キキ便り

アメリカ便り、教員・研究者生活、シンプルライフ、自閉症児子育てなど

アメリカの大学生のペーパを採点する苦労

2008-09-29 10:29:33 | アメリカの大学で教える

アメリカの大学生が書いたペーパーを採点するのは、今でもなんとなく気がひける。アメリカで育ち、学校教育を受けてきた学生たちの書いたものを評価するだけの実力が自分にあるのだろうか、といつも疑問に思ってしまうが、仕事だからと割り切っている。

ペーパーの形式、基本的な文法、大体の内容などは、どうにかそれなりに評価できるが、文章表現がぎこちないかそうじゃないかなどは、私の感覚では間違っていることもある。また文章力の欠けている学生の書いたペーパーの意味を取り違えてしまうこともある。

学生の文章力には、非常に大きな差がある。よくあるのは、会話では成り立つような文章を、ペーパーに書いてくる学生。これは、耳で聞く分には間違っていないけど、文法に間違いがあったり、ぎこちなかったり、意味が不明確になりがち。そういうことで、減点するようにしているが、学生にとっては日本人の私に評価されることで不満が湧きやすいこともある。

だからといって、採点を甘くするわけにもいかない。公正に、理由をしっかり明示して採点するのは、非常に難しい。

 

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義父たちの短い訪問

2008-09-29 10:15:15 | アメリカ便り

義父たちは、3泊4日滞在し、日曜の朝、次の目的地へ出発。

昨日は、オットと共に、地元の大学のフットボール対戦に出かける。せっかくなので、大学のロゴ入りのスエットシャツをお店で買い、二人にプレゼント。感謝してもらったが、義父の奥さんは、あまり着ることもないと思ったのか、オットにあなたが持っていた方が重宝するわよ、と帰る際に返してもらう。まあ、捨てられるよりは、いいのかも。

最後の夜は、みんなでカードゲーム。うちのオットの家族たちは、みんなが集まるとトランプを使ってゲームするのが習慣。今回は、砂漠のラミーというカードゲームを教えてもらうが、これが結構おもしろい。こうやって、みんなでトランプしながらたわいないおしゃべりするのが、親孝行なのかもしれない。

ネコたちは、犬のKiwiが去って、平和な日々に舞い戻り。掃除、食事、洗濯とフル回転でちょっぴり疲れた私は、にきびが1個できてしまったけど、久しぶりに親孝行ができて良かった。

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ライフル、オット、オットの父

2008-09-27 02:21:52 | アメリカ便り

オットは、義父に頼んで昔自分が使っていたハンティング用のライフルを実家から持ってきてもらう。幸い中身が入っていないので安心だが、私にとっては新たな悩みの種。息子に使わせないようにしっかり管理しておかないと。。。

そういうところの感覚の違いが、今でも自分がすっきりアメリカに溶け込めきれない原因なのかもしれないけど、割り切るしかないのかもしれない。

オットは普段は、私の都合を優先してくれているし、この前も長い間欲しくてたまらない液晶テレビを買うのを我慢して、代わりに新しいノート型パソコンを私に買ってくれた。そのやさしさや潔さは、私にとっては宝物。

オットのやさしさは父親ゆずりなのかもしれない。オットの父は、物静かな人だけど、とてもあたたかい人。久しぶりに会う私たちに、「日本の旅行はどうだったか」「この地区の学区はどうか」「新しい仕事はどうか」といろいろ聞いてくれる。質問をしてくれるというのは、相手に関心があるということで、思いやりの表れと思う。

今夜は私たちを食事に連れて行ってくれるそう。

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子犬のKiwiとの対面

2008-09-27 02:07:05 | アメリカ便り

昨日は、義理の父親と再婚相手がカリフォルニアから犬を連れて訪問。

犬はちいさくて、愛想がよくて、人間にはすぐ好かれるタイプだが、うちのペッパーとココは毛を逆立てて、歯をむき出して、ご機嫌ななめ。

夜は、ネコたちはガレージで過ごし、Kiwiは義父たちと添い寝。

ガレージをそっとのぞいてみると、疲れきったココとペッパーが一つのネコベッドに寄り添いあって静かに横たわる。まるで互いの傷をなめあっているような雰囲気(単なる私の想像なんだけど)。ネコ同士の連帯感がニャンニャンと漂ってくる。

それにしても、Kiwiは義父たちに非常になついて、姿を見ると跳びはねて、シッポふりふりでじゃれついてくるところは、すごく甘え上手。これだけ愛されれば、旅行に連れていきたくなるのも分かる。

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目が回る、ってこういう体験なんですねぇ

2008-09-25 09:13:43 | アメリカの大学で教える

義理の父たちが遊びにくるので、今日は少し庭の手入れと洗濯、そうじ。全部終わらなかったので、今夜はオットに手伝ってもらう予定。

「目がまわる」という言葉がぴったりくる今日この頃の生活。今日の一日は、

  • 学生からの次々くるメールに対応し、アナウンスメントをelearningやBlackboardに載せる(これは、頭を使う)
  • 明日の授業に使うPowerpointを作成(これは意外と楽しい。グラフィックなどを探しながら、デザインするのはおもしろい)
  • 娘の地学の宿題を手伝う(ちんぷんかんぷん)
  • 息子の算数の宿題の答えを確かめる(これは、私にもできる)
  • 学生のペーパーを採点(少しずつ、慣れてきたというところ)
  • 自分のお昼ご飯にお好み焼きをつくる
  • 近所のジムで30分運動してくる
  • ブログを書く(これは、楽しい)

いつまで続くのか。。そろそろ体力の限界。

 

 

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ことり殺しの秘密

2008-09-25 02:02:19 | アメリカ便り

今日外で庭の手入れをしていると、木の方からしゃかしゃか音がする。

見上げてみると、ペッパーとココアが木をいそいそと登り、その姿はりす。

ネコがここまで木登りをするとは知らなかったが、なるほどこうやって小鳥たちをつかまえているんだと憶測。

野生化してしまったネコたちを、もとに戻すのは大変だけど、獲物を持って家に帰ってくるのも困りもの。どうしよう......どうしよう......どうしよう.....

 

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こねこのペッパー、ことりを3羽も殺す。

2008-09-24 14:41:34 | アメリカ便り

うちのネコたちは、昼間は外であそび、夜はコヨーテに襲われないように家の中で過ごす。

ところが今日の午後3時から5時半にかけて、子ネコのペッパーは、小鳥を3羽立て続けに殺し、家に持ち帰る。

かわいそうな小鳥たち。しばらくペッパーを部屋に閉じ込めタイムアウトのお仕置きをしたけど、いつの間にか隙を見て逃げ出し、外に出る。

夜の7時頃、外でふくろうの声がしたので、びっくりしてペッパーを捕まえ家の中に入れる。近所の人の話だと、ふくろうはネコをつかまえて食べるそう!

食べる方になるのか、食べられる方になるのか、生存競争が続くこの近所。おそろしーい..........

 

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真剣に取り組む学生とそうじゃない学生

2008-09-24 07:56:37 | アメリカの大学で教える

今日はいつになく学生の出席が少ない。

風邪が流行っているのか、それとも授業が退屈になってきたのか、真偽の程は分かりにくい。

こういう時に、「こういう理由で休みます」とメールをしてくる学生が数人いる。こまめに教員とコミュニケーションをとる学生は、得てして成績もいい。課題の質問、下書きを見て欲しい、などメールを送ることで、教員は早い時期から名前を覚え、好感度も高くなる。

ただし、積極的にアプローチする学生をひいきしない為に、私のアドバイザーなどは、学生の名前を見ずにペーパを採点するように心がけるらしい。知っている学生だとつい甘く採点してしまうのを避けるため。名前を表じゃなく裏に書いてもらうなどの工夫をするらしい。

アメリカにいると、何が何でもAをとりたい、という学生によく出会う。Aを取るためにどうしたらいいのかアドバイスして欲しい、と教員に質問してくる学生もいるし、この科目でAが取れなかったら奨学金が打ち切られるんです、とプレッシャーをかけてくる学生もいる。

逆に欠席も多く、ペーパーがずさんな学生もかなりの割合でみかける。オットが会議で聞いた話によると、この州立大学を6年間以内で卒業する割合は70%くらいらしい。日本では考えられないほどのドロップアウトの高さ。

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くろねこクッキーづくり

2008-09-23 08:30:36 | シンプルライフに惹かれて

ママは仕事ばかりして、全然遊んでくれないとの娘はふくれっつら。

それで、ハロウィンに燃えている娘と、インターネットでハロウィンのクラフトやクッキングのサイトを探す。結局黒ネコのクッキーを作ることに。

アメリカの大手手芸店のMichaels でネコのクッキー型とクッキーに絵と文字をかける食用のマーカー(オレンジと黒)を購入。http://www.michaels.com/art/online/home

家に帰って、Sugar Cookiesのレシピでネコ型のクッキーを娘と焼き、冷めた後、マーカーでいろいろ絵や文字を書いて楽しむ。これが意外に楽しい。。。

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オンラインテストの落とし穴

2008-09-23 08:22:49 | アメリカの大学で教える

今日は、朝からオンラインテストで失敗してしまったという学生3名からのメールの対応に追われて過ごす。

間違ってボタンを押してしまったとか、次の問題に以降するのに手間隙かかったとか、操作を間違えてしまい、コンピューターを再起動しているうちに時間がなくなってしまったとか、苦情と相談のメール。

この手の試験は、試験方法を注意深くよみ、しっかり確認した上で受けないと失敗してしまう。コンピューターの苦手な人はパニックになってしまうので、あらかじめ練習が必要なのかもしれない。

初めてオンラインコースを教える私も、どう対応したらいいかわからなかったので、オンラインコースのFaculty advisorに何度もメールを送り相談。困った時に相談できるサービスはありがたい。

結局、これらの学生には再テストを受けさせることにする。

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12歳の息子、インターネットの掲示板デビュー

2008-09-22 04:26:35 | 自閉症アメリカ教育事情

昨日、息子がなんやらコンピューターでタイプしている様子。見てみると、掲示板に書きこんでいる様子。

4週間前に自分のおこづかいをためてAmazon.comで買った、Roller Coaster Tycoon 3 Soakedがうまく機能しないので、質問をオンライン・フォーラムで作成して、回答を募っているらしい。

えーっ、そんなことしていたなんて、とショックと同時にその能力にもびっくり。結構回答が集まっているそうだけど、殆どはある1人の人とのメールのやりとりらしい。

返事を書いている人たちは、息子が12歳になったばかり、ということは夢にも思っていないに違いない。親としてちゃんと目を配らせていないと、すごく危険な気がする。

アメリカでは、小学校高学年くらいからEmailのアカウントを与えて、友達や先生とのやりとりをすることもあるが、それ以外の人からメールがこないかどうか、管理することも大切。

うちの場合は、Cybersitterをいれ、ポルノやギャンブル、暴力のサイトが見れないようにしているが、Eメールの場合は、どうするんだろう??そして今回のオンライン・フォーラムなどは、親にとっては思いもかけない落とし穴。

便利な世の中になるにつれ、親の仕事も思いがけないところで増えそう!

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だんだんエスカレートするアメリカのハロウィン

2008-09-21 14:27:55 | アメリカ便り

この時期、ショッピングにいくたびに、ハロウィンの不気味な飾りつけが目に付く。今日手芸屋さんで見つけたのは、

  • 血のついた切断された指のセット
  • おもちゃの死んだネズミ
  • おもちゃの死んだカラス
  • いろいろな有名人の墓石
  • いろいろな種類の毒ぐすり
  • 血のついたシャツ

けれども、ハリーポッターの最初の映画にでてきた、Sorting hat (最初にハリーが魔法学校に来た時に、どのグループに入るかを決める帽子)を見つけて、嬉しくなってしまう。結構おちゃめで、かわいい。

その他、ネコたちに着せるコスチュームを探してみたが、なかなか迷ってしまう。子犬用の海賊の衣装を買ってみたが、大きすぎたので返品。やっぱり、ネコに着せるのは無理なのかな。

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義理の父たちが遊びにくる

2008-09-20 14:10:24 | アメリカ便り

家の中が、かなりほこりにまみれてきたが、今週も無事に終了。

来週は、木曜日から3-4泊オットの父親とその再婚相手の人がカリフォルニアから遊びにくるので、超忙しい。

本音では、なんでこんな忙しい時に家族を呼ぶの?というオットへの抗議の思いだが、スポーツ好きな義理父を大学対抗のフットボール観戦理由に誘ったらしく、そうでもないと来ないらしい。

しかも、犬を連れてくるとのこと!!うちにはネコが2匹いるのに、犬がきて大丈夫なのかと思う。子犬なので、外に出しておくとコヨーテに食べられるので、ネコたちと一緒に家の中に入れるというオットの話だけど、どうなんだろう??

こっちが自腹をきってもいいから、ホテルに泊って欲しい、と思う私は、冷たい嫁なのかな????

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原稿仕上がる

2008-09-20 14:00:14 | 研究者生活

教科書の原稿が仕上がり、出版社に送る。

ワード文書で8ページほどの短いものであるが、今回の図書は執筆者をできるだけ多くして、売り上げを伸ばそうという計らいらしい。

日本の大学に勤務していない私としては、授業のテキストとして使うこともできないので、執筆者に加えていただくのは申し訳ない気もするが、恩師の先生の計らいによって仲間入りをさせていただく。

日本語でする仕事は、やっぱりどことなくほっとする。

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特殊教育の親へのミーティング

2008-09-20 09:59:08 | 自閉症アメリカ教育事情

木曜日には、午前は息子をカウンセリングにつれていき、夜は学区の特殊教育の親へのミーティングに出席。

ミーティングには、学区長、特殊教育のディレクター、スクールカウンセラー、高校長などが集まり、親は10人程度。いつも思うが、親の出席は非常に少ない。皆忙しいのもあるだろうし、学校の代表の人たちと合うのはなんとなく気を引ける人もいるだろう。

障害児のオリンピックへの参加の招待、YMCAによる障害児のためのプログラム、親へのサポートプログラムの紹介、などが主なテーマ。こういう会に出席すると、情報がいろいろもらえるし、関係者に顔を覚えてもらえるので、いざ何かあった時にきっと役に立つと思っている。

来週は、このカウンティの障害者のための様々な行政機関のワークショップが開催される。障害児が成人になった時の、保証人や遺言、保険、職業訓練、キャリアの選択などについて、専門家より話を聞くことになっている。

子どもが義務教育の間は、いろいろなサービスを受けることができるが、それ以降の年齢では親があらかじめ主体的にリサーチし、関係機関に問い合わせていかないと、サービスを受けることが難しいということらしい。たとえば障害者のためのグループホームなどは、かなりのWaiting listらしい。

英国のある研究では、高度の自閉症の人たちでも、ひとりぐらしすることが難しいと報告されている。私たちの場合、息子が独立できるか、私たちと同居するか、その選択範囲がまだ不明であるが、早くより心構えが必要と思っている。

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