キキ便り

アメリカ便り、教員・研究者生活、シンプルライフ、自閉症児子育てなど

課外活動に異常なほど、お金と時間をかけるアメリカ

2012-10-25 21:03:50 | アメリカ高校生活

今週末の息子のスケジュール

金曜日:学校終了後、フットボールの遠征試合のために3時間かけバスで移動。毎回のフットボールの試合中、マーチングバンドが演奏することになっている。終了し、高校に戻るのが夜中の1時。頻繁にバスが故障することがあるので、1時よりも到着遅れることを見積もっておかなければならない。バスの中で、安眠できるように毛布を持ってきてくださいとの指導。1時に到着しても、高校から家まで、高速を乗り継いで20分はかかる。家に帰ってから、シャワーを浴びて寝るのは2時半くらいだろうか。

土曜日:朝の6時に高校集合。そのために朝、5時には起こさなければならない。息子は一晩中起きているよ、というが、そうしてもらうと親も眠れない。その日はマーチングバンドのコンテストに参加。会場までバスで1時間。もし決勝まで残ることになれば、夜帰ってくるのは、12時頃になるだろう。

こういうような、無茶苦茶なスケジュールが、1年に3度ぐらいある。普段の練習は火、水、木曜日。金曜日は、フットボールの試合のために演奏。土曜日にはコンテストが時々入る。

息子は、ハードなスケジュールを面白がっていたが、宿題やテスト勉強をする時間がほとんどない日もある。オリンピック選手でもあるまいし、こんなにコンテストに出る必要があるのかと思うが、これがスクールカルチャーであり、親や子が誇りとする高校生活のようである。

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日本とは異なり、アメリカの課外活動は、親が送り迎え、ボランティアで様々な世話、資金集めのための数々の行事があり、その連絡関係のメールがどんどん届き、何が何だか分からなくなる。

大会のある日には、どこで何時に集まるのか、昼はランチを持たせたらいいのか、それともお金を持たせたらいいのか、おやつはいるのか、しかも予定がどんどん変わるのでそれにあわせて自分の頭の中も整理し、息子とコミュニケーションをとりながら確認する。メンタル作業である。

練習が終わり迎えにいっても、時間通り終わっていることはない。時々後片付けなども手伝わされているようだから、それが終わるのを待ち、家に連れて帰る。子どもが運転免許を持つようになれば、送り迎えはしなくてラクになると聞くが、高校生にラッシュ時の高速を運転してもらうのも心配で胃が痛くなりそうな予感である。しかも、高機能自閉症者が16歳の身分で運転しても、大丈夫なのだろうかと私は気苦労するが、オットはけろっとしている。

娘は娘で、放課後のバンドのセクションごとの練習、朝の数学のTutorning, 生徒会活動、毎週水曜日に参加する教会のユースグループ関係で忙しい。私は、送り迎えの運転手である。お金のある人は、運転手を雇ってやりくりしているようだが、今のところはその余裕はない。

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アメリカの大学側も、勉強ができるだけでなく、部活動や奉仕活動、リーダーシップなどに積極的に関わってきた豊かな人材を求めているというのが背後にあるようだが、これはアメリカの「競争社会」の価値観の反映だと思う。あれもやり、これもやりというような器用な人間ばかりいるわけではない。体の弱い子どももいるだろうし、家庭の都合でこのような部活動に参加できない子もいるだろう。高校になれば、アルバイトして家計を支えている子もいるかもしれない。

ヒラリー・リービー氏が、ハーバード、プリンストン、イェールなどのアメリカの名門大学は、移民のような「好ましくない人々」を締め出すために、スポーツやクラブ活動などに参加している「万能型人間」を求める入学許可基準を考え出したと書いている。http://www.blog.crn.or.jp/report/02/112.html

以前紹介した米仏の子育て比較本、Bringing up Bebeの中にも、子どもを様々なお稽古ごとに通わせるためにキャリアばりばりの女性たちが仕事をやめ、世話に忙しくしているアメリカの様子が描かれている。フランスでは、子育てのために仕事をやめる女性は殆どいないそうである。 

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気がついたら、娘のクローゼットの中はロゴ入りのTシャツだらけである。生徒会のTシャツ。バンドのTシャツ。高校のTシャツ。教会のTシャツ。サイエンスフェアーのTシャツ。夏のキャンプのTシャツ。何かの行事があるたびに、Tシャツをもらったり買わされたりされ、車のバンパーには子どもの学校や部活動のロゴ、家の前には部活動の名前の入ったサインを立てかけるのがアメリカである。

このようなチーム精神に感心しながらも、ため息をついてしまう私は、アメリカの中でまだお客さんなのかもしれない。

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今回の大統領選挙

2012-10-25 12:10:34 | アメリカ便り

アメリカの大統領選挙まで、13日。

私は永住権はあるが、市民権がないので、選挙権がない。

そういう私でも、今回の選挙の動向は気になってしかたがない。

二人の大統領候補者による、3回行われた討論会と、副大統領 候補者による討論会。

テレビ中継は見れなかったが、テレビ討論が始まる前から、その後日までありとあらゆるニュースを読みまくる。

今回の大統領選挙で目立つのは、フェイスブックの書き込み。

各候補者を支援する人たちが、そのニュースやサポートをフェイスブックでシェアしているのだが、

これには賛否両論がある。

幸い、私の周りには過激な発言をする人は少ないので、イヤな気持ちにさせられることはないが、うちの子供たちの友人などはかなりめちゃくちゃな情報を流している。

娘いわく、「私ロムニー、きらい。だって自分の車の上に犬をくくりつけて運んだんでしょう?そんな心のない人に大統領になって欲しくない」

オットが、いやそれは犬を直接くくりつけたのではなく、Cage(動物を運ぶオリのようなもの)に入れて、車の上に乗せ運んだと説明したが、そういう無責任なうわさが流れるのはよくない。

激戦の中、両候補者に対する支持率が気になるところ。

CNNのような大手のメディアだけでなく、Gallup , Pew Research Centerのようなデーターを収集することを専門にしている機関の情報が気になる。

一般に米国のメディアやアカデミアは共和党寄りだと思うが、近日の大統領選挙に関するニュースを見ていると、そうともいえなくなっているような気がするので、ますます激戦が予測されることが伺われる。

http://www.gallup.com/home.aspx

http://pewresearch.org/

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Vitamixで作るアイスモカドリンク

2012-10-24 13:17:03 | Vita-mix日記

Costcoで実演されていました。

材料はこんなカンジです。

  • インスタントコーヒー
  • ミルクココア(おそらく砂糖入り)
  • ノンファットミルク(好みのミルク)
  • ニンジン、ほうれん草などの野菜少々

お店でサンプルで飲んだドリンクは、本当に美味しかったです。家でまねをして作ってみましたが、いまいち.....

インスタントコーヒーの味が気になりました。少し高級なインスタントコーヒーの方が良かったのかもしれないです。

それにしても、野菜を入れて作るとは、オドロキ。

 

Vitamixではないですが、こういう動画もあります。

How To Make A Starbucks Mocha Cookie Crumble Frappuccino

スターバックスのバニラシロップ、どこで買うんでしょ?

http://www.youtube.com/watch?v=56nLPuMspqs&feature=fvwrel

 

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アンソロポロジーでワンピースを買う

2012-10-22 16:04:11 | アメリカ便り

普段、自分のために値の張る洋服を買うことなんてほとんどない私ですが、

先週、オットとAnthropologie(アンソロポロジー)で見つけたバーゲンのワンピース。

3枚試着し、どれにしようか迷ったところ

「みんな買ってもいいよ~」

というオットのコトバに甘えて、3枚とも買ってしまいました。ワンピースを買うなんて、久しぶり 

 

どれも肩だしタイプなのですが、女性の体をスタイルよく見せてくれるようにデザインが工夫されていること、初めて知りました。

この写真のドレスは、上半身に黒いレース状の花がいっぱいくっついているようなデザインです。

二枚目は緑色のドレス、三枚目は紺の花柄です。

これで冬のパーティー用のワンピースが幾つか確保できて、良かった。。。

アンソロポロジーの紹介です。

http://b.laso.jp/b.php/Anthropologie

Anthropologie(アンソロポロジー)は、1992年に設立された高級なカジュアルを扱うセレクトショップで、Urban Outfitters(アーバン・アウトフィッターズ)によって運営されています。このブランドは、30才~40才の年収2,000万円以上の専門職の女性をターゲットにしてデザインされています。また、Anthropologie(アンソロポロジー)は、まったく広告を出さない店としての先駆者的な存在になっています。また、店の滞在時間(平均1時間15分)が長い店としても非常に有名です。また、ブランドのイメージを保つ為に、モールをさけて通りに面した場所に展開しています。現在、アメリカの24州に90以上の店があり、売上は500億円以上あります。

セレブにも非常に人気があります。非常に洗練されたデザインで、特に20代後半から30代の女性に圧倒的な人気があります。

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Bird B Gone

2012-10-21 15:33:22 | My New House

きつつきに窓枠をつつかれて、困ったあげく

アマゾンで、Bird B Gone というボンドのようなジェルを購入しました。

お隣さんにはしごを借り、きつつきがつつく窓枠にこのジェルを塗った翌日。

いつもトントンたたく音が聞こえないと思ったら、ジェルにくっついたきつつきの小さな羽2枚。

羽が取れて痛かったでしょうが、これでももうきつつきは我が家を去り、別の住家を探しにいったようです。

民家じゃなくて、普通の木をつつけばいいのに、と思うのですが。。。。

それにしても、商品名がBird B Gone (Bird will be Gone )とは、ユーモラスですよね!

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まゆげの糸脱毛、初体験

2012-10-19 15:30:41 | アメリカ便り

Grouponでクーポンが入ったので、まゆげの脱毛に行ってきました。

お店で脱毛するのは日本にしろ、アメリカにしろ初体験だったのでドキドキしましたが、糸でこんなにキレイに脱毛できるとはオドロキです。

それにしても、痛さは半端じゃなかったです。

英語がおぼつかないインド人の人がやってくれたのですが、コミュニケーションなしだったのでいったいどうされるのか不安で...

でも糸を操りながら、眉毛の形をつくってくれて、顔がすっきりしました。これでメークも楽になりそう~。

いや、またやってみたいです。

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Parenthoodが面白い!

2012-10-17 19:00:13 | 映画・本・テレビなどを語る

最近、仕事の合間にKindle Fireで見ているアメリカの家族ドラマが、Parenthood。

アマゾンのプライムメンバーなので、無料で視聴。いや、これがなかなか面白い。

自閉症の子どもを育てている苦労、親が負けてしまいそうな口達者なギフテッド児、多感なティーンの子どもを抱える親の悩みなど、自分の人生を見ているようで、共感するところばかり。

今シーズン1をやっと終えたばかりだが、これからいったいどういう風に展開するのか、楽しみ。

 

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今夜のclean eatingメニュー、そして親のサポートレター

2012-10-15 21:31:56 | Clean Eating

今夜のclean eatingメニュー。

白身魚に刻んだ缶トマト(グリーンチリ)と香草をのせて、オーブン焼き。

鍋に水と合わせて加熱したクスクス(小麦粉から作る粒状の粉食)をとほうれん草、オリーブ油、レモン、塩とこしょうのサラダ。

クスクスと生のほうれん草、意外に相性が良かったです~

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今日は3時間かけて、娘のAcademy of Science and Technology入学願書に含まれる書類の一つ、親のサポートレターを書きました。推薦書のようなものですが、どのように親として子どもが特別プログラムに参加する上でサポートしていくのか、またそのコミットメントなどもしっかり含めて書くことが要求されています。シングルスペースで2枚になってしまいました。夫がそれを2時間かけて修正添削し、まあこれがお受験というものなのでしょうか。受験のために、まったく準備をしていなかったので、せめて推薦書くらいは、しっかりしたものを提出したいという親心と見栄なのかもしれないです。

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我が家の初受験

2012-10-13 21:32:38 | アメリカ中学校事情

 

今日は、先日紹介したAcademy of Science and Technologyの受験日だった。

土曜日の朝7時半に学校集合。指示どおりに、ペットボトル、おやつ、電卓、筆記用具を持たせる。おやつを持参させるのは、アメリカ的だ。

前日は、息子がフットボールの試合でのマーチングバンド演奏で帰宅したのが深夜。結局夫と私が就寝したのが、1時半。朝、生まれて初めて

「受験」を経験する娘のために早起きするのは辛かった。夜中は、もし寝過ごして娘が受験しそこなったらどうしようかと気になり、なかなか寝れなかった。

朝は眠気でふらふらになりながらも、娘を夫と一緒に学校に送る。

途中、高速で通行止め。パトカーが集まり、テレビ局で中継もやっていたので、これは大事件かなと思い、携帯のアンドロイドで調べると、

「強盗が人質5人を盾にして、ガソリンスタンドにたてこもり」とのニュース。

特別チームなどが集まって、人質救出作戦をやっていたようだが、結局のところ銃を持った強盗二人が店に入り込んだが、従業員は店の奥に隠れるか逃げ出したらしい。特別チームが中に侵入した時には、既に犯人は脱出。いったいどこに逃げたのだろう。

このような事件に遭遇しながらも、無事に娘を学校に送り届ける。

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試験が終了したのが、12時近く。小論文と論理力・数学の試験だったらしいが、

この後者の試験の方は「28問あったけど、はっきり分かったのが5問しかなかった」と娘は大ショックの様子。

途中で泣きたくなるくらい難しかったようだが、友だちの反応はまちまちだったようで、全然出来なかったという子もいれば、1つだけ分からなかったという余裕たっぷりの子も。。

娘はこの試験で、もうこの学校に入れないと思い込んでしまったようだが、8,9年生用の大学入試試験のAct Exploreという試験をもう一つ受けることになっているので、諦めてしまわないようにと励ます。

ところでこの特別校キャンパスを抱える息子の高校は、高校全体のレベルアップにつながるものの、在校生にとっては不利になることもあるようだ。

先日、去年(高校1年生)の時の成績の学年順位番号が発表された。普通ならばトップ10%は、テキサスの場合どの公立の大学にでも入ることができるという特権が州の法律で定められているらしい。どんなレベルの高校でもトップ10%というのは、不公平な気がするが、大学におけるダイバーシティを考慮しているのだろうか。

ところが息子の高校の場合、666人中の在校生のうち、Academy of Science and Technologyの生徒が約70人。トップ10%はみな、この特別プログラムの生徒たちで占められてしまうのではと、なんだか腑に落ちないというのが親の本音だ。

 

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中間成績をめぐるひとりごと

2012-10-12 10:18:08 | アメリカの大学で教える

大学の方針が変わり、今までは1、2年生のみに要求されていた中間成績を全ての大学生を対象に提出が義務づけられる。

私の授業の受講生の殆どが大学3、4年生だったので、今までは中間成績を計算することもなかったが、今回は違う。

遅れて提出された課題を採点したり、採点し落とした課題がないか確かめたりしながら成績を出す。今回の成績は、いわゆるABCでの評価ではなく、合格か不合格で出すことにする。平均70点以上には合格。それ以外は不合格。不合格の学生は、課題を提出しなかったり、遅れて提出したり、テストを受け損なったりなどが主な原因。一つのクラスは、60人中10人が不合格。先が案じられる。

中間成績が提出される週ということもあって、やたらに学生からメールが届く。ほとんどが「いいわけ」とも言えるメールばかり。

  • 「テストを受け損なったのは、ちょうど住んでいる町で山火事があったんです」-2週間前の山火事の出来事を理由にしてくる学生。なぜすぐ連絡してこなかったのだろう。
  • 「テストの曜日を間違えていたみたいです。でもちょうどテストを受けようと思った時に親の病気が悪化したという連絡が入って、受けれませんでした」と言い、病院の名前、病室の番号、病院の電話番号や患者の名前まで知らせてくる学生。本当の理由は曜日を間違えていたことにあるようだが、身内の病気を理由にしてくる学生。切羽詰っているのだろう。
  • 「今学期から新しい仕事2つ始めたばかりで、引越しもしたばかりで、体調もよくないんです」という理由の学生。テストも殆ど受けず、課題も全て未提出。学期の半分(7週間)授業にほとんど参加していないにも関わらず、どうにか「代わりの課題」を出して欲しいと頼んでくるが、都合が良すぎないだろうか。とはいっても、本人にしか分からない大変な理由があるのだとは思うが。

オンラインの学生の多くはシングル親で、仕事をフルタイムで持ち、子育て真っ最中。そのバイタリティには感心するが、そうだからといって、要求を全て受け入れるわけにはいかない。同じような状態で必死にがんばっている他の学生に対して、不公平になるようなことはあまりしたくない。

しかし、家庭内暴力の被害者、本人や家族の重い病気、親や伴侶の死、などを学期中に経験する場合は、できる範囲でサポートしてあげたいと思う。 

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アメリカでの歯医者さがし

2012-10-10 13:40:40 | アメリカ便り

医療費の高いアメリカでは、歯科治療にも神経を使う。

5月に歯の定期健診で虫歯が1本、見つかり、治療の見積もりは約1300ドル。保険を適応した後にこの金額で、実費だとその2倍はかかる。

診断を説明してくれた黒人の女医さんは、

「新しいクラウン(かぶせもの)が必要だし、この深さだと神経も抜かなきゃね」

X線の写真と私の歯をさっと見ただけの診断。

あまりもの早い説明と高い治療額に「日本に里帰りするから」という理由で治療を保留にしてもらう。

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幸い、歯の痛みは全くなかったので、5月よりどこか安く良心的な歯医者さんはないかと回りに聞きまわった。

回りがお勧めしてくれる歯医者さんは、私の保険が適応できないところばかりで、夫は

「メキシコで治療しようか」と半分本気で持ちかけた。夫の親戚の何人か、メキシコまで治療に行って成功だったらしい。

歯科保険を持たない近所の友人Ginaは、ヒスパニック系の人たちがよく訪れる安価な歯医者さんを紹介してくれる。「ちょっとスラム街みたいなところだけど、私も夫も何回か行って大丈夫だったわよ。待ち時間がとっても長いけどね」

そもそも私の歯科保険でカバーする歯科医院は、大きなクリニックに5、6人の歯医者さんが働いているようなところばかりだ。レビューを読んでもイマイチぱっとこない。私が5月に検診に行ったクリニックには、「かぶせものをしてもらったけど、すぐ取れた」などのクレイムがレビューに書かれている。レビューを鵜呑みにするわけにはいかないが、大金をどぶに捨てるような真似はしたくない。

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半日かけて、歯科保険のカバーするクリニックを順番に近場から調べて、ネットでレビューを読み、自宅から高速で20分くらいのところにプエルトリコからの移民の歯医者さんを見つける。歯医者としては40年近くの経験、奥様と娘3人の家族経営らしい。このクリニックについてのレビューはネットにまったく見つからなかったが、思い切って予約を入れる。

受付では、スペイン語とバイリンガルの若い女性が丁寧に対応してくれる。娘さんだろうか。待合室にはメキシコ系のカップル、二人だけ。人数の少なさにびっくりしたが、私が帰りがけには子どもたちで溢れていたので、タイミングだったのだろうか。

クリスチャンの家族なのか、待合室には聖句やキリスト教の飾りが目立つ。もちろんクリスチャンだから良心的というわけではないが、クリスチャンの私にとってはほっとする。

この歯医者さんは物腰の柔らかい人で、スペイン語のアクセントを交えながら丁寧に話してくれる。すぐ診断を下すのではなく、一つひとつ、歯を軽くたたいたり、空気を送ったりして反応をみながら治療方針を決めていくところが好感がもてる。

結局詰め物だけで処置できるということで、治療の総額は保険適応後、46ドル。治療には、麻酔をかけたりしたが、それでもこの金額だということは良心的に治療してくださったのだろうと思う。1300ドルとは大きな違い。将来クラウン(かぶせもの)が必要になってもこの歯医者さんなら安心できそう。

 

 

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サンシャイン・ビタミン不足

2012-10-08 09:18:05 | Vita-mix日記

毎朝グリーンスムージーを飲んでいるので、サプリメントは全く取っていなかったが、先週の定期健康検査でビタミンDが極端に低いことがわかる。

ビタミンDは日光にあたることで作られるビタミンらしく、食事からとるのはなかなか難しいらしい。あえて言えば魚類。アメリカのウェブサイトによると、それ以外にミルク、チーズ、シリアルなどから摂取できるそうだ。

日焼け止めをつけすぎたり、日光のあたらない北の地域に住んでいたり、デスクワークが多かったりするとビタミンDもとれにくいらしい。

厚生労働科学研究によると、健康な日本人の中高年女性の半数が、ビタミンD不足らしい。不足すると、骨折、うつ病、肥満、高血圧、結核、歯周病などのリスクを伴うらしい。

最近疲れやすいのも、睡眠不足だけでなく、もしかしてビタミンD不足からきているのかと納得。早速サプリメントを購入し、飲み始める。

シェークスピアの散歩を毎日しているが、涼しくなってきたので日中の明るい時間帯に歩いてみようかと思う。

 

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おやつ、パリジェンヌ、そしてビーグル犬

2012-10-07 19:22:12 | 専門家が語るアメリカの育児事情

先日紹介した、フランスとアメリカの子育てを比較した話題の本、Bringing up Bebeには、フランス人はほとんどおやつを食べることがないと書いてあった。

作者によると、たとえば、子どもと午前お菓子づくりをし、午後のお茶の時間まで食べるのをガマンさせるそうだ。つまみぐいなど、しないらしい。

焼きたてのお菓子をすぐ食べずに待たせるのは、親にも子どもにもずいぶん根気が必要なことだろう。自制心がそうやって育っていくらしい。

アメリカ人の母親が、子どもがおやつを欲しがった時、すぐゴールドフィッシュ(魚の形をしたチーズクラッカー、日本人にとっては塩分が強すぎる味)などを簡単に与えてしまうのに対し、フランスでは食事は小さい子どもの場合でも一日に4回としっかりスケジュールがあるそうだ。

妊娠中の食事制限も、フランスの妊婦はできるだけ体重が増えないようにしっかり管理しているのは、日本と非常に共通していると感じる。アメリカの妊婦の体重増加は日本人からみると、少し異常に思うが、国民性だろうか。

ヨーロッパから先日帰国したオットに「パリはどうだった?」と聞いてみると、

棒のようにスリムな女性が多かったそうだ。

なるほどBringing up Bebeからの情報によると、頻繁に間食をとらず、自制心を持ちながら食事を取っているフランス(特にパリなどの都会に住んでいる女性)の女性は、細いというのが納得できる。

もう一つ面白かったオットの報告は、ビーグル犬を連れたパリジェンヌをいたるところで見つけたそうだ。

 

 

 

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自然の中で生活する悩みとその写真

2012-10-01 07:50:20 | My New House

週末をのんびり過ごすことがますます難しくなってきた。

先週の土曜日の朝は台所に大量に出没したアリ退治で始まる。食べ物を皆、冷蔵庫や別の棚に避難させるが、その間何回かアリに刺される。衝撃的な痛みで、すぐにアレルギー止めの薬を飲み、冷凍パックで冷やす。傷の膨らみ具合をみると、ファイアーアンツ(fire ants)だったらしい。

9時半に息子を部活の練習のため高校まで送る。高速を使って15-20分の距離なので、かなり遠い。家まで戻るのは時間とガソリンのロスなので、その合間に高校の近くのショッピングセンターで買い物をして、スターバックスで仕事。練習を終えた息子を家に連れて帰ってから、子ども二人の宿題の手伝い。夕方に娘の友だちが遊びにきて、夕食を出し、夜は息子のリクエストでビデオ屋さんでThe Marvel's Avengerを借り、息子と一緒に視聴。

日曜日の午前は教会。お昼に同じ年齢の友だちとレストランに出かけた娘を迎えに行って、その後は娘とスーパーで食材を買う。午後から夜の10時半までは、ほとんど息子の宿題の手伝い、家事、犬の散歩で時間が終わる。息子が10時半に寝てから、やっと自分の仕事ややりたいことを幾つかして、結局寝たのが12時半。

月曜日の朝は、息子が5時に起き、宿題の続き。プリンターを使いたいという息子に起こされ、朝6時半に家の近くを出発するスクールバスに乗り遅れないようにいろいろ指示を出しながら、ベットで半睡。その後娘を6時半に起こし....というように朝のルーティンが続く。

子どもの宿題関係、部活で生活時間の3分の1近くが取られているようだが、それだけではない。自然関係をめぐるトラブル。

  • 土日は、ネコのペッパーが外から家の中に連れてきたやもりを逃がす。3匹の命を救う。
  • 月曜日の夜、寝室の壁に大きなカエルがはりついているのを発見。つかまえる気力がなくほっておいたら、夜中に私の首元にやってくる。びっくりして起き、つかまえて外に出す。オットが海外出張の時に限って、迷惑な動物のお客がやってくる。そもそもなぜ家の中にカエルがいるのだろう。
  • スカンク。シェークスピアは二度もガスをふきかけられる。まだ庭にスカンクが下宿している様子なので、ネットで調べmoss ballを買い、靴下に詰めてスカンクの出没する付近にぶらさげる。それにしてもmoss ballは毒性が強いのか、匂いで私の方がやられてしまいそう。
  • きつつき騒動。何度も窓の枠をつついて壊しそうなので、カラスのビニール人形、古いCDをぶらさげて退治するが効果なし。とうとうウォルマートで大型水鉄砲を買ってくるが、私が近づくと逃げてしまうので効果なし。なにか良い方法はないのだろうか。
  • 蚊。テキサスの気温はまだまだ暑いのか、ちょっとした間に刺されてしまう。肌の過敏な私はものすごく刺された跡が腫れあがるので、アイスノンで冷やし、アレルギー薬を飲み、キンカンを塗る。主治医に蚊に刺されないためのダイエットがないのか聞いてみたが、ないらしい。

動物や昆虫、爬虫類で苦労する我が家の庭は、雑草、木だらけ。今年は新しくフェンスをつけ、木を8本切ってもらったのでもう庭を改装するお金はないが、こんなカンジだ。先週、お金を払って、雑草を除去してもらったら少しすっきり。

将来的にはこのデッキをサンルームに改装したいと思う。

いわゆる納屋。ドアが壊れたので、オットが木を買ってきてとりつけてくれたが、色が違うので見苦しい。ペイントが必要。納屋に行くところの木のステップも老朽化しているので改装必要。

納屋の後ろは竹林。歩道が続いて納屋の後ろを通り、一周できるしくみ。

 

表玄関に続く歩道。

表玄関左側のフェンス。壊れたランプ。将来取り替えて、庭の照明にしたいと思う。

ささやかなハーブガーデン。ローズマリー、紫蘇、バジル、アロエ。

 

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