ふぶきの部屋

皇室問題を中心に、政治から宝塚まで。
毎日更新しています。

一夢庵風流記ー前田慶次

2014-08-10 08:22:00 | 宝塚コラム

 阪急の貸切に行ってきました。

毎回思うけど、2階の後ろは年寄りにはきついわーー

 「思い出のメロディー」を見ました。録画して飛ばし飛ばし見てたんですけど

ペギー葉山の「学生時代」が流れて・・・この曲、好きだったなあ。

チャペルのある大学に行きたかったななと懐かしく考えました。

東京五輪音頭」はやっぱり三波春夫じゃないとなーーとか、「長崎の鐘」を

歌った氷川きよしの顔を見て、そのやつれっぷりに大丈夫か?なんて。

そもそも、この曲を何で演歌歌手に歌わせる?

リアル藤山一郎を知っている身としてはかなり不本意。

それよりナレーション、仲間幸恵が「あやまちは繰り返さない」と言った事にまたも

ぴきっ 原爆を落とされた事が「過ち」なのか?もうわけわかんない。

西城秀樹・・・・声だけ聴いてたら昔と同じなのに、動けない体でマイクの前に立っている

姿が痛々しくて。こういう姿はあまり見たくないよーーー

そして、出ました

雪組さん。午後の公演が終わってから延々と着替えずに待っていたわけ?

それって何の拷問だよーー 可哀想に。

だったらいっそNHKまで行って、客席おりでもやってくれた方がずっとよかったよね。

でも、今やってるショーを再現してくれたことには感謝っ (途中でぶつ切りだけど)

壮一帆の目力のすごさに圧倒されました。

 

 一夢庵風流記 前田慶次 

原作付だからというのもありますが、日本物得意な大野先生らしく

非常に複雑でそのくせ、様々なシーンでみせてくれ、セリフが立っているなあと

感じさせてくれる作品でした。

 

そもそも歴女でもない限り、実際の前田慶次がどんな人生を歩んだかなんて

わかりっこないわけで

しょっぱな、馬を盗むのなんの、「叔父御」と呼ばれているのが前田利家?

「利家とまつ」のイメージが強烈で、唐沢寿明・松嶋菜々子・及川光博

頭の中で暴れまくってしまったので

え?まつが慶次と恋仲?そんなに年齢が近かったっけ?」みたいな

違和感が最初から最後までついて回りました。

「利家とまつ」を見た人なら、何で慶次が前田家の後継ぎになれなかったか

わかるけど(要するに妻の連れ子だったからでしょ)

本来なら利家のお兄さんの子供だから後継ぎになるべきだった・・・・というのは

誤解を招くんじゃ?

今一つ、わからなかった未涼亜希の悪役。もう一回見るからちゃんと把握します。

でも、何だか無理やり悪役にした印象が強くて。

直江兼続が出てくるのも、後々になって考えると「ああ、慶次は上杉家に入ったっけ」と

思うんだけど、やっぱり唐突に見えたりもする。

官兵衛に至っては・・・・ごめん、岡田君の方がいい

 

このお話、ストーリーがどうのというより、壮一帆の見せ場が沢山あるから

それでいいのじゃないかと。

馬の松風がすごくいい味を出してくれて。確かにセリあがるよりぽんと馬に

飛び乗ってぱかぱかやる方が目立つなあなんて妙に関心したり。

夢乃聖夏の重太夫の面白さがより一層、慶次の二枚目ぶりを引き立てたり。

こういう手法は、多分に歌舞伎から来ているのでしょう。

馬の脚も振付も歌舞伎系だし、見せ方が歌舞伎っぽくて安心してみていられました。

個人的にはまつに振られて「嫌だ!」を繰り返すシーンが好きです。

ラストシーン、あっさり切られた未涼亜希まで笑顔で出て来たのには驚きましたが。

 

 出演者について 

壮一帆・・・相変わらず早口で何を喋っているのかわからない時もありましたが

       今までになく似合っていた役柄だと思います。

       大野先生的には「復活」での壮のイメージがあったのでしょうね。

       ひねくれてて一筋縄ではいかない頑固者で女に弱くて・・・いかにも時代劇の

       ヒーローそのもので。いつか遠山の金さんをやってほしい あ、無理か。

       でも、組子を引っ張る力はすさまじく、どこまでも明るく豪快に最後を飾って

       くれて嬉しいです。

早霧せいな・・・笛を吹くシーンは美しいのですが。それ以外はしどころがない役で。

        慶次が「動」であるなら助左衛門は「静」の役どころで、存在感をアピール

        するのは難しいかとは思うんですけど

        それでももう一ピカリして欲しかったかも。

愛加あゆ・・・この所、大劇場作品の中で娘役の扱いがひどくて。その中では愛加は

       さよならという事もあって大変恵まれてて羨ましい。

       人妻にも見えないし、慶次と不倫・・・?ってこっちが恥ずかしくなってしまう。

       何でだろ。でも、ラストはしっかり振って。そのさっぱり感がよかったですね。

未涼亜希・・・雪丸って・・・変な名前。雪組だから?

        出てくるシーンは一々大仰なんですけど、役柄としてはどうってことなく

        しかもあっさり殺されてそれっきり。

        見てて痛々しくてねえ。

夢乃聖夏・・・次期トップは確かに早霧せいななんですけど、陰のトップはこの人なんじゃ

        ないか?と思う程の助演ぶり

        声が枯れていてもどこまでも元気で、見る者を楽しくさせる人ですね。

 

他には、鳳翔大の直江兼続は今一つ。彩風・彩凪は存在感がなく。咲妃みゆは綺麗。

蓮城まことはもう少し威厳を。

専科の面々に頼り切った作品ではありました。

 

 MY DREAM TAKARAZUKA 

中村一徳ゆえに、また踊りまくりなんだろうと思ったらやっぱりそうだったけど

合間に「歌手」を入れた事が大きな進歩だったかも

とはいえ、その歌手たちがどうも今一つぱっとしない。

せっかく、一人で銀橋に出ているんだし、夢乃聖夏くらい自己アピールしなさいよ。

見た目が特別いいのもないし、何かに優れているわけでもないし・・・・何で真ん中に

いるの?みたいなのばかりじゃ困ります。

内容的にはまとまりがあって、楽しかったです。

ただ、トップの出番が少なかった?疲れさせない為?リフトも見たかったなと。

阿木耀子・宇崎竜童コンビの「伝説誕生」は歌詞が素敵で振付もよく

感動しました

大階段に燕尾服で座っている姿も非常にかっこよかったですよね。

娘役だけのダンスシーンも圧巻で。ラストになればなるほど盛り上がるショーでした。

こんな風に作って貰えるという事は、壮一帆は歌劇団に愛されたトップスター

なんだと思います。

 

とはいえ、雪組の今後はかなり心配。

まず、夢乃聖夏以外に目立つ男役がいない。新人公演主役の月城かなとあたりを

じっくり見ようと一生懸命にオペラグラスで見るものの、イマイチ私の心を掴まず。

スター性がある子がいない?

そして見事に歌えない組になってるし。

本来なら、鳳翔とか、彩・彩コンビが綺羅星のごとく早霧の回りを回っていないと

いけないのでは?こんな所に望海風斗が来るって・・・・・?

大きなつけを払わされそうで可哀想。

 

 

コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする