キキ便り

アメリカ便り、教員・研究者生活、シンプルライフ、自閉症児子育てなど

How I made sure all 12 of my kids could pay for college themselves

2014-01-16 23:00:14 | 専門家が語るアメリカの育児事情

いや教えられることの多い記事でした。

How I made sure all 12 of my kids could pay for college themselves

http://qz.com/165716/how-i-made-sure-all-12-of-my-kids-could-pay-for-college-themselves/#!

決してお金がなかったわけではなく、十分に収入のある家庭だったが、一貫したしつけと教育方法で、子どもたち12人をそれぞれが自費で大学に行くようにまで至った秘訣がまとめて紹介されていておもしろい。

たとえば

仕事
•子供たちは3歳からお手伝い。トイレ掃除は5歳から。お手伝いをすることでお小遣いをもらえるしくみ。8際から、自分の服は自分で洗うようにしつける。文字が読めるようになってからは、レシピを読み、食事のしたくをしなければならなかった。また男女関わらずソーイングを学ばなければならなかった。

勉強時間

•毎日6時から8時までが勉強時間。宿題がない場合は、本を読むことに。それ以外は門限までは何をしても良かった。文字が読めない下の兄弟のためには、上の子どもが本を読んであげていた。どの子どもも学力にかかわりなく、上級(Advanced Placement)クラスをとることを要求されていた。もし先生とうまくやっていけないという場合は、自分で対処するように仕向けた。

食事

•皆、朝食と夕食は一緒とり、朝食5:15 、夕食は5時半と決まっていた。そして学校に行く前に家事をしなければならなかった。キライなものから食べさせ、もし食べたくなければ、食事をやめなければならなかった。そのため後でお腹がすいた場合は、まず食べなかったものから温めて食べ、それから他の食べ物を食べることができた。好き嫌いはそういう風に許されていなかった。また間食は許されなかったが、夕食のあとには幾つかのデザートがあった。そういうことで、4食品群のバランスある食事をとるようにつとめた。

それ以降はまた、今度機会がある時に訳しますね。車や休暇のポリシーがとってもおもしろいので興味のある人は読んでみてください。

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Poor Little Tiger Cub (かわいそうなタイガーマザーの子どもたち)

2013-12-10 19:24:14 | 専門家が語るアメリカの育児事情

以前にもブログで紹介した中国式スパルタ子育て論、Battle Hymn of Tiger Mother (タイガーマザー)。

http://blog.goo.ne.jp/yokomam/e/daac16498c6665541ae8e91cc7cd99e8

しかし、テキサス州立大学の準教授Su Yeong Kimが行ったアジア系アメリカ人300人を対象とした今年発表された論文によると、このような厳しい親に育てられた子どもは寛容な親に育てられた子どもよりも学業成績が悪く、うつ状態になり孤独になりやすいことが示された。この論文のタイトルは、

Does “tiger parenting” exist? Parenting profiles of Chinese Americans and adolescent developmental outcomes.

論文が掲載されているジャーナルは、Asian American Journal of Psychology。ちなみにこの4巻1号はタイガーマザーに関する研究が特集。冬休みに私も読んでみようと思う。

さらに、この論文を紹介したこの記事も参考になる。

 
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おやつ、パリジェンヌ、そしてビーグル犬

2012-10-07 19:22:12 | 専門家が語るアメリカの育児事情

先日紹介した、フランスとアメリカの子育てを比較した話題の本、Bringing up Bebeには、フランス人はほとんどおやつを食べることがないと書いてあった。

作者によると、たとえば、子どもと午前お菓子づくりをし、午後のお茶の時間まで食べるのをガマンさせるそうだ。つまみぐいなど、しないらしい。

焼きたてのお菓子をすぐ食べずに待たせるのは、親にも子どもにもずいぶん根気が必要なことだろう。自制心がそうやって育っていくらしい。

アメリカ人の母親が、子どもがおやつを欲しがった時、すぐゴールドフィッシュ(魚の形をしたチーズクラッカー、日本人にとっては塩分が強すぎる味)などを簡単に与えてしまうのに対し、フランスでは食事は小さい子どもの場合でも一日に4回としっかりスケジュールがあるそうだ。

妊娠中の食事制限も、フランスの妊婦はできるだけ体重が増えないようにしっかり管理しているのは、日本と非常に共通していると感じる。アメリカの妊婦の体重増加は日本人からみると、少し異常に思うが、国民性だろうか。

ヨーロッパから先日帰国したオットに「パリはどうだった?」と聞いてみると、

棒のようにスリムな女性が多かったそうだ。

なるほどBringing up Bebeからの情報によると、頻繁に間食をとらず、自制心を持ちながら食事を取っているフランス(特にパリなどの都会に住んでいる女性)の女性は、細いというのが納得できる。

もう一つ面白かったオットの報告は、ビーグル犬を連れたパリジェンヌをいたるところで見つけたそうだ。

 

 

 

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話題の異文化子育て本、Bringing up Bebe:One American Mother Discovers the Wisdom of French Parenting

2012-09-25 20:29:33 | 専門家が語るアメリカの育児事情

半年前に、元アドバイザーに教えてもらったのがこのフランス流子育て本、Bringing up Bebe:One American Mother Discovers the Wisdom of French Parenting 。

作者は、もとウォールストリートジャーナルのリポーターのアメリカ人だが、フランスに移り住み、そこで体験したアメリカとの子育ての違いを具体例を挙げながらおもしろおかしくまとめたもの。

エミイ・チュア著のタイガーマザーが、中国とアメリカの子育てを比較し、アメリカ人を劣等感に陥れたのに対し、今度はフランスとの比較。でも極端な分析の仕方に、首をかしげるところも多いので、どちらかというと娯楽本だと思う。

ヨーロッパを羨望の目で見つめるアメリカのアッパーミドルクラスの女性たちにぴったりの読みものというのが、最初の2章を読んだ感想。

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ご褒美でつる子育て

2010-03-11 04:25:22 | 専門家が語るアメリカの育児事情

練習をして約2週間。ようやく息子は自分でソフトコンタクトレンズを入れられるようになった。

最初は、自分の指で目をタッチすることも怖くてできなかったことを思えば、努力の成果。

犬のシェークスピアにコンタクトを食べられてしまったり、扱い方が乱雑で破ってしまったり、波乱続きだったが、決め手になったのは、ご褒美作戦。

コンタクトを自分で入れられるようになったら、どこでも好きなレストランにつれていってあげる、の一言でモティベーションがぐーんとあがり、その3日後に自分で入れることができた。食べ物のパワーは大きい。

娘といえば、あまりレストランに固執していないので、Warriorシリーズの最新本を褒美にして欲しいらしい。

..........................................................................................................................................................................

このようなやりとりをしながら、息子と娘のトイレットトレーニングを思い出す。

息子は、障害のため5歳になってもまだおむつをしていたので、就学するまでにはぜひ外したいと親も必死だった。

一番効果があったのは、シール作戦で、トイレに座るたびに1個ずつ自分の好きなシールをチャートに貼らせ、なんとかやる気をひっぱりだそうといろいろ苦労した。

  • 10個たまると好きなおもちゃ(1ドルショップ)との引き換え
  • 50個たまると好きなレストランに行く

今から思えば、たいしたできことでもないが、その当事者としてはアドバイスをあちこち探して悩みまくった記憶がある。帆足先生のトイレットトレーニングの漫画本まで買ったっけ。。。

そういう時にダンナのユーモアに慰められたけど。。。

「Kが将来、ハネムーンの日に自分の奥さんに「ボクには秘密があるんです。実はまだおむつをしているんです」なんていったりするんだ」なんてひんしゅくになりそうなユーモアだったけど、それを聞いて泣き笑いしたことが懐かしい。

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テレビの視聴時間と子どもの言語発達

2009-07-24 15:03:50 | 専門家が語るアメリカの育児事情
NAEYC(全米乳幼児教育協会)で研究コーディネーターをつとめる友人から下記のメールが転送されてきました。

More Television = Less Talking for Very Young Children
Television reduces verbal interaction between parents and infants, which could delay children's language development, says a U.S. study that challenges claims that certain infant-targeted DVDs actually benefit youngsters. The researchers studied 329 children, aged 2 months to 48 months, and found that for each additional hour of television exposure, there was a decrease of 770 words (7 percent) heard from an adult by the children. The study also found that the more hours spent watching television, the fewer vocalizations infants made when adults talked to them. Details and additional resources are available at http://healthfinder.gov/news/newsstory.aspx?docID=627566

大まかに訳すると、生後2ヶ月から48ヶ月を対象とした子どもたちのテレビ視聴時間に関する研究で、視聴の長さが言語発達の遅れにつながるという報告です。

常識で考えれば分かることのようですが、教育的目的で製作されたDVDが子どもの発達を助長するのではという通説をくつがえすことにもなり、論議を呼びそうです。

アメリカに住んでいると、子どもの言語発達がその子どもの将来の成功の鍵を握っているのではと錯覚することがあります。知能にはいろいろな種類がある(Multiple Intelligence)という理論が受け入れられている反面、教育現場ではリーディングやライティングに費やす時間や予算が、日本よりはるかに多いような気がします。

アメリカという文化が、精密なコードを用いる(論議したり、相手を説得させるような話術が必要)国に対して、日本が制限されたコードを用いる(相手との調和や礼儀正しさを優先するので、話は手短または省略した形式)という違いもあるのかもしれません。

小さい子どもにテレビをあまり見させずに、育児家事をこなすのは、難易度の高いタスクですよね。幼少期だけでなく、子どもが10代に成長した今でも、コンピューターで視聴できるYoutubeやNetflixビデオ時間を制限するのに苦労しているというのが本音です。便利な世の中になってきた反面、親が干渉・監督しなければならない項目が増えてきたような気がしています。
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三歳児神話をめぐっての夫婦のいざこざ

2009-06-11 03:51:18 | 専門家が語るアメリカの育児事情
今手直ししている論文で、レビューアーからの提案で「三歳児神話」が子育てのストレスにつながっているのではという点を内容に入れ込むことにする。ようやく下書きが仕上がった箇所を、オットに英語のチェックを入れてもらったところ、かなりのおかんむり~

子どもは母親によって育てられるべきである、子育てを政府に任せるなんて(保育園の増設)もっての他、という持論を持つオットと私は、いつも議論になってしまう。

人の価値観は簡単に変わるわけじゃないので、なるべくそういう話にならないように気をつけてはいるが、オットいわく「これは神話じゃなくて本当じゃないか~」ということでまだケンカになってしまう。。。

レビューアーはお茶大の菅原ますみ先生の母親に就労が子どもの発達にどのような影響を及ぼすかという縦断研究を紹介してくれたが、その研究によると、母親の就労と子どもの問題行動出現にははっきりとした因果関係は認められていないらしい。

子育てを中途半端にして仕事に専念する女性を問題視するオットにとっては、私の仕事や家事・育児をいろいろとサポートしてくれるとはいうものの、根本的なところで不満を持っていることがやはり伺われる。

しかし、逆に考えるとそういうオットがいるからこそ、仕事に走りそうになる私を抑制してくれ、家事や育児に時間をかけることができるんだけど。。。そういうオットがいなかったら、家族皆がもっと寂しい思いをしたのかもしれない。

仕事と家庭のバランスって本当に難しい~。



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ワークライフバランスは本当に可能なのか:アメリカの共働きの例

2008-11-18 10:07:22 | 専門家が語るアメリカの育児事情

最近、今とりくんでいる研究の関係で、日本の「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)」憲章」を一通り読んでみた。

読みながら、ライフコース関係の授業で学んだRileyの「Age differentiated」to「Age integrated」の社会構造の違いを思い浮かべる。

Age Differentiatedというのは、人生始めに「教育」、半ばには「仕事」、老後には「余暇」というように年齢ではっきり社会的役割が決められている社会。現在の日本にあてはまる。

Age Integratedというのは、「教育」「仕事」「余暇」が同時並行で人生の始まりから終わりまで進められていく構造社会。これからの社会は「生涯学習」や定年退職の延長、労働時間の減少(たとえば週4日労働)など、ライフコースがフレキシブル化されることが予想される。日本政府が今回の政策で目指すのもこの線なのかもしれない。

ところが、本当に仕事と生活をバランスよく進めていくことは、アメリカのようにジェンダー研究が進んでいる国においても、意外と難しい。

この前、小さいお子さんがいるアメリカの大学で働く日本の女性研究者の話を聞くと、彼女は子どもを残して学会へ行くために非常に苦労して時間のやりくりをしているとらしい。ぎりぎりまで子どもの面倒を見てから夕方家を経って、学会開催地のホテルについたのが夜中の1時。次の日は朝6時に起きて、朝一に始まるシンポジウムの司会の準備をし、ポスター発表をし、会議をこなしという強行スケジュール。学会2日目を終えて、夜遅く自宅に帰宅すると、家事・子育てが待ち構えていたとのことで、お茶を飲んで一服する暇もなかったらしい。。。ちなみに彼女の夫はカナダ人。

私の場合、現在、フルタイムで仕事をしているわけではないので、そこまで大変な思いをすることはない。けれども、いくらアメリカ人のオットを持つとはいえ、仕事を家に持ち帰ると非常に機嫌が悪くなってしまう。家事の合間にメールをチェックしたり、学生のレポートを採点すると、だんだんいらいらしてくるオットの様子が手にとるようにわかる。ということで、子どもが学校に行っている間の8時から3時までの間に、集中して仕事をしないと、家族がぎくしゃくしてしまう。

アメリカの映画の中には、仕事と生活のバランスが崩れて夫婦関係が悪くなっていくストーリーを取り上げたものが意外と多い。また妊娠や出産を契機に仕事を続けるのは、経済的理由が大きいためで、本音では子育てに専念したい女性も多い。

いろいろな落とし穴を想定しながら、日本の政策が、家族生活のクォリティーの向上につながればと願う。

 

 

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Doulaが流行っているみたいなんですねぇ

2008-08-14 14:10:47 | 専門家が語るアメリカの育児事情

私が約10年前に下の子を出産した時には、聞いたこともなかった言葉、Doula。

たまたま、博士論文アドバイザーの娘さんが、最近出産したということで、メールでDoulaの話題になる。娘さんはハーバード大学博士課程在学中のいわゆるエリート。彼女の周りの人たちは、みなDoulaがいいわよ、勧めてくるらしいが、費用は信じられないくらい高いらしい(大学院生だと保険の適応範囲も限られてくるからかな?)。

アドバイザーの説明によると、Doulaとは妊娠の当時から、いろいろ手取り足取り教えてくれる人だそうで、出産に立ち会うだけでなく、その後にもいろいろ面倒を見てくれる専門家らしい。

インターネットで調べてみると(google.com), いろいろな定義づけが紹介されている。

おもしろそう・・・。もう少し若ければ、ぜひDoulaによる出産を体験してみたいんだけどな。

Definitions of Doula on the Web:

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専業主婦を考えるーアメリカの事情

2008-06-03 02:05:50 | 専門家が語るアメリカの育児事情

housewifeではなく、home makerという言葉を好んで使うアメリカの専業主婦たち。

日本に比べてかなりはっきりしているのは、自分で選択して外で仕事をするより、家で子育てや家事に従事する道を選んだ人たち。このhome makerという言葉にも、職業意識がしっかり表れている感じ。

日本の専業主婦よりも、自分たちの役割へのイメージがかなり高い人も多いが、中には外で働いているキャリアウーマンに対してひけめを感じている人たちもいる。やはり共働きに比べ、収入がどうしても少なくなってしまうのがネックのよう。

今回卒業旅行で、ひさしぶりにあった兼業主婦のアメリカ人の友達。皆30-40代で子どもを2人以上持つ女性たち。occupational therapist、大学教授、看護婦、保険会社社員。どの人たちから聞かれたのは、疲れて体力の限界を感じるという言葉。中には仕事をしばらくやめた人、やめる予定の人もいる。

彼女たちの気持、非常によく分かる。バリバリに働いて家業や子育てと長期戦で両立させていくのは、私自身、自信がない。伴侶の協力があるとしても、長期間妻のために自分の人生や時間を犠牲にするのは困難だし、限界がある。

反面、これまで5年間専業主婦だったが、フルタイムの仕事を探している友達もいた。もし仕事が決まれば、しばらくだんなさんが家で子どもの世話をし、パートで仕事をするそう。だんなさんの方が、今の仕事に疲れはて、やめたいということらしい。こう考えると、夫婦交代でパートタイムとフルタイムを組み合わせる人生計画も可能。

我が家の場合、しばらく私がパートタイムで仕事をする予定。オットの協力も限界に来ている私たち夫婦の関係を戻すには、私の仕事のペースを落とすこと。長い人生を考えれば、加速化しそうになるスケジュールにストップをかける勇気が必要。

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子育て、自閉症児育てのタイマーのチカラ

2007-12-21 02:13:45 | 専門家が語るアメリカの育児事情
仕事や家事の能率アップの一案として、よくタイマーを使って「10分で冷蔵庫をキレイにする」という風にすると、仕事がはかどるって紹介してありますよね。

子育ても、タイマーを使ってやると、うまくいく場合があるのです。たとえば、お友達のお家に遊びに行ってまだ帰りたくない、とか遊びに夢中になってお昼寝したくない、っていう時、タイマーを使って「あと5分よ」という風にすると、子どもも見通しが持てるし、気持ちの切り替えがしやすいということです。

そういう私もタイマー派。小学生二人の子どもに「早くしなさ~い」「部屋片付けなさい~」って叱ってばかりいると、自分も自己嫌悪に陥ってしまうので、「10分以内に部屋片付けなさい」ってタイマーをセットするんです。そうすると挑戦意欲になっているみたいで、結構機敏に動いてくれますね。

このタイマーのアイディアを取り入れるようになったのは、自閉症の親子訓練のチカラが大きいかもしれないです。息子が就学する直前の夏、3週間の集中トレーニングに申し込んで、1日8時間、自閉症の知識やかかわり方などの指導を受けました。費用でいうと、30万円以上もかかったんですが、幸い州政府が出してくれたんです。大感謝ですよね。

このプログラム機関が親の指導に使っていたのは、Applied Behavior Analysis (ABA) をもじった行動主義に基づいた方法で、自閉症児が各種能力を出来るだけ効率よく獲得できるように考えられています。セッションと呼ばれる短い親子の訓練の時間(あそび、訓練、あそび、訓練、あそび)に、タイマーを使って、「あと5分。。。3分。。。1分」という風に伝達していって、自己統制力や見通しを持つ力を育てていくようです。

タイマーを使ってばかりいると、生活が味気なくなってしまうカンジもするけど、上手に使えば、不必要な親子のいざこざが減るかもしれないですよね。だらだらしてしまいそうな私も、今日はタイマー使って仕事しようかな?
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子育ての悩み:これからも続く洋服選びバトル

2007-12-20 05:07:30 | 専門家が語るアメリカの育児事情
2歳頃から、自分で自分の好きな洋服ばかり着たがる子いますよね。そして、トップとボトムがとんでもない色の組み合わせだったり。。。ちぐはぐな色の靴下を選んだり。夏なのに冬の洋服を着たがったり、親にとってはバトルですよね。。。。

ある雑誌に、こういう子どもを持つお母さんに「I dressed myself today!」(今日、ワタシは自分で洋服を着ました)というバッジを作って身に着けさせたら、子どもも誇りに思うだろうし、親も恥をかかなくて済むんじゃないかというアイディアが掲載されていました。

なるほど、そういう手があるんですね。うちの9歳の娘も、小さい頃とんでもない組み合わせで洋服を選んでました。はっきりした色の子ども服の多いアメリカでは、ちぐはぐさが余計際立ってしまって(笑)。ショッキングピングのシャツに、ショッキングリーンのボトムというような、恐ろしい組み合わせです。まあ、目だって迷子になることはないのかもしれないけど

最近では、ちぐはぐな色やデザインの洋服を選ぶことは減ったけど、好みがすごくハッキリしてきて大変です。鏡の前で自分の姿を見ながら、ああでもないこうでもないっていうことで、お洒落心が出てきたんですよね。テレビを見せていない我が娘でもこれだけお洒落に関心がでてきたなら、普通の家庭だったらきっと大変じゃないのかな?

聞くところによると、Preteen(9-12歳頃)や、もっと小さな子どもを対象にしたマーケット戦争がどんどん激しくなったそうです。性を売り物にした子ども服がどんどん店頭にならんで、子どもたちの関心を引いているみたいです。(http://www.cbc.ca/consumers/market/files/money/ /)h(ttp://www.bratz.com/)

そう考えると、やはり洋服はこの年になっても、おとながちゃんとチェックを入れてあげないと、と思います。自立性も育ててあげたいけど、間違った方向に行かないように注意してあげないとね。

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母親の役割:エイリアンのツアーガイド?

2007-12-19 06:13:02 | 専門家が語るアメリカの育児事情
アメリカの親は、一般的によく子どもに話しかけます。

ほら見て。ぞうさん。ぞうさん、って言える?ぞ・う・さ・ん。ぞうさんってお鼻が長いよね。お耳も大きいでしょう...(えんえんと続く)

アメリカに来て2年目の年、3歳未満の子2人のハハであった私は、近くのチルドレン・ミュージアムと動物園の年会員になって、せっせと通いました。そこで毎回思ったのは、アメリカのおかあさんって、なんておしゃべりなの??

子育て中の母親は、まさしくテレビのリポーターなんです。ボキャブラリー豊かに、観察したことや経験したことを、どんどんコドモに語りかけていくのです。ある育児雑誌に、母親の役割を「他の惑星からのお客に世の中を紹介するツアーガイドだ」と書いてあるのをみて、妙に納得してしまいました。そういう風にして言語発達を助けていくんですね。

教育熱心な親ほど、子どもに語りかける傾向があるようです。時々、私もコドモも立ち止まって、他のお母さんの説明をうんうんうなづきながら聞いたことも何度かありました(素直な私?)やっぱり日本人の私にとって、ナレーター役やリポーターに扮するのは、どこか不自然で抵抗がありますよね。まあ、ボキャブラリーが乏しいこともあるんだけど...「大きいね」「かわいいね」と単純な表現に終わってしまうのです。でもそういう風に育てられた娘でも、ちゃんと見事に言語発達しているのでフシギなものです。もしかして、言葉の洪水で育った子より、ほどほどの言葉の環境の中で育った子の方が順調に育つのかしら?

自閉症児の援助についても、どんどん話しかけた方が言葉の発達を助けるという専門家と、逆に一方的な話しかけはなるべく避けた方がいいという専門家がいるようです。後者の場合、親は自閉症児にぺらぺらなんでも話しかけるんじゃなくて、まずよく言葉を吟味して本当に大切なことだけを最小限伝えた方が、コミュニケーションの発達を促すんだということです。




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「おしゃぶりの妖精」の助けを借りるアメリカのママ

2007-12-19 02:24:07 | 専門家が語るアメリカの育児事情
アメリカに来てびっくりしたのは、なんておしゃぶりの子が多いんだろうということです。

定期的に1歳児や2歳児クラスを担当したことがあったんですが、まず一人ひとりのおしゃぶりに名前を書いてあるかどうか確かめるんです。遊びに夢中になって、おしゃぶりをつい落としてしまう子もいるし、他の子のおしゃぶりを口に入れることもあるし、目が離せないんです。

おしゃぶりに関して論争が続けられてきましたが、最近のアメリカの育児雑誌を読んでみると、随分肯定的に捉えられているみたいです。どの育児雑誌も共通して紹介しているのは、乳幼児突然死症候群(SIDS)の予防策の1つとして、就寝時のおしゃぶりの使用が有効という報告です。アメリカ小児学会ではそういうこともあって、おしゃぶりを使うように勧めているらしいです。また、コリック(激しい泣き)を治める効果もあるようです。

ただ、日本でも心配されているように、歯の発達が心配になってきますよね。育児雑誌を読んでいくと、少なくとも4歳までにはやめさせるべきということです。ある雑誌に「卒おしゃぶり」の方法として、おもしろい方法が紹介されていました。

1.おしゃぶりをリサイクルして、おもちゃに変えるからといって、コドモを納得させる。

2.Tooth fairy (歯の天使)をもじって、Binky fairy (おしゃぶり天使)が、夜おしゃぶりを集めに来るから枕元に置いておくように勧める。その代わり、朝までにおしゃぶり天使からの、小さなプレゼントをそっとベットに置いておく。

3.クリスマスの時期には、サンタさんがおしゃぶりを赤ちゃんに配るために集めにきて、もうおしゃぶりがいらなくなったお兄ちゃんやお姉ちゃんには、代わりにおもちゃをくれるんだよということで納得させる。
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育児雑誌より学ぶー 子ども寝かせのワザ「モンスタースプレー」

2007-12-15 02:06:50 | 専門家が語るアメリカの育児事情
「おばけがでるから、一人で寝るのいやだ~」

アメリカのコドモたちに人気No1の理由です。寝るのがイヤな時、一人で寝たくない時、使うんです。うちの娘も、その手を使っていました。本当におばけを信じているというより、絵本やテレビで「言い訳術」を学んだような気がするんだけど。

そういうコドモたちに立ち向かうために、アメリカの育児雑誌は口を揃えて「モンスター・スプレーー」を紹介しています。普通のスプレーにお水を入れて、ママがコドモと一緒にモンスターを退治しまくるのです。いやスプレーをしておくと、モンスターがやってこないのかもしれません。

ただ、気をつけないといけないのは、ママが余りにも真剣にスプレーをしまくっている姿を見せてしまうと、本当にモンスターがいるのかもしれない。。。とコドモが不安になってしまうことです。ほどほどなんですよね。

それから、庭に大きな木があって、子ども部屋にシルエットが映る場合、モンスターとかに見えることもあるので、部屋を替えるという手もあるんですって。確かに風の強い夜に、木が大きくゆらゆら揺らいでいると怖いかも。

うちの9歳の娘、今になっても部屋の押入れのドアしめないと、怖くて眠れナインです。日本の絵本「おしいれのぼうけん」を読み聞かせたからかなあ?それともナルニア国の洋服ダンス?押入れってどことなく、フシギですよね。

子どものイマジネーションに応じれるくらいに、豊かな発想のオトナになりたいですね!育児も楽しくなりそう!


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