また・・・台風が。今年は当たり年なのか?
ケーブルテレビで「鹿男あおによし」を見ました。
あれって2007年の作品なんですね。あの時は、まさか本当に大地震が来るとは
思わなかったでしょう
地震のシーンが・・・怖くって。
でも、鎮めの儀式をやらないからなまずが怒って・・・・ってのはありえるような?
急に御嶽山が噴火したのも、台風が何度もやってくるのも。
気休めでもいいから何かやって欲しいわ。
春日太一箸「なぜ時代劇は滅びるのか」という本を読みました。
全文同意っ 色々理由はあるけど「嘘を本当らしく見せる事が出来ない」技術の甘さ。
それに脚本・スタッフ・役者が育たない環境というのがあげられていて、
それは今の宝塚もすっかり同じではないかなどと思ったり。
大河ドラマが落ち込み始めたのは、実は大ヒットした「利家とまつ」が原因・・・というのは
あると思います。
ホームドラマ、女性目線、聞こえはいいけど、ほとんどが「ありえない」事の連発で
古いファンは「嘘ばかり」と思い、女性(この場合の女性は歴女以外、興味なしの人)
は「こんなものか」と思ってみる。
確かに、毎週泣かされていたけど、前田利家・羽柴秀吉・織田信長・・あんなに仲がいいわけないのよね。
その路線で「江」などという超駄作が生まれ、じゃあ、リアルにすればいいんだろ路線
「平清盛」も大失敗。
そんな流れで始まった「軍師官兵衛」も最初は視聴率が振るわなかった。
でも、官兵衛は持ち直しました。
その一番の理由は、やっぱり「脚本」だと思います。
妻や子達のホームドラマを最低限に抑えて、男達の綱引き物語にした事。
秀吉・茶々・三成らを悪役として描く事で官兵衛の「正義」っぷりが目立ち、視聴者が感情移入出来る。
岡田准一の起用も大きかったでしょう。
元々アイドルで時代劇役者ではないし、何の期待もされてなかったと思うんです。
ただ「視聴率稼げる」でキャスティングされて・・・でも、ここまで見事になりきると思わなかった。
時代劇の主役と言うのは、基本「白」の二枚目が主役じゃないと
最初、岡田君がそういう二枚目に値するのか?と思ったけど、へんてこなラブシーンがないのに
きっちりと二枚目ぶりを発揮。
どんな服装でもかつらでも似合ってしまう。真正面を向いた時に美しく見える。
ゆえに秀吉の悪辣さがより引き立つというわけですね
官兵衛は「黒田家が支えなければ豊臣家は、いや、天下が滅びてしまう」と言いましたが
個人的には「大きく出たなあ」と思ったものの、このセリフに沢山の人が共感したんじゃないかと。
ありていにいえば、黒田家が頑張らなくても何とかなったかもしれない。
でも、ドラマの中では「黒田家が頑張らないと」というセリフが真実に見えるわけ。ここが重要ですよね。
茶道の所作・乗馬の所作・・・どれもきっちりしているのは修行のたまものでしょう。
こういう形で新しい「時代劇役者」が出てくるのもありなのかなと思いました。
「マッサン」・・・毎回、爪先立ちで抱きしめられるエリーに「いいなあ」と思う私です。
こちらは「ごちそうさん」「花子とアン」のような時代設定にへんな矛盾を感じないし、大仰でもない。
「あまちゃん」以来の名作になりそうです。
エリーはマッサンの夢の為に家族や国を捨てて日本に来た。
相武紗季に苛められて泣くエリーに「もう十分だから。お前がスコットランドに帰りたいなら一緒に帰ろう」
というマッサンをばん!おしのけて
「そんな言葉嬉しくない。違うでしょ?私、大丈夫」と言い切る。
日本人同士の結婚でも、「結婚する」という事は互いに何かを捨てなくてはならないわけです。
一々昔を懐かしんで「親元にいたら楽だった」と考える輩が多いから結婚率が下がるんですよね。
エリーはまっさんに賭けた。まっさんはそれに応える。
そういうのが本当の「結婚」なのかもしれません
今時共稼ぎが当たり前だし、支え合うのも大変。妥協も多い。それでも親元に居た時とはちがう
新しい何かを作り出す事が出来たら、子供は「親」を超えたという事になるのでは?
ごめんね青春!
この作品は録画してリアルタイムで見つつ、もう一度見直す事をお勧めします。
それともいうのもクドカン脚本はテンポが速く、小ネタも多くて聞き取れずささーーっと
みちゃうと面白くないから。
まず、オープニング前の自己紹介から唖然茫然。
「31歳独身です」を繰り返す錦戸君に笑わせて頂きました。
そして錦戸君の部屋。
あそこにいる観音様?は「女禍」様だわーー え?何の事かわからない?
だって、あれ、なかなか日本では見ない観音様じゃない?
案外、クドカンは中国ドラマを見ているのでは?と思いつつ。
ネットでは「三女」「ニシコー」「トンコー」は三島を舞台にしているけど
本当は仙台で最近、男女共学になった「三女高」がモデルなのでは?と。
言われてみればそうかもっ 絶対、あの「三女」だよっ
仙台って本当に真っ二つに分かれてたの。向山高校が出来た時は衝撃だった。
でも今や時代の流れで女子校が続々共学に。
それはいいとして。
兄嫁が元グラビアアイドル・・バスタオルばさっ・・・お父さんはエロ坊主。
そこらへんはお約束だし、わかる人にしかわからないギャグ満載?
「アナ雪」も「風立ちぬ」も形無し。
そうそう、携帯なかった時代は「スコラ」が男子のマニュアル本だった・・・というのは
昭和の人しかわからないんじゃ?
(古くは「プレイボーイ」とか?「ペントハウス」ってのもあった)
そこらへんから始まる平助の思い出話。
我が家の姫が「錦戸君、高校生の制服が似合いすぎっ!かっこいい」と萌え。
その萌えーーに拍車をかけた、永山絢斗との「壁ドン」
片手だけじゃない。両手だよーー顔が接近しすぎるっそのままいけーーと
母と娘で盛り上がっておりました。
さらにあまりと海老沢の「強引にしてよっ!」川にばしゃん!で爆笑してしまいました。
テンポが素晴らしい。間の取り方が素晴らしい。
部屋の観音様が実は母・・母の幽霊というのは、最近のクドカンの好みですね。
幽霊相手だったら何でも告白できちゃうし、下手に状況説明しなくていい。
親友に裏切られて、三女にロケット花火を投げて・・・それで火事になっちゃった事。
そこはすごく集中して見る事が出来たし、平助の気持ち、すごくよくわかりました。
本当は犯罪なのに、何となく同情してしまうのは、平助の真面目さゆえかなあ。
それでサトシは大人になってからは出てこないのね。
波瑠と満島が姉妹というのは、歳が近すぎてどっちがどっちだかわかりません。
顔も対照的だし。
でも波瑠って、立ってるだけなら本当に美人なのよ。
これで演技力があったら・・・・・と思うと、悔しくてなりません
勇んで三女に乗り込んだ男達が、女の子達の豹変ぶりに驚いて
助けてーーっていうあたりにまたも爆笑。
これは見逃せないドラマですわ