キキ便り

アメリカ便り、教員・研究者生活、シンプルライフ、自閉症児子育てなど

オンラインクラスの学生たち

2008-08-31 03:23:46 | アメリカの大学で教える

オンラインクラスの学生たちに、一人ずつ自己紹介を書いてもらい、Discussion Boardに投稿してもらう。

学生は、約60名。それぞれのインフォメーションをエクセルのシートにまとめ、次のような文をメールで出す(一部、紹介)。びっくりするのは、子育て真っ最中の人が大多数。しかも、子どもが3人前後の人が多く、中にはグランマも数人いる。そのほか、白血病で治療の最中の人とか、もとラスベガスでCard Dealerだった人とか、軍隊にいた人とか、いろいろな人生を体験している人たちが受講している。このような私で、仕事が勤まるのかしらと、ますます不安になりながらも、ワクワク興奮の境地。

·         Average age of the students = 30.7 (N=20) 

·         Percent of students who have children = 65% (I didn't include those who are expecting babies. By the way congratulations to those who are expecting or waiting for upcoming weddings!)

·         Place of living = Mostly Washington, but also from VA, IL, OR, AK, CA and Germany (I was also excited to find a student who used to live in Japan. :)

By reading your postings, I learned that many of you (especially 1st year DDP students) are anxious about online courses. Me too : )  This is my first time teaching an online course. I’m confident that we will all have a positive experience though. Again, please feel free ask me any questions or express concerns. I really value your input and ideas. :)

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教えるだけで勤まらないアメリカの教員

2008-08-29 14:10:34 | アメリカの大学で教える

大学の授業2日目。

まず出だしから失敗。コンピューターのPowerPointをうまくプロジェクターにうつせず、手間取ってしまう。そしてPowerPointからビデオへの切り替えも時間がかかりすぎ。もう少し練習しなければと思う。

先学期の授業でも、IT機器をうまく扱えず、おまけにマイクの音量調整も失敗ばかりで、学生たちをイライラさせてしまった。私の中に機械に対する苦手意識があるらしい・・・そういえば、コンピューターに限らず、携帯電話、ipod、などの機械類はベーシックな機能しか使えず、うまく動かない時にはいつもオットか息子に助けてもらう。もっと一人で扱えるようになりたい~。

私が日本の大学で教えていた頃には、こういう苦労は殆どなく、大教室でマイクを使うくらいだった。新しいものがどんどん紹介されるにつれ、ソツなく使いこなしていける技術も要求される。

今回の授業ではそれぞれelearning, blackboardのサイトを使う。これらも、毎年機能が変わっていくことがあるため、講習を受けたり、マンツーマンで教えてもらったりしないと、使いこなせない。

便利な世の中になるにつれ、学ばなければならないことの種類も増えてくる。頭の中の引き出しに整理して情報を入れておかないと、混乱してしまいそう!

おまけに、今学期はLearning disabilityだけでなく、目の不自由な学生がそれぞれのクラスで1人ずつ受講しているので、その指導や配慮、サービスも1から学ばなければならない。機械を使って、プリントなどを読み取っているらしいが、どこまで配慮してあげたらいいのかという度合いが難しい。

自分のできることを、70点くらいを目指してやってみよう!

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小さい子ども3人抱えながら大学教員

2008-08-29 13:32:32 | アメリカの大学で教える

私の勤める学科の教員は、ほとんど子育て真っ最中の人ばかり。しかも、赤ちゃんから小学生くらいの子どもを3人ほど抱えている人たち。私が子ども2人を抱えてフウフウ言いながら仕事をしているのが、理由にならないくらい。

アメリカの大学は任期制なので、終身雇用のtenureをとるまでは、論文を何本も書かなければならず、非常に要求が高い。それなのに、子どもを産もうという気持になり、しかも1人だけじゃなく、3人もいる。

このパワーはどこにあるのだろうと感心してしまう。家事、子育てを切り盛りしながら、数え切れないくらいの研究と教育に関する仕事をこなしていけるバイタリティに見ほれてしまう。

昨日、学科長とミーティングを持った時、どうやって山ほどの仕事をこなしているんですかと聞いてみると、優先順位をたて、(1)今日絶対やらなければならないこと、(2)時間があればやりたいこと、などリストをつくり、こなしているらしい。

今週、山のような仕事をこなし、自分なりに少しコツを覚えたような気がする。

1.Emailの返事はあまり考えすぎず、パッパと出してしまう。

2.一つの仕事にとりかかっている時は、中断せず終わらせてしまう方が、時間の無駄がない。しかしあまり時間がかかり過ぎる仕事の場合は(私の場合1時間以上)、途中中断し、性質の違う仕事をした方が、効率があがることもある。

3.仕事をしている最中に思い立ったことは、ポストイットにメモをする。そして、コンピューターの画面にはりつける。

4.Emailはあまり頻繁にチェックしすぎると時間の無駄になる。

5.家の仕事をできるだけ減らすためには、家の中を歩く時、意識的に、片付けながら歩く。子どもの脱ぎ捨てた洋服やハンガーを拾い、落ちている鉛筆を拾い、机に置きっぱなしのカップを持って、それぞれのもとの場所に戻す。

6.手紙や広告類は大切なもの以外は、すぐに捨ててしまう。どうしても読みたいものだけは、場所を決めておいておく。

7.山のようにもらってくる学校からのお知らせの紙は、場所を決めて保管する。

 

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ハリーポッターの本を2時間で読む

2008-08-28 11:43:58 | アメリカ小学校事情

「好きこそもの上手なれ」のことわざにあるように、読書の好きな娘は、自分の好きな本を見つけると、ものすごい集中力で読んでしまう。

得意なのは、歩き読み。お店の中や登校下校時に本を読みながら、歩くのが得意技。危ないから、やめてと言い聞かせているんだけど、無意識に本を読んでしまうらしい。

昨日、中学校で特殊教育の先生とのミーティングの最中、暇をもてあました娘はその部屋にあったハリーポッターの本を貸してもらう。ミーティングのあと、続きを読みたがった娘に、先生はうちに持って帰ってもいいわよ、と声を掛けてくれる。

約300ページほどの本だが、2時間で読んでしまう4年生の娘。本当に、本が好きなんだなって親ながら感心してしまう。将来の夢は小説家??

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アメリカ中学校初日

2008-08-28 11:32:45 | アメリカ中学校事情

今日は中学校の初日。

雨が降っていたので、車で学校まで送ると、送迎の車の長い行列。こういう場面に遭遇するたびに、アメリカに住んでいることを実感する。

校長先生が、玄関の前に立って、生徒を一人ひとり迎える。そういう心遣いは嬉しい。この校長先生は、毎日昼食時には、カフェテリアで子どもたちの様子を見守ったり指導したりしているらしい。管理職につく人がこのように子どもたちとの接触を怠らないことは、立派なことだと思う。

息子は笑顔で学校から帰ってくる。いろいろな友達にハーイと声を掛け合って少ししゃべったらしい。いったいどんな会話だったのかな???隠しカメラで見てみたいもの。

そういえば、アメリカの一部のプレスクールでは園にビデオカメラが取り付けられていて、親がいつでもどこでも自分の子どもの様子を観察することができるらしい。担任保育者にとっては、緊張すると思うけど・・・・・

宿題は出なかったので、帰宅後はビデオゲームで遊び、のんびり過ごす。無事に初日を終え、親もほっと肩の荷がおりる。

おやすみなさい。

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教育熱心な親を演じる:子どもの特殊教育の成功のために

2008-08-27 08:06:34 | 自閉症アメリカ教育事情

アメリカでは、子どもがどのような質の特殊教育を受けられるかどうかは、親の出方次第だということを、経験から学んできた。

熱心(Involved)な親という印象を最初に与えることで、学校側もそれに応じようとできるだけ教育資源を提供してくれる。

もちろん、学校や教育者への心からの感謝を忘れずに、あまり押し付けがましくならないように、学校側の出方を読みながら動いていかないと、嫌われることもある。

息子の中学生活が始まる前に、特殊教育の先生とメールでアポをとって、息子と3人でミーティングを持った。息子が学校が始まることに不安感を持っていることを伝え、かつIEPがきちんと息子のカリキュラムに繰り込まれることを再確認したい、というような意思を伝えると、快く応じてくれた。

とても親切な先生で、息子からの質問にすべて丁寧に答えてくださっただけでなく、校舎を一緒にまわり、一人ひとりの先生に息子を紹介してくれる。さらに、朝登校した時に自分の居場所がなかった場合には、いつでも自分の部屋を使っていいわよ、とまで言ってくれる。

たまに学校任せにしておくと、子どもがどのような特殊教育のサービスを受けているのか、まったく分からないことも多い。そういう経験もあって、適度に学校に顔を出し、先生たちとコミュニケートすることは大切だと感じている。息子への利益だけでなく、私自身もいろいろな人たちにサポートされて、親として育てられていることを実感する。

 

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大学授業初日でくたびれる

2008-08-27 07:52:37 | アメリカの大学で教える

授業初日・・・・

身体も心も前日から緊張しぱなっしで、珍しく朝早く目が覚める。5:45から、授業の原稿をながめたり、Powerpointをもう一度見ながら、話す内容を口に出していってみる。

朝弱い私は、舌もうまく回らないので、英語をしゃべるのが大変。毎朝、オットや子どもとの会話の時も、「なにいっているの?」と聞き返される(笑)。こういうことで、朝の授業大丈夫かしら。。。。

受講生は60人ほどの予定だったが、実際顔を出したのは50人くらいで、男性学生がうち10人ほど。授業の途中で、黒人の男性が2名退席したのは気になるけど、受講生が少ない方が、採点もラクで大助かり。

40分ほどシラバスを使って授業の説明をし、最後にはIndexカードに一人ひとり自己紹介の文章を書いてもらう。

この授業は家族の多様性をテーマにした授業で、人種差別や偏見、宗教問題、いろいろな民族の特徴や歴史、価値観などをとりあげ、学生たちがそれぞれCross cultural competence(いろいろな文化の人たちとうまくコミュニケーションする能力)を培うことを目的としている。私の専門とは少し違うので、こちらも1から勉強しないと、教えられない科目。自分もよく把握していないことを、アメリカ人の学生に英語で教授するのは、非常に要求水準の高いノルマ・・・・。

目標を高く掲げると苦しくなるので、70点くらいを目指そう。。。。

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大学初日ー在宅仕事でくたくたになる

2008-08-26 08:26:18 | アメリカ小学校事情

今日は大学の授業、初日です。ところが、子ども二人とも、学校が始まるのが水曜日からなので、まだ家でゴロゴロです・・・・

今日、朝からやることが多くて、疲れてしまいました。こなした仕事は、

家事・子育て

  • 庭の植物の水やり
  • 子どもの朝食と昼食づくりと後片付け
  • 息子のベッドのシーツの取替え
  • 洗濯とそうじ
  • 子どもの部屋の整理
  • 息子のペンキで新しくなった部屋に、写真を飾りなおす
  • 図書館にビデオと本を返却にいく
  • 算数のドリルの問題をインターネットで探し、やらせる
  • 洗面所のそうじ

仕事

  • Emailを20件ほど出す
  • 新しくアシスタントになる人との打ち合わせ
  • オンラインコースのDiscussion Boardに寄せられたそれぞれの学生からの自己紹介の文章を読む。60人もいるので、読むのが大変~。とりあえず、5人ほどの自己紹介を読んだだけなんだけど。。。
  • 明日、授業で使うIndex cardを買いにいく

これだけの仕事をしたら、明日のキャンパスでの授業準備をするエネルギーがなくなってしまい、ぐったり・・・。明日どうしよう??

 

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週末はペンキ塗り:アメリカ人の生活

2008-08-25 12:50:41 | シンプルライフに惹かれて

この夏から中学生になる息子の部屋にペンキを塗る。

アメリカは、1つの家でもいろいろな住人が立ち代りオーナーとなって住むので、家の改造は日常茶飯事。

息子の部屋は、今まで花柄の壁紙で乙女チックだったので、壁紙を剥がし、白いペンキでtextureをつけ、その上に深緑のペンキを塗る。

ペンキ塗りは、オットと手分け・・・。背の高い彼が天井と上の方を塗り、私はもっぱら下と中間地帯。体中ペンキまみれになりながらも、ナカナカいい出来具合。

この部屋だと、静かに音楽を聴いたり、読書をしたり、Teenの生活が楽しめそう!

次のペンキ塗りの予定は、私たちのMaster bedroom。どんな色にしようかな??

 

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オンライン授業の助っ人ーVirtual mentor

2008-08-24 14:48:46 | アメリカの大学で教える

今学期、初めてオンラインのクラスを教えるので、Virtual mentorをつけてもらうことになった。

以前説明を聞いた時に、なんとなく把握したのは、オンラインの授業の雰囲気を盛り立てて、ポジティブな意識が流れるようにアシストしてくれる人らしい。

今日この方からメールが届き、次のような仕事をしてくれると説明してくれたが、実際どのように関わってくれるのだろうか?

My main roles will be to guide them to where they can assist themselves within the guidelines you have provided them. I also anticipate monitoring their postings to facilitate any that get too far off subject and, perhaps most importantly, helping them develop critical thinking skills while preparing their postings and other assignments.

全て新しいことばかりで、目が回りそう・・・。

でもヘルプしてくれたり、相談にのってくれる人が回りにいることは心強い。アメリカの大学は、そういう体制がしっかり整っているので、教員にとってはありがたい。教育の質となって、還元できるのかもしれない。

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中途半端な英語と日本語

2008-08-24 02:07:40 | アメリカ便り

今から8年前、アメリカに10年ほど住んでいる英語が堪能で仕事をばりばりこなしている日本人の女性の方に、すごいですね、と聞いてみると、英語も完璧になれないし、日本語はおかしくなってきているし、中途半端なのよ、とのお答え。

今、この人と同じくらいアメリカに住み、英語は毎年上達しているかどうかもよく分からない私だが、日本語がおかしくなっていることをたまに指摘される。

この前も、共同研究の仲間入りをさせいていただき、原稿を直してもらった先生からも、「あなたの日本語は、どうも翻訳っぽくってね。。。。。。」

こんな私の不可解な日本語で書くブログを、毎回または時々読んでくださる方がいることは、本当に嬉しい。ありがとう!

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受講生の増加とアシスタント

2008-08-24 01:56:53 | アメリカの大学で教える

来週から始まる大学の授業、どのクラスでも受講生が予測していたよりもかなり多い。

学科長の説明によると、アメリカではベビーブームの子どもたちがちょうど大学入学の時期だそうである。日本の大学関係者にはうらやましい話・・・・。

ところが受講生の人数が増えると、採点やメールに対応する時間が必然的に増えてしまう。私の場合、ハーフタイムでの勤務だが、これだとフルタイムの労働時間に近くなってしまう。

学科長に頼んで、アシスタントを雇ってもらえないか交渉してみる。院生はもうそれぞれTAやRAでフル回転しているので、誰か地域の人で探してみて欲しいという返事。そんな人いるかしらと心配していたが、知人の紹介で、もと高校教員でかつ修士号を持っている人が候補にあがる。そういう人が手助けしてくれれば心強いが、うまく交渉が進めばいいんだけど。。。。

 

 

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「インディペンデントな生き方実践ガイド」をアメリカで読む

2008-08-23 09:00:31 | 映画・本・テレビなどを語る

里帰りした折に、勝間和代さんの「インディペンデントな生き方実践ガイド」を購入する。

勝間さんの本を購入したのは、2度目。きっかけは、いろいろな人のブログを読んでいるうちにAudio bookを使って自己啓発している日本人の方がいらっしゃることを知り、名前を検索したら、数多くのベストセラーの本を書いていらっしゃるまさに時の人。

こういう私のオットはAudio bookの大ファンで、随分前から通勤時間やジムで運動する時には、Audibleでダウンロードしたテープを聴きながら、有意義に時間を過ごすことをモットーとしている。ただ勝間氏と違うのは、自己啓発や経済関係の本というより、古典文学作品や哲学や思想、宗教、国際関係などの本が好き。

今回のこのインディペンデントについての本は、おもしろかったが、いろいろと考えさせられる。たとえば、この本に出てくるような経済的にも意識的にも自立した女性=インディをパートナーや妻としたいと考える男性は、かなり割合的に少ないのではと推測する。

大学院の子育ての授業で学んだことで、このようなことを記憶している。

  • 伝統的性役割観(男性は外で仕事、女性は家で子育てと家事)と考える男性は、そう考える女性と結婚すると夫婦の満足度が高い。
  • 平等的性役割観(男性も女性も平等に仕事や子育て、家事をこなすべき)と考える男性は、そう考える女性と結婚すると夫婦の満足度が高い。
  • 一人が伝統的性役割観を持ち、もう一人が平等的性役割観を持つ場合には、夫婦の満足度が低い。

アメリカといえども、表向きは平等的性役割観を唱えている男性でも、いざ結婚した後には、妻に家事と子育てを多いにやって欲しいと望む人は多い。私の個人的な経験だが、意外とエリート男性たちの多くは、そのように考えている。私の周りをみても、女友達らは仕事と家庭の両立でかなり疲れきっている。

うまく二人とも同意の上共働きになったとしても、子どもをどこに預け、その費用をどのようにまかなうかという問題が出てくる。たとえば、アメリカでは保育園に乳児を預けようと思うなら、月10万円ほど保育費がかかる。最近のアメリカの記事をみると、高い保育料を払うよりは家で子どもを育てる方が家計を切り盛りできるという実例が紹介されている。しかも、ミドルクラスの人たちがそうしているらしい。

もう一つひっかかったのは、この「年収600万円以上を稼げること」、という条件が挙げられている。これは、仕事の分野や社会の構造によってずいぶん事情が異なるので、一概に言えないのではないだろうか。たとえばアメリカの大学では、学部によってAssistant Professorというタイトルで職を得る場合でも、年収1000万円以上の人もいれば、400万円の人もいる。大学に限らなくとも、コンピューターやエンジニア、マーケティングの専門職の人の初任給と、教育や福祉関係の人の初任給は、かなり違う。

しかし、勝間氏の本には、「すべてをゼロイチで考えない」「がんばり過ぎない」「愚痴を言わない」など、即実践できるようなアドバイスが豊富に掲載されていて、手元に置いて、時々読み直してみたくなる。このような本が流行りになる日本の人たちの意識の変化(特に女性)、研究のテーマにしてみたくなる。

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子どもへのカウンセリングを再考する

2008-08-22 07:47:21 | アメリカ小学校事情

アメリカでは、子どもをカウンセリングに定期的に連れて行くことが日常化している。

うちの娘も、去年の引越しの時に精神的に不安になった頃から、心理学者のもとに通うようになった。

心理学者は、人の話を聞くプロなので、娘にとっては自分のことを親身になって考えてくれ、話を聞いてくれる人がいることは、嬉しいらしい。

ところが、カウンセリングをしてもらう自分を意識化することが、本当に娘にとって良いことなのだろうか、と最近オットと考えるようになった。

カウンセリングとともに、被害者意識、自己弁護、言い訳が多くなった娘・・・・

たとえば、何度か娘を自閉症児の兄弟姉妹のためのSib workshopに参加させてきたが、その時も帰るなりに、自分を「障害者を兄弟に持つ犠牲者」としてとらえる発言が増えてきた。

早い時期から子どもをカウンセリングにつれていくことに関して、コンセンサスが必要なのではないだろうか・・・?小さい頃からカウンセリングに行き始めた子どもは、おとなになったら、さらにカウンセリングが必要な人間に育ってしまう恐れも考えられる。

次の娘のアポ、キャンセルしようかと迷う私たち。

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Retreatに参加

2008-08-22 07:34:30 | アメリカの大学で教える

今日は、職場の所属する学部のRetreatに始めて参加する。

Retreatとは、日本語に訳しにくい英語。今日の場合は、みんなが集まって、当面の課題、将来計画などを話し合う会だったが、宗教行事などで静かな人里はなれた場所で会を持つような場合にも使われる。

まだ事情のよく分からない私は、皆の話を聞くだけで終わってしまったが、会議の参加の仕方にそれぞれの教員のパーソナリティーがにじみ出ていて、勉強になる。

短い時間をうまく使って、建設的に会議が進んでいったのにはオドロキ。これは、学科長とそれぞれの教員が信頼関係がしっかり出来ているからこそ、と考える。

 

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