

 

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私ができる支援で考えたこと

2011-04-02 19:58:14 | アメリカの大学で教える

大震災で被害を受けた人たちのために、募金以外で何ができるだろうかと考え、2つのことを実行する。

1つめは、何人かの人から紹介を受けたCrash Japanというクリスチャンの日本への支援のボランティアに登録する。プロではないが、通訳・翻訳ができるということで申し込んだが、まだ連絡がこない。今のところその手の働き手は足りているのかもしれない。

2つめは、大学院時代の恩師の一人で、米国で一番大きな幼児教育の機関NAEYCの元会長に連絡をとり、カトリーナの災害の時に団体としてどのような支援を行ったのかということを尋ねてみる。早速、米国で子どもの擁護や権利のために研究や広報を積極的に行っているChildren's Defend Fundのディレクターを紹介してくださった。彼女は、ある大学の名誉教授という肩書きだが、カトリーナの災害で被害を受けた子どもたちへのプロジェクトとして、数百万ドル資金を調達して行ったChild Care Restoration in Missisippi's Katrina Regionの総責任者であることを後から知る。全く面識がなかったものの、恩師の紹介でいろいろ話を伺うことができた。話のところどころ、自分たちの被害は日本に比べてはるかに小さいけれども、それでもこういう苦労があったという風に、相手を気遣いながら話してくださる。現地の人たちと汗水流しながら、復興の働きの指揮をし、その後、体験をもとに本を2冊出版している。

会話の最初の方で「旅費さえどこかで調達してもらえれば、謝礼なくてもいくらでも日本でお手伝いしたい」と本人の方から声をかけてくださった。ただ日本側の負担にになってもいけないと思ったのか、もし必要であればいつでも声をかけて欲しいという風に言い直してくださる。

核漏れの不安などで、日本を去る人がいる中、こうやって日本で役に立ちたいと思っている人がいることはありがたい。知り合いのある学会の副会長の方にその情報だけを伝えたが、どうなるだろうか。支援も相手側の負担になることがあるので、いつどこでどのように声をかけたらいいのかと難しいところだが、いつかこのつながりが何かのかたちで実を結ぶことができたらと願っている。

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