ふぶきの部屋

皇室問題を中心に、政治から宝塚まで。
毎日更新しています。

大輔!

2013-12-23 09:08:21 | つれづれ日記

 タイトル通り。

もうこの言葉しか出て来ません。

「大輔!」って。

誰が何と言おうとも、彼はフィギュア界のプリンスです。

 

 全日本選手権 結果 

 

1位・・・羽生結弦

2位・・・町田樹

3位・・・小塚崇彦

4位・・・織田信成

5位・・・高橋大輔

 羽生はすごかったよ。本当に。あの自信たっぷりな顔ったら

   メンタルが弱いと言われてきた彼がよくぞここまでと思います。

   ブライアン・オーサーとの関係がよいのでしょう

   震災を経験して、それが彼を変えたと言われれば、まさにそうかと思う。

   まさに伸び盛り。背丈も技術もすくすく伸びて、しかもイケメンだし?いいよいいよーー

   この調子で頑張っておくれ。

 一方、何とか表彰台に上がったものの、「これは彼の限界じゃない」と思ったのは小塚。

   なんだろうねえ。テンションが低い気がする。原因があるの?トラウマとか?

   本来は羽生より綺麗なスケーティングするし、世界一のスピンもすごいのに。

   何を迷ってるんだよーーしっかりしろよーー

 そして大輔 ショートプログラムの思い詰めた表情に胸がズキッ。

  でも、 フリーの練習中には笑顔が出てほっ。

しかしっ!!

転んだ時にスケートの刃で手を切ったんですって?

顔がやつれているような気がして。

 血だらけでも絵になる。

 これはもうドラマとしかいいようがありません。

 この時から目は真っ赤に。泣いてた・・・・

ミスを重ねていくごとに、これで(五輪行きは)終わったのかなという気持ちが大きくなった」

「これが最後かもしれないと思うと・・・」一緒に涙。

 

何で神様はこんなに残酷なんだろう。

高橋大輔程、芸術的なスケーティングする人は、世界にそうそういない。

ここまでオリンピックを目指して怪我を克服して来たのに、最後の最後にまた。

この事に一体何の意味を見いだせというんでしょうか?

いや、神様のなさることだから、そんな風にいじけちゃいけない。

大輔は本音はともかく、人の前では恨み言は口にしない。自分に厳しい。

だからこそいじらしい。だからこそ愛される。

それでいい?それでいいの?

潔いトップアスリートの仮面を脱いで、もっともっと泣いていいんだよ。

大声で悔しいーーって掴みかかってもいいから。

 

でも、神様お願い。もう一度だけ、彼で夢を見せて欲しい。

 

 

 

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皇室ウイークリー

2013-12-21 08:00:00 | 皇室ウイークリー

ご日程

 

両陛下

12月13日・・・両陛下 → 後桜町天皇事蹟について進講を受ける

                  ASEANメンバー茶会

       天皇陛下 → 通常業務

12月15日・・・皇后陛下 → (「奇跡の一本松コカリナ」が奏でるコンサート鑑賞

12月16日・・・両陛下 → 衆議院・参議院の永年在職表彰議員に会う

       天皇陛下 → 賢所お神楽の儀

12月17日・・・両陛下 → 勤労奉仕団に会釈

      天皇陛下 → 通常業務

12月18日・・・天皇陛下 → 誕生日記者会見

12月19日・・・皇后陛下 → 平等院鳳凰堂平成修理完成記念 天上の舞 飛天の美を見る

       天皇陛下 → 内閣総理大臣・閣僚らと午餐

                認証官任命式

         両陛下 → 読売日本交響楽団「第九」特別演奏会鑑賞

 

皇太子同妃両殿下

12月13日・・・両殿下 → 後桜町天皇の事蹟について進講を受ける

       皇太子殿下 → ASEANメンバーらと茶会陪席

12月16日・・・皇太子殿下 → 海外青年協力隊と会う

                    賢所御神楽の儀

12月19日・・・皇太子殿下 → 総理大臣・閣僚らと午餐会陪席

 

秋篠宮家

12月13日・・・両殿下 → ASEANメンバー茶会陪席

12月16日・・・秋篠宮殿下 → 山階鳥類研究所会議出席

         両殿下・眞子内親王 → 賢所御神楽の儀

12月17日・・・両殿下 → 鴨場接待

12月18日・・・両殿下 → 「東南アジア青年の船」日本参加青年らに会う

12月19日・・・秋篠宮殿下 → 生き物文化誌学会常任理事会出席

         紀子妃殿下 → イサンゴ・アンサンブル「プッチーニのラ・ボエーム/Abanxaxhi鑑賞

 皇太子妃はまた「体調の波」のようですね。

   誕生日が過ぎたら見事に公務をしなくなって。

   来年は被災地に行かなくても何も言われないでしょうし、王室行事も予定なし。

   暇でいいですね。

 

 秋篠宮夫妻 1月にペルーとアルゼンチン訪問へ 

 来年の1月下旬から2月上旬にかけて秋篠宮夫妻はペルーとアルゼンチンを公式訪問

 ペルー → 国交樹立40周年

  アルゼンチン → 移住協定発効50周年

   を記念して招待

 期間は約2週間

 いつになく長い海外公務です。

   どこかの妃殿下は国内公務ですら娘の休みに合わせるというのに。

   小学校1年生の悠仁殿下はお姉さま方とお留守番。ご立派ですね。

 どうせマスコミは報道しないでしょうから、せいぜいレポしましょう。

 

 「ちきゅうのなかまたち」全国の小学校へ 

 18日、奉仕活動に取り組む個人や法人でつくる県日赤有功会は、

   創立40周年を記念し、県内で青少年赤十字に加盟する小学校や幼稚園など

   135施設に絵本を贈った。

 絵本は、日本赤十字社名誉副総裁の秋篠宮妃紀子さまが構成、翻訳された童話

   「ちきゅうのなかまたち」。

  県日赤有功会が「視野を広げ、思いやりのある子に育つように」と絵本の贈呈を企画。

     佐藤会長から県教委の飛田洋教育長に手渡された。

 素晴らしい

   実は私は「オオカミのエリック」を持ってます。ヨンジュナの為に買いました。

   そして学校図書に加えて貰いました

   小学校低学年が読むにはちょっと文字が多いかもしれませんが、動物好きにはたまらない

   絵本です。シリーズも一杯あるんですよね。  

 こうしてみると、紀子妃は着々と皇后陛下の後ろを歩いているような気がします。        

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今期のドラマ1位は?

2013-12-20 17:40:00 | ドラマ・ワイドショー

 お仕事頑張ってますっ でもパートなので明日からは強制的に正月休みですっ

でね・・・ ちょっとやりがいのない仕事だけどそれはそれで我慢。

でもさ・・・私の左隣のお局様が 色々教えて下さる世話好きな方なのはいいんだけど

細かくてしつこい パソコンのファイルの閉じ方まで「違うっ」と叱られ、お茶当番に至っては

一人で大丈夫です」っていうのについてきて、挙句に「おうちでどんな洗い方してるの?」っていわれちまったよ。

熱湯消毒した食器をバットに置かず、ぱっぱって水を切ってふきんで拭いてたら・・・・

お弁当、姫が作ってるって言ったらまいにちおかずのチェックが入り。

色々聞いてくるからつい話の種にと思って、「今、3番目に洗い物を教えて洗濯物も畳ませてます」と言ったら

あらーーじゃあ、お母さん、やる事ないじゃない?毎日何してるの?ドラマ見てるの?」って

いわれちまったよ。

「しつけ」の家事を「家事手抜き」と思われてるんだなあ・・・これじゃ郡山宮夫妻と一緒じゃんと思い

でも昔の私ではないので、そこは笑って「色々忙しいんですよ」とかわし

(まさかブログ書いてますとはいえず)

すると、彼女、今度は私の右隣の韓国ドラマ好きな子にあてつけるみたいに

最近、日韓関係が悪くなって韓流スターとか来ないじゃない?紅白にも出ないし。それは

お互いの国の為にならないっているんで、パク・ツネ(クネだよ)大統領が、緩和政策をとるんですって」

などと言い出して

つい「え?あの大統領がそんな事するわけないじゃないですか」って言ってしまったら、結構

ムキになって「でもそのつもりみたいよっていうから、「そうなんですか」といなしてたら

ま、本当の所はわからないけどね」と言いました。

正直、「本当の所はわからないけどね」っていう言い方が私は一番嫌いだなあと思います。

 

郡山宮妃なんかもそういう言い方をするんですけど。

例えば

宮妃 「雅子様も病気でねえ。長いよね。何とかならないものかねえ」

私 「離婚すればいいんじゃないですか

宮妃 「離婚って・・・・皇太子が許さないでしょう」

私 「そもそも本当の病気じゃないですから。仮病ですし」

宮妃 「仮病?どうして?」

私 「愛子さんの障害のせいだと思いますけど」

宮妃 「愛子さんは優秀でしょう?東大へ行くっていうじゃない」

私 「いやいや・・・実は・・・・」

宮妃 「何でそんな事しってるの?・・・まあ、本当の所はわからないから

この場合の「本当の所は・・・」の中には「私達は口を出してはならない」という意味があります。

お局様の場合は「わたしらには関係ないけど」の意味が。

友人も時々このセリフを使いますが、それは「その場にいたわけでもなく、いるわけでもないのに

なぜそう言い切れる?」という意味が。

きっとどれも正しいんだろうと思います。

だけど、そんな風に誰もが口をつぐんでしまったら、それこそ事実は表に出ないのでは?

議論して考える事をやめてしまったら、物事は正しい方向へいかないのでは?と思うのです。

ゆえに、お局様にはムカツクけどとりあえず笑顔で、素直に「はい」という事にしました。

何を言われても「はい」です。

まるで20歳に戻ったみたいです(笑)

 今期のドラマ1位は? 

 ドクターX・・・・ありえない手術の場面は横においといて、主役を食ってしまった

           西田・三田・伊東に万歳です

 独身貴族・・・・お嬢様に乾杯!魚をつかんで海に放り投げるシーンと、草君への

             ばしっ!が素敵でした。「しっかりなさい」家柄のいい方は普通、ここまで

             ストイックですのよ。

 

さて、今期のドラマについて一言でいうと「ぱっとしなかった」って事かなあ。

どの作品も最終回がまずい。

これは日本のドラマにあるまじきことです。

日本のドラマというのはどんな駄作でも最終回は泣かせるとか魅せるとか、そういう終わり方が

特徴なのに、今回はぐだぐだが多い。

「ダンダリン」「クロコーチ」「バンドワゴン」・・・・いい方で「安堂ロイド」「ドクターX」くらいかな。

「リーガル・ハイ」は後半よくなったけど、前半はぐだぐだ。生瀬が復帰・・と思いきや影が薄くて。

次は堺VS生瀬がいいなあ。18・9%も視聴率をとったんだからいいんじゃない?

堺雅人、もう喋りたくないと言ってましたがわかります。

あの「リーガル・ハイ」のセリフは半分「いじめ」だよねーー

ドクターXでは西田敏行がアドリブを連発してたそうで。

だから面白かったんだなあと。

 

1位・・・・よろず占い処 陰陽屋へようこそ

 もっとも脚本がしっかりしていて、適材適所に人が配置されていました。

  何となく集中できる作品で、面白かったです。再放送・・・しないかも。なのでぜひTSUTAYAで。

2位・・・・ドクターX

 いわずもがなの王道ですか・・・・ありえない手術ばっかりでしたけど。それはご愛嬌かも。

   最終回がもう少しよかったらと。でも、三田佳子・西田敏行・岸辺一徳・伊東四郎を揃えた

    功績は大きいです。

3位・・・・独身貴族

 バックに流れる古い映画のテーマ曲のおかげなのか、はたまた役者のせいなのか

  ベタな作りにも関わらず、しっかり感動したりして。

4位・・・・リーガル・ハイ

 本来なら1位になってもおかしくない作品なのに、脚本家が手抜きしたせいで。

   おまけにへんてこな思想かぶれしてしまった事が残念。

5位・・・・安堂ロイド

 ストーリーはどうでもいいです。ただ・・・面白かった。

 

主演女優賞・・・・多部未華子

 「東京バンドワゴン」のドラマはつまんなかったけど、未華子ちゃんのふんわりした

   雰囲気がとてもよかったです。

主演男優賞・・・錦戸亮

         草剛

 棒読みだーーと言われていたけど、陰陽師の衣装をちゃんと着こなして、それなりに

   見えたのは重畳。

 草君もまた棒っぽいんだけど、ふとした表情などが秀逸。特に病院でプロポーズするシーンは

    名シーンの一つですね。  

助演女優賞・・・平岩紙

 本当はこの人に主演も助演も全部あげたいくらいです。

  最初はちょっと小太りなお嬢様風だったのに、回を重ねるに従って本物のお嬢様になっていき

  しぐさも言葉遣いも素晴らしく、特に衣装の着こなしが・・・圧巻。今時、あんな白いウエディングドレスが

  似合う人はそうそういません。

  こういう人こそ永遠の美女というのかもしれないなあ。

  「独身貴族」は平岩が、れっきとした「お嬢様」に成りきっていたから、無事に終わったドラマだと思います。

助演男優賞・・・西田敏行・岸辺一徳

 蛭間教授のおちゃめでずるい部分とかアキラさんの優しいのか冷たいのかわからない所とか。

  絶妙でした。

 

 ワースト

1位・・・東京バンドワゴン

 玉置浩二はいい味出してたけど、何でもかんでも「LOVEだね」で終わらせて欲しくなかったです。

2位・・・ミス・パイロット

 リアル感ゼロ

3位・・・家庭の裏事情

 ドロドロ感一切ないホームドラマはつまらないです。

4位・・・ダンダリン

 すっきりしないドラマでした。

 

深夜帯までいくと「ハニートラップ」はストーリーと出演者ともどもタントツのワースト1位です。

クロコーチ」は微妙だったなあ。剛力はワースト女優賞で。

 

 

 

 

 

 

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愛子様が将来の天皇陛下ではいけませんか

2013-12-19 07:34:09 | 皇室報道

 ・・・・・という本が出るみたいです。

 

 愛子様が将来の天皇陛下ではいけませんかー女性皇太子の誕生

   田中卓 幻冬舎 12月27日発売

おまけに

 12月25日  フジテレビ 新皇室入門 16:50-18:00

  ・ 雅子さまが歩まれた20年から皇室の未来を考えよう

 

読んでみないと、見てみないと本当の所はわからないけど

本の方は「将来、皇太子不在になる」事を憂えているような感じです。

確かに皇太子が即位したらいわゆる「皇太子」は空位になります。

皇室典範に「皇太弟」というものは提示されていないからです。

過去どうだったか?

「東宮」位は天皇の「猶子」になる事で、弟だろうが甥だろうがなれたわけで。

皇太子が不在だからって困る事はないのです。

将来の天皇になる人が内廷外皇族でもなんでもいいのです。

男系男子であればっ

 

女系派怒涛の2連続!!

でも、いいなあ。女系派はこういう本を出して貰えるんだもんね。

いくらブログで書いても無理かなあ。

対抗して「日本人なら知っておきたい東宮問題」という本を出したら

相乗効果で売れると思うんですが。

幻冬舎さん、いかがでしょう?

 

 

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雪がふりそう?

2013-12-18 07:31:56 | つれづれ日記

 雪が降りそうなんですって。

ワイドショーもくだらないというか。降ってからいえよ・・・ と。

現在、我が家付近は雪が降りそうにない。

そりゃあ、三鷹とかーー高尾山のあたりなら降るかもしれないけどね。

 

猪瀬知事・・・・完璧に「うつ病」ですね

あれこそ、本当の「ご病気」というのでは?

顔はむくみ、吹き出物だらけ。目はうつろでつじつまの合わない話。

これで「ご病気」と言われたら、「お可哀想」と思えるけど。

今の知事ならディズニーランドや海外旅行は無理でしょう(って当たり前か)

元々は真面目な人だったんだろうなあと推測。

ゆえに先々が心配で5000万ーというのもわからなくはない。

本当に魔がさしたというか、徳洲会にしてやられたというか

結局、選挙は「お金」なんだなあと思います。

二世でもなく、ただの作家だった彼が都知事になるにあたっては

本当に大変だったんだろうと思う。腹黒さがもう少しあったら「人生色々」って切り抜けられたかもね。

もう辞めた方がいいよ。

生きててなんぼ。元の作家になればいいじゃん。

うつ病になってまで続ける仕事じゃないでしょ

金正日の命日、とうとう正恩君のおばさんは登場しなかった・・・・・・・・・・・・

ワイドショーでは「身体的に精神的にきつい状況かも」とか言ってるけど

じゃあ、あのお年寄りっぽいおばさんも拷問されたという事?

それともやっぱり精神病院に監禁かしたら

絶対にあり得る。 そのうちだれかが毒薬が入った皿を持って行くんだろうなあ。

あれって自分で飲むのよーー信じられないよね。

一方、奥さんはその場にいましたね。

あまり仲がよさそうじゃなかったけど。内心ではびくびくものなのかもしれません。

すごいなあ。21世紀に韓国史劇をみようとは・・・・・

  こんなに寒くても薔薇は咲く

                                    大好きな紅茶色の薔薇です。

 ごく最近手に入れたミニバラ。

 盛りが終わったけど紫色のステラ。

                                  先日はピンクも購入。

夏に暑さと乾燥のせいなのか、朝顔にハダニが大量発生。

ベランダだから水をじゃぶじゃぶかけるわけにもいかず、泣く泣く全ての植物を抜いたのですが。

薔薇は黒星病になったのもあって。

植物を育てるにあたっては挫折の夏。

それでも、今週末には郡山宮夫妻が来るので、少しも華やかな雰囲気をだそうと

少しずつシクラメンやジュリアンなどを植えて来ました。

薔薇咲ジュリアンは綺麗だなーーとか思いつつ。

でもやっぱり薔薇が咲かないかな・・・と待っていたらやっと。

土曜日に間に合ってよかったです

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韓国史劇風小説「天皇の母」140(来たぞフィクション)

2013-12-17 06:45:04 | 小説「天皇の母」121-140

お兄様が・・・お兄様が・・・・

タカマドノミヤの死を受けて、ショックを受けたのは皇太子だった。

なんせ、自分の結婚をお膳立てしてくれた人であったし、自分のいう事は

何でも肯定してくれた。

両親や弟、妹にまで否定される事が多かった彼にとって、タカマドノミヤこそが

本当の「兄」のように思えた存在だったのだ。

彼の死で、アイコの将来がどうなってしまうのか。

いや、それよりも自分の心の支えを失ったようで悲しかった。

ショックだったのはマサコも同じだった。

けれど、今、彼女にはそれよりも重要な案件があった。

一つはアイコの健康診断。

12月1日がアイコの一歳の誕生日だった。

その前、生後9か月の時に健診を受けた時は「健康には問題ないが少しごゆっくり」と言われた。

その「ごゆっくり」という言葉に敏感に反応した彼女は、何が「ごゆっくり」なのか

徹底追及しないではなられなかった。

医師は不用意な発言だったと反省したが、それだけでは済まされなかった。

何がどうなの・・・・言いなさい。他の子供と何が違うのとさんざん責められて

とうとう「少し発語は遅いような。背中の安定も遅く・・・また内反足で」と言ってしまった。

それを聞いたマサコは真っ赤になって、それから目を吊り上げ

「何で」と言い募る。

お子様にはお子様なりの個性がありますから。まだ何とも」

「じゃあ、内反足は?」

これもまた誰のせいとはいえません。とりあえず夜だけ装具をつけて様子を見ましょう。

発語が遅いといっても1歳半までは様子をみないと。要するに確定ではないので

ご心配なく」

そうは言っても全てが否定されたような気がして、マサコは深く傷ついた。

何よ。産め産めっていうから産んであげたのに、ちっともちゃんと育たないじゃないの。

あんた達には任せられないわ」

マサコは側についているナースに当り散らし、それから離乳食の本を片っ端から取り寄せ

大膳にああしろこうしろと口を出し始めた。

内反足も自分で直そうとして、装具なんかに頼らず無理にでも立たせようとしたし

発語が遅い事も気になってはいたので、耳元で常に英語の歌を聞かせる事にした。

起きてから眠るまで英語の歌や読み聞かせをすれば、喋るようになるかもしれない。

それがなぜ日本語ではなく英語なのか。

女官やナース達の怪訝な表情をよそに、マサコはマサコなりに必死だったのだ。

そして1歳児健診を受けた。

結果は・・・・・・

やはり内反足のようです。装具を作りましょう。場合によっては手術も必要かもしれません

その言葉に皇太子夫妻は顔色を変えた。

何だって・・・・手術?」

ええ。ブラント病疑いと言います。無論、手術は今行うわけではなく、とりあえず装具をつけて

様子を見て、それから・・小学校に入る頃ですね。誰にでも起こりうることですので、あまり

深刻にお考えにならないように」

「誰の遺伝なの」

真っ先にマサコは言った。

誰の・・・とは言えません

でもそれって血筋じゃないの?うちには誰もそんなのいないし。やっぱり天皇家の血のせいよ

その言葉に医師は戸惑い、「そんな事は・・・」と言葉を濁す。

恐れ多くも天皇家の血筋に問題があるとは言えない。まして皇太子が目の前にいるのだ。

心情的には「何を言ってる。この女」と言ったところだったろうが、今言えば逆効果だと

わかっているのでひたすら沈黙を通す。

だって変よ。あなたの叔父さんだって小さい時にポリオをやってるんでしょう?

だから今だって足が変じゃないの。ミカサノミヤ家だってみんな病気ばっかり。

タカマドノミヤ様だって」

マサコ」

さすがに皇太子が厳しい声を出したので、マサコは一瞬黙った。

お兄様は心臓発作だったんだよ。誰の血筋でもないよ。あまりひどい事言わないで

マサコはぶすっと黙り込む。こうなるともう誰がどう言っても無理だった。

医師は「もう一つ・・発語の・・・」といいかけてやめた。

今、追い打ちをかけるような事は言えない。

そうこうしている間にアイコは無事に1歳の誕生日を迎えた。

その日は朝から大騒ぎだった。

ヒサシとユミコが朝からやってきて、ほぼつきっきりだったし、本当は参内するのも嫌だった

のだが、これはどうしてもというので、仕方なく3人で参内し、挨拶をした。

 

マサコにとってもう一つの重要な事。

それは7年ぶりの海外訪問だった。

ニュージーランド・オーストラリア!

何と素晴らしいだろう。それもこれも子供を産んだおかげと思えば何やら得意だった。

けれど、一方で、ここまで海外旅行を止められると思っていなかった事が

心の中に澱のようにたまっていた。

最後に海外に行ったのはベルギーだった。

あの時の楽しかった思い出。それが流産騒動で台無しになった。

流産したのは自分のせいでも海外に行ったせいでもないのに、回りは止めた。

宮内庁は何も言わなかったが、自然に海外公務をなくしていった。

こんな人権侵害許せない。

その復讐のチャンスがやってきたのだ。

12月5日。

この日、皇太子夫妻は記者会見に臨んだ。マサコの誕生日と海外訪問前の定例のもので

2度にわけて行われた。

最初に皇太子妃誕生日記者会見が行われ、マサコが単独で受けた。

記者から「結婚10年目の感想」聞かれたのだが、何と答えたらいいかわからず支離滅裂になった。

いま10年目と言われまして,ああ10年目なんだなというふうにまず思いました。

自分の中では9年という気持ちが強かったものですから,

10年目と言われて,10年と申しますと,十年一昔とも申しますし,

十年一日のごとしとも申しますけれども,確かに考えてみますと,

年が明けますと,1月19日に皇室会議を開いていただいて,

そして婚約ということになったのがもう10年も前になるんだなあということを思い

出しますと大変深い感慨がございます。

その後,皇室に入らせていただいて,私なりにいろいろと努力をしてきたつもりではございますが,

本当に力の至らない点が多かったのではないかしらというふうに思いますが,

常に皇太子さまに温かく支えていただきまして,

いつもいろいろとご相談に乗っていただいて,励ましていただいてここまで元気に過ごして

まいることができましたことを,本当に有り難いことと思っております」

記者達のぽかんとした顔にちょっとむかついた。焦ったマサコはさらに

「殿下との出会いは,両陛下がスペインのエレナ王女さまのためにレセプションを

お開きになっていらしたところに私の両親と一緒にお招きを頂いて,

伺った時が初めてお会いした時で,その後,いろいろな事がございましたけれども,

私自身,まさか自分が皇室に入らせていただくことになろうとは夢にも思っておりませんでしたので,

本当に何年かの後にそういうお話になりました時には,

大変驚き,その時は本当に大きな選択であったと思います。

また,分からないこともたくさんございましたし,心もとない気持ちでおりました中を皇太子さまに

いろいろとお教えいただきながら,また,天皇皇后両陛下にいつも温かく

お見守りいただきながらここまでまいりますことができましたこと

,大変有り難く思っておりますし,そして昨年は子供が誕生いたしまして,

国民の皆さんから本当に温かい祝福の気持ちを折に触れてお示し

いただいてることを心から有り難く感謝しております」と答えた。

自分なりに推敲した文章の筈だったが、あまり通じていないようだった。

 

記者がとりあえず「アイコ様について」と質問するとマサコは得意げに生き生きとした表情で

お陰さまで,とても今のところ身体が丈夫で,そしてまた,おおらかな性格といいますか,

皇太子さまに似ましたのか,何ていうのかしら,ゆったりと,どっしりとしておりますので,

その点健康に恵まれた子供を持っているということは,そうでない方もたくさんいらっしゃるわけなので,

本当に恵まれたことだと思って有り難いことと思っております」と言った。

マサコにしてみれば、「うちの子は幸いにして恵まれている」というつもりで

そうでない方もいらっしゃるわけで」と発言したのだが、記者達の間には一瞬、微妙な空気が流れた。

さらに1年を振り返ってと質問された時、

 「6月にはサッカーのワールドカップということで,これは史上初めて日本と韓国と2か国で

共同開催をするということで,関係者も大変に力を尽くして準備を進めたことと

思いますけれども,これが大変な成功のうちに終わって本当に良かったと思いましたし,

また,その成功の陰には,高円宮同妃両殿下の,皇族としての初めての韓国へのご訪問,

これもとてもきっと気をお遣いになることが多いご訪問でいらっしゃいましたと存じますが,

本当に素晴らしい成果をお上げになっていらっしゃって,ワールドカップそのものの

成功のためにも,宮さまは大変にお力をお尽くしになられていらっしゃいましたので,本

当に成功のうちに終わって良かったなという印象でございます」とこれまた長々と話したかと思えば

やはり日本の国内にあっては北朝鮮の拉致の問題でございますね,

こちらが明るみに出て,そしてその被害に遭われた方のうちの

何名かが帰国されたというようなこともございまして

また亡くなられてしまったと言われている方々もいらっしゃるわけで,

本当にその被害に遭われた方々,そしてまた,そのご家族のお気持ちを思うと,

本当にこれは胸が痛むことで,本当にお気持ちを察するに余りあることであったのでは

ないかと思います」

これまたマサコにしてみれば、報道されている通りの印象を話したにすぎないのだったが

拉致が「明るみに出て」と言ってしまった事や、「亡くなられてしまったと」と発言した事が

またも微妙な空気を産んだ。

その後は延々と「中東問題」を論じたので、さらに空気は凍りつく。それに気づかないのは

マサコだけだった。

あまりに長々と政治問題に触れているので、たまらず、ライフワークなどについて質問したり

さらにアイコについて話したりしている間にやっとの事で1回目の記者会見が終わった。

マサコの「恨」を晴らすチャンスはまだ来ない。

 

次に皇太子も加わっての記者会見となった。

皇太子はまず

始めにタカマドノミヤ殿下の突然のご逝去に大変驚いております。

今でも信じられないような気がいたします。

高円宮妃殿下そして3人の女王さま方のお悲しみもいかばかりかと拝察いたします。

高円宮殿下には,私が幼少のころから亡くなられるまで終始温かく見守ってくださり,

また,ときには相談に乗っていただくなど,私にとって兄のような存在でした。

本当に残念です。皇族として幅広い分野で活躍され,国民と皇室との大切な橋渡しをされたと思います。

心からご冥福をお祈りいたします」と言った。

なぜ、身位が下の「女王方」に「様」付けをしたのか、記者達はいぶかったが、皇太子に

してみれば、ヒサシの作った大まかな文章のまま答えていたのだった。

それはマサコも同じだった。

ご質問にありましたように,今回公式の訪問としては8年ぶりということになりまして,

ニュージーランドとオーストラリアを訪問させていただくことができることになり,

大変うれしくまた楽しみにしております。

中東の諸国を訪問いたしました折のことは今でもとても懐かしく

本当にいい経験をさせていただいて,その時の思い出は今でも皇太子さまとよく話題にしたりして

おりますけれども」と結ぶ。

中東を訪問した時は震災があったのだ・・・という事をもうすっかり忘れているようだった。

さらに、「いい経験をさせて頂いて」とまるで留学気分だったように感じられ、またも記者達はしらけた。

しかし、喋っている間に段々とマサコの言葉に熱を帯びてきた。今がチャンスだった。

もう誰にも止められない。

その後8年間ということで,そのうち最近の2年間は私の妊娠そして出産,子育てということで

最近の2年は過ぎておりますけれども,それ以前の6年間,

正直を申しまして私にとりまして,結婚以前の生活では私の育ってくる過程,

そしてまた結婚前の生活の上でも,外国に参りますことが,頻繁にございまして,

そういったことが私の生活の一部となっておりましたことから,

6年間の間,外国訪問をすることがなかなか難しいという状況は,

正直申しまして私自身その状況に適応することになかなか大きな努力が要ったということがございます。

今回,昨年子供の愛子が誕生いたしまして,今年,関係者の尽力によりまして,

ニュージーランドとオーストラリアという2か国を訪問させていただくことができることになりました

ことを本当に有り難いことと思っております」

と言ってしまった。

記者達は非常に驚き、その時のマサコのこわばった顔を集中してカメラに収める。

さらに関連質問で「海外に行けなかった事に努力をした」とはどういう風に努力したのかというのがあり

それには胸をはって

子供が生まれましてからいろいろ状況も変わっておりますので,

その前のことをはっきりと思い出すのもなかなか難しい面もあるのですけれども,

やはり国民の皆さんの期待というものが,いろいろな形での期待があって,

その中には子供という期待もございましたし,他方,仕事の面で外国訪問なども国際親善と

いうことでの期待というものもございまして,

そういう中で,今自分は何に重点を置いてというか,何が一番大事なんだろうかということは,

随分考えることが必要だったように思います」と言った。

わかりにくい言葉だったが、要するに「世継ぎを産むよう期待されたが、自分としては

外交をやって行きたかったのだ」と答えたのである。

それは心からのマサコの願いだった。

これだけの事を言い放ち、かなり彼女は満足し、でも国内をないがしろにしたと

思われては心外なので

結婚後,いろいろな機会に恵まれて,国内各地を訪問することができまして,

それは,私のそれまでの生活の中では,なかなか国内の各県をまわったりということは,

それまでは余り経験―もちろん私的な旅行で観光地のような所をいろいろ訪れるという

機会はもちろん何度もございましたけれども―いろいろな地方へ行って,

その地方の特有の文化ですとか,食事ですとか,施設,いろいろなものを見せていただいたり,

そういう中で,国内のことについていろいろな事の理解を深めることができたということはとても大きく,

私にとっても財産になったと思っております

と続け、けれどやっぱり外国がいいんだと言いたいが為に

そして,もちろんこちらにおりましても外国からのお客様をお迎えしたりとか,

また,両陛下がお迎えになる外国のお客様とお会いしたりという形では,もちろん,

外国の方とのつながりというものは続けてきたわけではございますけれども,

今回久しぶりに公式に訪問させていただくということで,それから,申し忘れましたけれども,

公式の訪問以外には,ジョルダンのフセイン国王が亡くなられた折のご葬儀と,

それからベルギーの皇太子殿下がご成婚なられた時には,そちらに伺わせていただくことができましたことも

大変有り難かったと思っております

と〆、満足げな微笑みを浮かべた。

ヨルダンをジョルダンと発音した所に、マサコの外務省出身であるプライドが見え、

けれど、「フセイン国王が亡くなられた葬儀」に「うかがわせて頂くことが出来ました事も・・・有難かった

」非常に失礼なセリフを発した事には全く気付いていなかった。

 

次の日から怒涛のように

「6年間の間,外国訪問をすることがなかなか難しいという状況は,

正直申しまして私自身その状況に適応することになかなか大きな努力が要ったということがございます」

のセリフがテレビから流れ始め、それに対するコメントも多数始まった。

よくも悪くも、これがマサコの「病気」の前兆となったのだった。

 

 
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韓国史劇風小説「天皇の母」139いつかの(フィクション)

2013-12-16 18:57:57 | 小説「天皇の母」121-140

「妃殿下っ!宮様が!」

宮務官の叫びが宮邸にこだました。

久しぶりの休日で、エステも終え自室でくつろいでいる時の叫び声にぎょっとして

椅子から立ち上がった。

ドアが乱暴に開いた。

ノックもせずに・・・・といいかけてやめる。宮務官の顔は蒼白だったからだ。

もしや大殿下に何事か。どうしよう、殿下はでかけているのに。

あるいはガンを患っている兄か?いやいや、もう一人のカツラノミヤか?

などという考えが一瞬にしてめぐめぐった時、彼から出てきた言葉は

宮様が御倒れに」

宮様?宮様ってどこの?どっちの兄?舅?

え?誰の事よ」

「宮様ですっ!我が宮様ですっ!」

え?」

たった今、カナダ大使館から連絡が参りまして、殿下がスカッシュの最中に倒れられたと

頭の中がぐるぐる回る。

スカッシュ?カナダ大使館?そんな予定があっただろうか。

最近では互いのスケジュールは把握していない。

彼がカナダ大使館の連中と親しかったなどともあまり聞いていない。

もしや、女の所?

ちょっと待って。これって本当にカナダ大使館なの?宮様は今日はそういう予定だったの?」

宮務官は「何を言ってらっしゃるのか?」という顔で一瞬ヒサコを見つめたが

すぐにその意をくみ取ったのか

今日はカナダ大使館でスカッシュの予定でございました。お時間通りに行かれて・・・

それが突如倒れたと」

なぜ?」

まだ詳細は・・・」

すると、侍女が飛んで来た。

失礼いたします。たった今、大使館から連絡が。殿下はケイオウ病院に運ばれたそうでございます。

妃殿下、向かわれるのでしたらそちらに」

さすがのヒサコも、侍女の言葉にこれは嘘ではない、何かとんでもない事が起きていると察し、

すぐに動いた。

車を回して。どんな状態なのかすぐに聞いて。大殿下の所にも連絡を。子供達は?」

ええっと・・・・」

次女は困った顔をする。

お三人とも外出中でございまして」

さっさと連れ戻しなさい」

ヒサコはすぐに着替え、こんな時だというのに念入りに素早く化粧をし、車に乗り込んだ。

 

一体何が起こったというのだろうか。

宮にとりたてて持病はない。

ガンを患って以来、手術に継ぐ手術を行って息も絶え絶えのヒゲの兄、

今や半身不随状態のカツラノミヤに比べて、唯一元気な3男坊だった。

体調不良などという事があったか?ない。

忙しすぎた?ない。

きっと酒を飲み過ぎたに違いない。最近は少し量が多いとは思っていたし。

 

病院に到着すると医師達が出迎え、おいかけるように宮内庁関係者たちも出てきた。

マスコミも多数来ている。速報で流れたからだ。

宮様は

挨拶を忘れている。自分らしくない。取り乱している事に気づく。

こちらへ」

医師はすぐに答えず、SP達に取り囲まれるようにして病院の中に入る。

ご危篤でございます」

・・・・・ヒサコは言葉を失って一瞬立ち止まった。

ぐるぐると天井が回る気がした。それを侍女が支える。

とにかく病室に」

案内されたのはVIPが入院する部屋の一室・・・ではなく、ICUの隣の観察ルームだった。

宮はすでに意識がないようで呼吸器をつけて眠っているように見える。

ヒサコは信じられない思いで夫を見つめた。

彼と最後に会ったのはいつだったっけ?

朝、一緒に朝食を食べたのは覚えている。あとは、二人とも必要最低限の事しか言わず

それぞれの予定に向かって行動し始めたのではなかったか。

そうだ。

守り刀の出来具合を見に行かなくちゃな」と言っていた。

タカマドノミヤ家の3姉妹は生まれた時に守り刀を作っていなかった。

どうせ3人ともすぐに嫁ぐのだし、いらないだろうと言って。

正直、経費節減の意味もあったのだ。

でもトシノミヤが生まれて、守り刀が作られた事を知り、宮も何となく欲しくなったらしい。

今なら作れると言い出し、3本同時に注文。

その出来具合を見に行かなくちゃと言っていたのだ。

相次ぐ娘達の誕生で、宮はすっかり嫌気がさしていたのは事実。

自分こそがミカサノミヤ家を継ぐ者。あるいは皇太子家に子供がいず、アキシノノミヤ家に

女児誕生によって、もしかしたら男系男子である自分にも皇位継承権が近づくのではないかと。

末端とはいえ、自分達は若いのだからと思っていたのに。

結果的に娘しか生まれず、アヤコが生まれた時は「おめでとう」の言葉もなかった。

子供に興味を示すという事はあまりなかったように思う。

ただ、宮家の娘としての格を落とすなとそればかり言い続け、可哀想にツグコはすっかり

いじけた娘に成長した。

他の二人もあまり父親になついているとは思えず、いつしか夫婦仲も冷えて来たのだった。

それでも、韓国訪問時には久しぶりに二人で笑ったし。

 

あの子はどこ?ノリちゃんはどこなの?」

ばたばたと足音がして、かけて来たのはユリ君だった。

老女や侍女に支えられるようにして、必死に走って来たようだった。

ヒサコは一歩下がって頭を下げる。

何があったの?どうしたっていうの?」

ユリ君の慌てようは尋常ではなく、今にも倒れそうな勢いだった。

ねえ、ヒサコ。何があったのですか?」

今はまだ・・・」

その時、何か病室のアラームが一斉に鳴り始め、機械のランプが点滅し始めた。

失礼します

医師達が部屋に入り、人工呼吸のようなものを始めた。

「心停止になりました。人工呼吸器を装着してよろしいですか?よろしいですね?」

医師の叫びに思わずヒサコは頷く。

呆然と見守る中、処置に入るとの事でヒサコ達は別室に通された。

 

殿下は16時頃、カナダ大使館においてスカッシュ中に突然倒れられ、意識を失われました。

ただちに救急車が呼ばれ、こちらに搬送されました。

この時、すでにほぼ心停止状態で。必死の蘇生を試みて一旦は動き始めたのですが

先ほど、また・・・・」

医師団の説明に、ヒサコはただただ黙って聞いているしかなかった。

宮内庁の宮務主任が「大殿下、トモヒト親王殿下にご連絡を。それから両陛下にも」といい、出て行った。

なんて事でしょう。あの子は持病などなかったのに。そうよ。上の兄たちと違って丈夫で

若くて安心していたのに」

ユリ君は泣きだし、ヒサコは姑の肩を抱いた。

助かる可能性は?」

・・・・・・」

ダメなのか?助かる可能性がないのか?

ヒサコはここで初めて背筋が凍りつくのを感じた。

まさか。

ミカサノミヤ家で最も若い自分が未亡人になるなんて。末端宮家で後継ぎがいないのに?

努力して努力してやっとここまで作り上げた宮家が終わる?

「妃殿下。お子様方が」

入ってきたのはツグコ・ノリコ・アヤコの三人だった。

ツグコの金色の髪を見た時、思わず「しまった」と思った。

横のユリ君がなんと思うか。

けれど、ユリ君はツグコの髪にかまっている余裕などないらしく、3人の孫達に会って

気が緩んだのか、子供達の手をとって

可哀想な子供達。しっかりなさいね。お父様がね・・お父様はね・・・」

支離滅裂な言葉に子供達は言葉が出ないらしく、呆然と突っ立っている。

やがて、悲痛な顔の大殿下が登場すると、みな粛々と出迎えた。

ありがとう」

殿下は医師達にまず礼を言い、それから椅子に座るとユリ君の背にそっと手をかけた。

取り乱してはいけない」

その一言でみな、正気を取りもしたかのように、部屋は静寂に包まれる。

 

どれくらいの時間がたったのだろう。

集中治療室に運ばれ、人工呼吸器に繋がれた宮はただ静かに眠っているような感じだった。

傷があるわけでもなく、やせ細っているわけでもない。

ただただ朝見た時と同じ姿。

この人にプロポーズされた時、ヒサコは正直、嬉しかったといいうより「成果を得た」と思った。

成績優秀で留学経験もあるヒサコはスキルアップする事ばかり考えていた。

ステイタスを求め、自分の格を上げる事だけを考えていたのだから。

ミカノミヤの通訳を務める事になったのはチャンスだった。

そして自分はチャンスをものにした。

学歴優秀で語学堪能な若いプリンセスの誕生は、当時話題になった筈だ。

とにかく「ご優秀」である事がプリンセスの条件と思われている今、自分こそが

それに叶う人間であると思った。そういう意味では家柄はいいけどぼやっとした

トモヒト親王妃などは論外で、内心は馬鹿にしていたのも事実。

そもそもユリ君だって子爵家の出身ではあるけど、父親は自殺した落ちぶれ華族の出。

これからの皇族に必要なのはまず頭のよさなのだからと。

これで男子を産みさえすれば、将来は「天皇家」になる事も夢ではなかったのに。

 

邪魔をしたのはアキシノノミヤ家。

新帝即位と同時に現れたキコ。

自分達よりさらに若く、初々しくしかも身位は上ときている。

どれ程危機感を持ったかしれやしない。

式典とかテープカットの公務はほとんど自分達がやってるから、アキシノノミヤには

公務の依頼はない

などと、宮が公に口走る程、あちらの宮家に対する憎しみは深かった。

それは自分も同じ。

それ程の家柄でもないくせに、彼女は一瞬にして国民をとりこにした。

おまけにチチブノ宮妃から可愛がられ、彼女が行くところマスコミがかけつけ。

あっさりと内親王を産み、このままいけばやがて親王誕生も。

ここが東宮家との利害が一致した所。

宮は文化交流の仕事で外務省とは繋がりが深く、さらにそのつてで、オオトリ会や

ワールドメイドといった怪しげな新興宗教とも接近していった。

その宗教的信条などどうでもよかった。

結果的に彼らは金と権力を持っていて、その流れがこちらに向けばいいという事。

皇太子妃冊立にあたっては尽力した見返りは大きかった。

その最たるものが、日韓ワールドカップだったろう。

 

ただの末端宮家が一躍脚光を浴びた。

皇太子家にトシノミヤが生まれた事で、「女帝」が注目を浴びる。

内親王や女王が注目を浴びるという事は、宮家の将来にも関わる事だ。

もし、ツグコが皇族出身と結婚し、そこで宮家を創設する事が出来たら。

オワダ家とはそんな話すら出ていたのに。

全てはこれからだったのに。

妃殿下・・・妃殿下」

何度か呼ばれてヒサコははっと我に返った。

医師の顔が深刻さを物語っていた。

現在、いわゆる脳死状態なのです。このまま人工呼吸器を装着し続けますか

脳死・・・もう二度と蘇る事はない。

ヒサコは思わず回りを見た。

ミカサノミヤ夫妻、トモヒト親王夫妻、嫁いだコノエ家、セン家の姉妹が一斉にこちらを見ていた。

ど・・う・・・したら」

ヒサコが決めればいい

大殿下の言葉が静かに響いた。もう答えは決まっていた。

呼吸器を外して下さい」

 

午後10時52分。ノリヒト親王逝去。

ミカサノミヤ家でもっとも若い親王の突然の死だった。 

 

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ドラマ最終回

2013-12-16 07:25:51 | ドラマ・ワイドショー

 昨日、美容室に成人式の着物やら小物類を運びました。

着付けのおばちゃま方に「とても〇〇十年もたつ着物に見えません」と言われて

気をよくした私 となりでは写真を撮影する為の着付けが始まっていたり。

結構忙しいけど楽しいものですねーー

撮り溜めしているドラマを少しずつ見てます。

色々最終回を迎えたのでちょっとだけ。

 ダンダリン・・・非常にハッピーエンドに終わったという事で、その点ではよかったです。

            が、最後まですっきりしなかったなあ

            日常では労働基準監督署の方がもっとちゃんと仕事してくたら、浮かばれる人が

            多数。自殺者も減るかも。でも所詮は公務員だもんなあ。

            西東京労働基準監督署のみんなが最後に盛り上がってそれはそれでよかったです。

 クロコーチ・・・さっぱり意味がわかりませんでした。

            結局、3億円と沢渡さんってまた逃げたの?いや、そういう設定にしないとまずいのか。

            クロコーチの復讐というのもはっきりはわからなかったし。

            正義も悪も曖昧なままで終わってしまいました

            やっぱろ「3億円事件」はまだまだ覚えている人が多いのよ。それに基づいて

            ドラマ化してくれないとねーー

 東京バンドワゴン・・・・これまたハッピーエンドに無理無理もっていった印象。

            どうってことのない日常風景だけのドラマでした。最終回はだらだらしすぎで

            飽きました。

 八重の桜・・・八重のセリフの一つ一つが左巻きに聞こえて嫌な気分になったのは私だけ?

          徳富さんのような考え方も容認は出来ないけど、国とはなにか、人とはどこに属するか

          なんて話になったらそりゃあもう永遠の課題じゃない?

          確かに戦争は嫌なことだし、ないにこした事はないけど従軍看護婦にまでなった

          八重が熱烈な反戦主義者というのはどうにもなあ

          ナースになった時から始めて、会津のシーンに戻る。襄とのあれこれは全部切って

          赤十字活動を後半の全てに持ってきてたら面白かったのに。

          一番許せなかったのは、登場人物が歳をとらない事。八重は勿論、徳川慶喜まで。

          顔はあれ以上老けられないとしても、もう少し立ち居振る舞いを勉強すべきでは?

          八重さんは元気で早口、慶喜は早口すぎ、山川弟なんてどこが年取ってる?

          山川兄は何とか頑張っていたーー程度。

            ご宸翰の話は重要なので、本来はこれで1話使ってもいいはず。それでこそ会津への

          はなむけなのではないかと思うけど、いやにあっさりしてたし

          ネットではラストの八重が上に向かって銃を撃つシーンがガンダムへのオマージュだったと。

          言われてみればありました・・・・それ。

          八重さんが多々かっれいる自分を否定しないでよかったと思うだけ。

          今回は山川兄弟に泣かされた ご宸翰の話や会津の復権の話はほんとに泣けます。

         NHKとしては中川宮の系統が明治天皇の孫である東宮妃になり、容保の孫が秩父宮妃に

         なり、慶喜の孫が高松宮妃になり、白虎隊士池上四郎の子孫が秋篠宮妃になった事実は

         どうしても認めたくない事なんでしょう。

         この事実をナレーションででも流してくれたら、どんなに嬉しかったかと思います。

 安堂ロイド・・・・矛盾だらけのラスト、突如小田和正が流れる不思議。全員生き返る大不思議。

             でも面白かった ハッピーエンドで大満足です。

             なんだかんだ言ってもキムタクは「ポーズ」が似合う人で、桐谷との戦いのシーンの

             美しさは秀逸です。

             黎士さんに戻ってから、朝陽に見つめられて視線をそらす感じが可愛い

             それからにこっと笑うのも。

              今週終了したドラマの中では一番すっきりしたかもね。

 

結局、今期は最終回がてんでだめだったんですよ。あと「リーガル・ハイ」「ドクターX」が残ってるけど

どうなることやらなあ。

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モンテ・クリスト伯

2013-12-15 10:20:36 | ヅカOG その他舞台

 昨日の「無茶ぶり」でしたっけ?高橋大輔がボーリングのピンの間を縫っていくあれ。

途中で転んだり膝ついたり・・・で結構萌えーー でした。

「頑張れっ」って・・・思わず言ってしまい、姫にひかれました

ええええ・・どうせおばさんです。悪い?

 モンテ・クリスト伯 

 日生劇場

 ジャック・マーフィ&フランク・ワイルドホーン

 演出・・山田和也

 モンテ・クリスト・・・石丸幹二 (凰稀かなめ)

   メルセデス・・・花總まり (実咲凜音)

   モンアゴ・・・岡本健一 (朝夏まなと)

   ヴィルホール・・・石川禅 (蓮水ゆうや)

   ダングラール・・・坂元健児 (悠未ひろ)

   モレル・・林アキラ (寿つかさ)

   ジャコボ・・・岸祐二 (緒月遠麻)

   女海賊ルイザ・・・彩吹真央 (七海ひろき)

   アルベール・・大川勇 (愛月ひかる)

   ファリア司祭・・・村井国夫 (寿つかさ)

 

 箱が大きすぎ?

このミュージカルは最初、ブローウエイでワークショップとして発表され、そののちスイスで初演。

2008年の事。それから韓国へ行き、日本にやって来たというものです。

今回、東宝ミュージカルとして豪華な出演陣を構え、日生劇場で上演したのですが

ちょっと箱が大きすぎるような?

もしかしたらもう少し小さい劇場・・・・例えばクリエとか天王洲銀河劇場とか・・そっちがふさわしかった

んじゃないかなと思います。

それというのも、日生のような雰囲気のある劇場で上演するにはセットがちゃちで質素すぎました。

映像に頼りすぎて、あとは背景が真っ黒・・みたいな?

海賊船のシーンはそれなりのセットですが、あとは何をどうとってもちゃち。

セットがそんな風なのに衣装はゴージャスだったりするからちょっとちぐはぐでした。

 脚本に難あり?

宝塚の場合、例えば海外ミュージカルでも「宝塚風」に演出する事を条件に上演権を取るんですよね。

「エリザベート」がいい例。

でもブロードウエイミュージカルは潤色を許さないんですよね。

「ロミオとジュリエット」なんてフランス版より宝塚版の方がずっと演出が素晴らしい。それは潤色を

てがけた小池修一郎の功績ですが、こっちは多分山田氏が手をいれられなかったんでしょうね。

だから、そのまんま上演・・・という形になったんだと思います。

で、率直に感じた事は「脚本に難あり」という事です。

 1幕 → エドモンと友人3人の関係性が見えない

        エドモンと司祭のシーンを長くやりすぎた

        女海賊ルイザのシーンは不要

        黄金を見つけた場面にルイザがいないのはおかしいのでは?

 「モンテ・クリスト伯」を舞台化するにあたって、一番の壁は「島に幽閉されているエドモンの

   時間をどう表現するか」という事です。

   なんせエドモンからモンテ・クリスト伯に至るまでの時間がものすごく長いわけですから

   この「長さ」をきちんと表現しないと、後のエドモンの復讐劇に理由がつかなくなる。

 宝塚版においてもここは非常に苦労したシーンのようで、石田先生は最初に島に幽閉される

  所から始まって、回想と現代の「お勉強」シーンを入れる事によって、長い時間軸を動かしたんですね。

  しかし、こちらでは正面に幽閉されたエドオンを置き、脇に立つメルセデスの周りを動く

  モンアゴで時間の流れを表現しました。

  そこまではよかったんですが、その後、司祭が出てきたところからがとにかく長いっ

  他の出演者は全員楽屋で何をやってたんだろう?という程に長いっ

  だったら最初から2人芝居にでもすれば?と思ってしまったくらいです。

 で、島を出て女海賊に拾われるわけですが、このルイザがよくわからない。

  延々と歌って踊ってかっこいいけど、結果的にジャコボを引き合わせただけの人。

  ルイザは女で、エドモンが男ならそこに「恋」が生まれても不思議はないのですが

  そんな色気は一切なし。

  可哀想にルイザは2幕目には「君の手を借りる必要はなくなった」とばっさり言われて

  しょうがないから舞台の真ん中からさって行きました。

 黄金の洞窟にルイザがいないのはやっぱり変だなあと思うし、「友達」なんかいらないと

   いってたエドモンがなぜジャコボを友人にしたのか描かれないのでさっぱりわからない。

 2幕 → メルセデスがエドモンと再会したシーンに二人の感情がない

        海賊ルイザの必要性が消えた

        3人を陥れる場面をばっさりやりすぎ

        なぜアルベールを殺さなかったかわからない

        メルセデスがお金にころんだように見える

 エドモンは「モンテ・クリスト伯」として自分の夜会にみなを招待するのですが

   誰もその正体に気づきません。

   しかし、メルセデスだけは彼がエドモンだと知ります。その時に驚いただけってどうよ?と。

   宝塚版ではエドモンはわざとメルセデスをダンスに誘い、恨み言を述べ、また昔あげた

   ネックレスをみつけて動揺します。

   そういう心の動きが全くない。エドモンがメルセデスを見てどう思い、何を感じたかが一切

   描かれていないので。

 それは悪役3人も同じで、1幕よりも出世したように見えないしモンアゴはなぜ酒浸りに

   なったかもわからない。

   酒浸りで借金を抱えているのにメルセデスの衣装は高級だし(ははは・・・

 私としては、宝塚版のようにエドモンとメルセデスのやりとりがあって、感動シーンが

   待っているものと思っていたんですが・・・・え?いきなり「アルベールは私の命なの。殺さないで

   十何年ぶりかで再会した二人の最初のセリフがこれ?

   違うでしょ・・・もっと違うセリフ、あるでしょ。

   結果的に物別れになり、でも決闘ではアルベールは打ち損じ、エドモンはわざと外す。

   なぜ?それはメルセデスの子供だからじゃないの?

   そもそもローマで策を使って会ったときだって、本当は愛する女性に似ている部分を見つけて

   感慨深くなる筈・・・だったんじゃないか?と。

 長かったのはモンアゴとの決闘で・・・こんなの必要なかったんじゃないの?

   メルセデスはずっとエドモンをまっていたけど、死んだと聞かされ、モンアゴと結婚したけど

   それは不幸なもので、財産を失った事をきっかけに離婚する・・・まではわかる。

   でも、そしてすぐにエドモンに「もう一度」というのはあまりにも早いわ。

    モンアゴじゃないけど、「金があるからなんだろ!」と言われてもしょうがないわ

 宝塚版では両者が空砲だったというオチがあり、メルセデスの「あの子はあなたの子よ」という

   セリフが入り、非常に説得力がありました

   メルセデスはモレル船長の娘という設定でしたっけ?会社の為にいやいや結婚した事も

  わかるし、未婚の母になるわけにもいかなかった事もわかります。

   でも、こっちは何だか釈然としないですね。

  ラストも、エドモンとメルセデスは二人で舞台中央から去って行くのですが、それって悲しいの?

  それとも今後は平安が待っているの?幸せなの?どれなのよーーという感じで

 それぞれの登場人物に相関関係が見えないので、あっさりしてて感慨がない舞台でした。

  音楽は「ただそばにいる」とか海賊船の歌とか、どれもいい曲で、CDが欲しいなと思う程。

  でもそれ以外は再演の価値なしかも。

  私には宝塚版の方がいい作品に見えました。

 

 出演者について

石丸幹二・・・エドモン。主役としてはこんなに嬉しい役はありません。なんせほとんどでずっぱりで

        歌う歌う・・これでもかという程声を張り上げて歌う役ですから。楽しいでしょう。

        石丸じゃなくても歌が上手な人なら演じる事が出来た役だと思います。

        この人、まだ四季が抜けてないなあ 何だか表面的で。

花總まり・・・メルセデス。女帝降臨でした。若い時の役はそこそこでしたけど、結婚してからは

       完璧。何が完璧って演技も歌も立ち居振る舞いも。そこに立っているだけで気品が。

       ちゃんと子持ちに見えたし、苦悩している姿は必見。

       立ち居振る舞いと一言でいうけど、要するにドレスさばきがすばらしいという事。

       椅子に何気なく座っている姿も「これぞ女王陛下」という感じで。

       カーテンコールで石丸幹二と手をつないで退場していくのですが、まるでプリンセス・マリ

       といった風情。手の振り方ですら本物。

       正直、本当の皇太子妃と入れ替わってくれないかしら?と思いましたよ。とっても。

岡本健一・・・演技も歌もそこそこですが、そもそもがミュージカルスターじゃないので、

        回りがあまりに歌が上手なので下手さが目立ちました。

石川禅・・・不気味な検事さんで。迫力ある歌唱力でした。

坂元健児・・・よくわからないけど四季風でした・・・って思ったら四季出身でした。

         石丸・坂元 → 四季風 花總・彩吹 → 宝塚風 で対照的でしたね。

彩吹真央・・・女海賊ルイザ。ファンはきっとこういうゆみこちゃんを見たかったんだと思います。

       マントつけて低い声で男言葉で。しかも音域も上から下まですさまじい。

       こんなに存在感があるのに1幕だけ?しかも後半ちょろっと?

       勿体なさすぎて 泣きそうでした。

大川勇・・・アルベール。昭和音大出の若手なんでしょう。これからかなあ。

村井国夫・・・司祭。1幕は独断場でございました。

 

アンサンブルの大月さゆはドレスの着こなしが素晴らしかったです。

アルベールの婚約者のジェイミー夏樹があまりに棒読みで歌が下手なくせにソロがあったので

「?」でした。

 

東宝様

花總まりは次は「レディ・ベス」が待っているのです。花總完全復帰・小池作品、支店長効果で

チケットは売り切れで素晴らしいとは思うんですが、もっとチケットうる方法はありますよ

 

それはね・・・・高嶺ふぶきと花總まりで「メリー・ウイドウ」を上演するのです。

OGばかり集めて 絶対に帝劇満杯です。受け合います。お願い

ついでに霧矢大夢と彩吹真央で「スカーレット・ピンパーネル」をぜひ

 

     

 

 

   

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違いすぎて唖然?

2013-12-14 09:03:07 | 政治

 しつこいようですが・・・・

張成択氏の処刑について。

法廷に引き出されてきた時の姿は拷問の跡がありあり

どんな拷問が?

多分、両手を縛られて殴られるとかーー椅子に縛り上げられて両足に棒を

入れられてぎぎーーっとか?

戸板にうつぶせに寝かせられて棒でたたかれる。

普通に歩けない状態だったという事は、古式ゆかしい拷問だったのかなと。

金正日の命日に叔母さんが出て来たら夫婦仲は悪かった 夫を排除したと

見るべきだし、そうでなければ叔母さんは精神病院に監禁かもね。

稲田行革相が「、「(日本と)あまりに違い過ぎてあぜんとすると同時に、

そういう国であることを常に認識して付き合わなければならない

とおっしゃったそうですが

 

ああそうか

多分稲田議員は韓国ドラマをみないのね。

だから唖然としちゃうんだーー

韓国ドラマを日常的に見ている人から見たら、これくらい日常茶飯事。

史劇でも現代劇でも、平気で拷問しちゃうし、殺せない時は精神病院に監禁。

日本だったら人権問題になりそうな展開が普通

そもそも史劇ではよく「毒薬を賜る」というシーンが出てくるのですが。

これは、毒薬を自分で飲んで死ぬ・・・という死刑方法。

チャン・ヒビンもユン廃妃もこれで命を落としたわけで。

そんなシーンを長々やって欲しくないのに、ドラマではやるやる

飲んでぐふっで苦しんで死ぬまでやるから怖い。

一番すごかったのは「王と私」だったかな。

ユン廃妃が毒を飲んで、でもそれってすぐに効くわけじゃないでしょう?

効き始めて死ぬまでを長々とやったんだよねーーおっそろしい

 

拷問のシーンも、わりと長々やっちゃう。

そもそも韓国ではおしおきでふくらはぎをばしばし叩くのは普通の事。

細いムチでばしばし子供のふくらはぎを叩き、それを叩いた本人が治療するという・・・・

椅子に縛り上げて両足に棒をいれてギギーはその延長なのかとも思い。

世宗とそのお父さんなんか兄弟た親まで容赦なく殺したわけですから

今回、おじさんの一人や二人死んでもどうって事ないかも。

さすがに血が繋がったおばさんは殺せないだろうけど、自害に持ち込むか

軟禁、監禁、そのうち本当に心を病んで死んでしまうだろうなあ。

北朝鮮に生まれなくてよかったわーーと思う今日この頃。

韓国や北朝鮮の歴史を見る時、庶民が一番精神的に楽だったのは

実は日本統治の時代だったのではないか?と思うんですけどね。

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