キキ便り

アメリカ便り、教員・研究者生活、シンプルライフ、自閉症児子育てなど

キキ物語

2006-05-30 07:17:14 | アメリカ便り
ネコのキキは、もともと去年の夏、娘がサマースクールの皆勤賞100ドルで購入したものです。あちこちのシェルターを回って、魔女の宅急便(英語名KIKI)ファンの娘は黒猫を探しました。この映画のネコはジジという名前ですが、キキの方が可愛いということでキキになりました。

子どもたちは、キキにニックネームをつけました。真っ黒だから、スターウォーズのダースべーダーに似てることから、「キキーベーダー」、キングコングの流行の時には「キャットコング」、これは自閉症の息子がつけたものです。夫は、「ファーボール」(毛玉)という名前をつけました。

キキは、ネコなのにみゃおとなきません。みゃおとなくのは、怒った時だけです。普段は、Purr(ごろごろ)とみゃおの間のような、なんともいえない音を出して甘えてきます。鳥のさえずりのようなので、私は「キキーバード」と時々呼んでます。

びっくりしたことに、自閉症の息子は、キキをネコ可愛がりしています。キキが小さい時には、首に巻き、襟巻き代わりにしていました。今ではほおずりしたり、毛並みを撫でたり、胴体に耳を当ててゴロゴロという音を聞いています。あんなに動物に見向きもしなかった息子の七変化にびっくりです。

キキを購入した娘は、オーナーらしく、キキのしつけに精を出しています。数少ない日本語ボキャブラリーの「こらー」という言葉を使って、「コラ、キキ」といいながらイタズラをしたキキを追いかけ回しています。なぜか♪うれしいひな祭り♪のメロディーに合わせながら、創作した「コラコラキキソング」をつたない日本語で歌っている毎日です。
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留守番ネコ

2006-05-25 20:24:04 | アメリカ便り
 3日前、もうすぐ10歳になる息子は、家に一人で留守番しているペットのネコ“キキ”の代筆で手紙をくれた。「今日、家を飛び出して、今シカゴ空港についたところです。空港では、マクドナルドでダブルチーズバーガーを注文して、皆がびっくりしていました。シカゴ空港からは、ビジネスクラスを使って、ボーイング777号に乗って、日本に向かっています。」そして横には「にゃお」とないているキキとそれを迷惑がっている隣のお客さんの絵がかいてあった。
 自閉症の息子は、時々キキからの手紙を書いてくれて、おもしろい。飛行機のビジネスクラスの席は息子の将来の夢。自分の夢をネコに託し、いろいろ想像話を作り出す。
 本物のキキは今頃一人で何をしているのだろう。ペットを置いて1週間も旅行するなどひんしゅくだと日本に来て気付く。アメリカだったら、ペットシッターは日常茶飯。可哀想なキキに100円ショップで日本製のキャットフードをお土産に買う。
 明日は、モントリオールから夫が家に帰ってくる。キキの一人暮らしも今日まで。キキと夫はどんな静かな時間を過ごすのだろうか。
コメント (2)
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