今回の里帰りの目的は、父母の結婚50周年のお祝いを妹夫婦を交えて行うことだった。
そのためにオットも6年ぶりに日本へ帰ってきた。
父母の長年の願いもあって、音楽をテーマに家族が集い、それぞれ練習した曲を奏でながら父母に感謝の気持ちを表現するという趣旨の会。
妹夫婦はそもそも音楽一家で、それぞれのキャリアに若干の差があるもののトロンボーン、トランペット、フルート、声楽、ピアノのクラシック演奏を披露してくれる。
私たち家族はその点アマチュアだが、ジャズバンドで練習を重ねる息子のサックスと私のピアノで合わせて演奏し、娘はこの前の発表会で弾いた曲をもう一度やってみる。オットは高校時代にミュージカルで主役をした経験もあるので、皆の前で歌を久しぶりに歌い、妹がピアノ演奏をする。
母はずっと趣味で練習しているキーボードで「エデンの東」。父も長年の趣味で、謡い。「高砂」で最後を締めくくる。
父は事前にスピーチを準備し、結婚してからの50年間の生活をとても分かりやすくユーモアを交えて話してくれた。子どもたちにも孫たちにも心に残る感動する話だった。特に父が開発した製品のこと、趣味で始めたコンピューターがその当時いかに画期的なことだったかを、実際の写真などを持参し、語ってくれるのはとても良かった。
自然に囲まれた「かんぽの里」で、結婚50周年という人生の節目を涙と笑いを交えて過ごした貴重な時間だった。日本語があまり理解できないうちの子どもたちにとってもこの日のことは忘れられない思い出になるだろう。
里帰り中に家を売りに出した。
自分がいない間、不動産やバイヤーの人たちに自分の家をみられるのには抵抗感があるが、オットはそんなことを言ってられないと言う。
里帰り前日まで、そういうこともあるかと予測し、ともかく家をきれいに整理した。
たとえば
・壁に飾った家族や親戚の写真を全て外す。
・部屋の家具を移動させ、なるべく空間を広く見せる。
・冷蔵庫にマグネットで飾った写真やお知らせの紙などは全て外す。
・壁のしみはMagic Eraserできれいにする。
・押入れの中も整理し、はみ出た部分はプラスチックの容器に入れ、ガレージにしまう。
・キッチンのパントリー(食品収納庫)もきれいに種類別に整理し、なるべく広くみせる。
・子どもの古くなった洋服やおもちゃはチャリティーに譲り、学校関係の書類は処分するか大切なものは取っておく。
・犬とネコ関係のものはガレージにしまう。
ブログで見つけた「断捨離」の本に書いてあることを読むと、かなり実行していることに近い気がするが、そういえばこの私にも捨てられないものが幾つかあることに気づく。
日本で勤務時代に購入したスーツ類。値段がはるものだったので、アメリカに幾組か持ってきてしまったが、殆ど着る機会がない。払った値段を思うと、捨てるのに忍びないが、10年以上押入れに収納し、着たのはたったの2回。
アメリカに帰ったら捨てようと決める。
苦労の成果が実ってか、不動産屋さんのオープンハウスを1週間前にしたところ、かなり不動産屋さんたちに褒めてもらえたそうだが、果たして家は売れるのだろうか。
それと同時にぜひ仕事が8月中に決まって欲しいと願う私たち。
私たちの不安と平行しながら、11歳の娘はここ3週間ほどネットで必死に家を探す。もしかして就職できるかもしれない大学のある町の不動産のサイトを片っ端からあたって、次々に値段や条件などを調べて、私たちに報告してくれるが、ぬか喜びにならないだろうか。
さらにその大学町のある学区の中学校の情報を調べ、ランクづけやレビューを読み、一喜一憂している子どもたち。
反面、私は今里帰りと平行してインターネットを通して教えている夏の授業と書き直しの論文の仕上げが忙しくて、何も時間が取れない。8月はどんな月になるのだろう。
搭乗案内で皆が次々飛行機に乗り込んでいる最中、ぎりぎりまで付近を散歩しながら時間をつぶしている(腰痛のためになるべく飛行機は最後の方に乗ることにしている)オットへSkypeから電話がつながった。オットの職場のSkypeは携帯に転送されることになっている。
オットは興奮した声で、空港まで5時間車で同乗したオフィスのGくんのことを私に話してくれた。
前にもブログに書いたが、Gくんはうつ病で時々自殺したいと口にすることがあり、オットが時々相談にのったり、テープや本を貸したりしていた。オットの解雇に伴って、Gくんのうつはますます悪化し、何日も休むことがあったが、どうにか職場に顔を出していた。
Gくんの話によると、数日前、これからオットの部局の責任をつかわされるCさんが、Gくんにカウンセリングセンターにいくように命令し、Gくんが出向いたところ、警察が待っていて、別の町の精神病院に入れられそうになったらしい。突然のできごとでGくんも腹を立て、弁護士を雇って、戦うとオットに話していたらしい。
ところが、オットが空港について自分のオフィスへ電話をすると、受付の人が、「Gくんは、昨日銃を購入して、今日か明日あたりに自殺するつもりでいると話していたそうだ」ということを教えてくれたらしい。
オットはGくんの精神状態への不安と、こういう風にオフィスに面倒をかけてしまったGくんはこれで解雇されてしまう(ますますオフィスは人手不足になる)のではという心配で興奮した様子で飛行機に乗り込んだ。
Gくんはオットと分かれた後、シアトルの実家に戻り、オットの車を3週間家で預かってくれる予定でいるが、大丈夫なのだろうか。Gくんとまでいかないが、オットのオフィスの人たちは、皆傷つき、落ち込んでいる様子らしい。これから先どのようにこの山を乗り越えていくのだろう。船長なしで嵐の中で舵をとって船に乗っているようなものだ。海に投げ出されてしまったオットは、今どこかの島へ漂流しようと、必死になっている。他の船員たちはこれからどうなるのだろう。同じく海に投げ出されてしまう人、自分から海へ飛び込む人もいるのかもしれない。
お店は、彗星倶楽部という地元の川沿いにある和風カフェです。
経営しているのは、高校時代のクラスメート&友人。時の人で、アーチストで活躍中です。
大学卒業後、彼女はフランスへ、私はアメリカへそれぞれ留学し、また地元へ戻って再会することができました。今日ランチに誘ってくれた友人は、スイスへ音楽留学した人なのです。3人とも高校3年の時同じクラスでした。今こうやって同じ時間と場所を共有できるなんて、とても不思議です。そして偶然にも、別の高校時代の友人もランチを食べにちょうど来たところだったので、同窓会気分でした。
お店は古い町家が、アートギャラリー&カフェとして改造されたものです。
至るところでセンスの良さが感じられます。
川をこんなに近くで眺めながら食事ができるなんて、とても贅沢な気分です。
お料理も一流でした。器一つずつ眺めていても心の底から癒されるような気がします。
2階はアートギャラリーです。地元の作家たちの作品が並んでいます。
最近、私が勧めたグリーンスムージーにすっかりはまってしまった妹が見つけた銀座のVegan料理のお店です。コース料理をいただきました。
大豆で作る唐あげ、卵なしのオムレツ、特に美味でした。唐あげ、かなりガーリックが効いていたけど、そういうところローフードのレシピーと似てますねぇ。サラダとスープの塩味が少し強めだったのが残念だったかな。
ナチュラル感の高い、日本人の女性が好みそうな雰囲気です。http://ain-soph.jp/access.html
こういう風に少しずつでてくる料理をゆっくり楽しみなんて、久しぶりの贅沢でした。アメリカではワンプレートのお料理ばかりなので、新鮮でした。
こんなに近くでペンギンを見たのは初めてでした。とても愛嬌があって可愛いかったです。ペットに欲しいなぁ。。。
J氏は、現在の大学総長の片腕として、今の大学に一緒に連れてこられた人。
J氏、大学総長、私たちは同じ大学から今の大学へ同時期に移動した。ダンナは大学総長に引っ張られてきたわけではなく、まったくの偶然だったが、事情を知らない人は、ダンナもそうなのかと時々誤解されることがあった。
不思議な縁で、前の大学時代、J氏の奥さんと私は一緒に「家族と子ども政策研究所」で仕事をしたことがある。
州政府による貧困層の母親たちのための子育て支援プロジェクトで、J氏の奥さんがそのプロジェクトの責任者、私はリサーチアシスタントだった。そういう仕事関係上、J氏の家にも遊びにいったこともある縁だった。
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J氏との電話を終えたダンナは、「やあ、Jもやっぱり血の通った人間だっていうことが分かったよ。」と上機嫌だった。
解雇の決断をしたP女史は自分の「ビジョン」ということで、一人でいろいろ決めてしまったらしい。財政難というのはカモフラージュで、自分のやりたい体制で誰にも相談せずにリストラしてしまったらしい。
P女史の下には5つの部局がおかれているが、それぞれの責任者(ディレクター)を全部やめさせて、自分が全部統括しようかとまで考えたそうだが、まず手始めは二つの部局を統合させることにし、その結果がダンナの解雇だった。
6月1日に赴任したばかりなので、J氏も自分が雇ったばかりの人の決定に口出しをするわけにいかないそうで(それが私には不思議だが)、「僕はサポートしなければならない立場なんだ」とダンナに申し訳そうに話したらしい。
それを聞いてダンナも不本意ながらも、これから残されていく人たちの先を案じながら、前に進む決心がついたらしい。
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J氏も今の現状に不満を持っているようで、つい最近他州の州立大学の総長の職に応募したらしい。残念ながらだめだったようだが、そういう事情を知っているダンナは、これからP女史のスーパーバイザーの役目を遣わされているJ氏にむしろ同情の気持ちさえ沸いているような感じだった。
娘が先月受けた英才児選抜のための知能試験で、98パーセンタイル(100人中、上から2番目)以上だったので、秋から英才児プログラムに入れてもらえるというお知らせの手紙だった。
前にもブログに書いたが、ワシントン州では次の3つの条件のうち2つ以上満たさないと英才児の対象にならないらしい。
1.全国標準試験で、国語と算数がそれぞれ両方とも98パーセンタイル以上のこと。
2.知能テストで98パーセンタイル以上のこと。
3.創造力テストで98パーセンタイル以上のこと。
娘の場合、最初の2条件を満たしたので、3つめの創造力テストは受けずにすんだ。
http://blog.goo.ne.jp/yokomam/e/ed235e99ff91b5f45c9b2b9d71af0466
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ところが引越しすることになりそうなので、どうなるのだろう。特別支援教育と同じで英才児教育もどこの州にもあると思うが、よく分からない。
この12年間で8回引越しをしてきた私たちにとっては、子どもの転校も日常生活の一部だった。
適応するのに毎回時間はかかるものの、いろいろな環境で育つことで、人まわりもふたまわりも大きい人間として育って欲しいと願う。
ずっと楽しみにしていたデザートバイキングに連れていってもらいました。娘の小学校の卒業祝いのハハからのプレゼントです。
息子の大好きなチョコレートフォンデューです。
シュークリーム、フルーツにディップして食べると、おいしいのです。早く食べないと、チョコレートが固まって、お皿にくっついてしまうことを発見しました。
ストロベリーのババロアが美味しかったです。
甘いものに飽きた時、サラダを食べて一休みです。ドレッシングもサラダもとっても美味でした。
和風のスィートは娘の大好物です。
グリーンティのスィートは、色を見ているだけでなごみそう!
飲み物もカウンターでコーヒーを注文したり、ジュース、紅茶類の飲み放題です。
幸せな午後でした。Maple Houseさん、写真を撮らせてくださって、ありがとうございました。また遊びに行きますね!