ふぶきの部屋

皇室問題を中心に、政治から宝塚まで。
毎日更新しています。

Shall we ダンス?・congratulations宝塚

2014-01-19 10:27:54 | 宝塚コラム

 まっつが心配・・・・・

 

 Shall  we  ダンス? 

映画を見ているわけではないので、純粋に舞台としての感想を書こうと思います。

まず、NTT東日本やらフレッツシアターやらが後ろについたので、

小池先生のような映像美あふれる現代的な舞台に仕上がっている事。

何回見ても、電車がさーーっと走って来てドアが開くシーンはすごいなーーと思うし。

その分、セットが簡素になって映像を映し出す板になってしまった感はいなめません。

こういう舞台もありなんだと思いますが、こればっかりじゃ・・・・・

考えが古いかもしれないけど、舞台芸術の中の装置・セットっていうのはどこまでも

凝っていて欲しい、目の前に立体的に「すごい」と思わせるものであって欲しいと

ファンは思うんですよね。

舞台を見終わった後、出演者の思い出の中に、ゴージャスなセットや装置がインプットされると

それだけで日常を忘れた気分になるし、贅沢したような気がします。

今回は、そもそもが「普通の家庭の日常」を描いた作品で、正直、大劇場作品としてはどうかと思うのですが

そこを映像で「らしさ」を出した事は事実で成功したのも事実でしょう。

 

退屈なサラリーマンが、駅から見えるダンス教室に写る女性を見て「ダンスかあ・・・やってみたいな」と思う。

妻も子もいて、一軒家もあって何の不自由もない。

でも、あの窓に映る女性・・・あの人は誰なんだろう。

興味を持ってダンス教室に行ってみたら、否応なく入会させられて・・・・・

そこから先は・・・・最後は大団円。

恋愛っぽいシーンの一つもない。

結果的にヘイリーとエラの間には恋が芽生える事もなく、妻と娘はヘイリーがダンス教室に通うのを

温かく見守り、ラストはヘイリーがエラに「Shall we ダンス?」と手を差し伸べる。

 

ここで、私の友人はちょこっと怒りまして。

私がヘイリーの妻だったら、夫がエラにあんな風に手を差し伸べた時点で許せない。あんなにキャピキャピと

嬉しそうには出来ない」

その通りだと思います。ジョセリンの心象風景が普通の「妻」としてはちょっとありえない都合がよすぎな

感じなんですよね。

男がダンス教室に通う → 女目当てじゃないの? という伏線が引かれている中、ジョセリンは夫の香水に

気が付いて探偵を雇う。で、そこで「ダンスを習ってる」と言われたら、すぐさまピンとくるはずで

なーんだそうだったの。じゃあ、私も応援するわ」とはならない筈。

何で私を誘ってくれなかったの?何で内緒なの?何かやましい事があるの?」になりますよね。

ラストシーンで、ヘイリーの相手役がさらっとジョセリンになったのは宝塚ではしょうがないお定まりの

事ですが、踊れない筈のジョセリンとヘイリーを無理やりくっつけた所に違和感を感じるというか。

原作がそうなんだからしょうがないと言われたらそれまでですが、小柳先生の「ロマンチック趣味」とは

正反対の〆になっちゃったなあという感じがします。

超現代を大劇場で上演するというのは、それだけで大変なことです。

いかに違和感なく現代を描きつつ、宝塚的ゴージャス感を出すか。そこを冒頭の素晴らしい舞踏会シーンに

置き換えたのはよかった点。様々なダンスをショー的に見せてくれたのもよかった点。

でもその分散漫というか、単調になりかかった・・・山場に欠けたとも言えるでしょうね。

ダンス教室に通い始めた頃のヘイリーと、ラストシーンのヘイリーにもっと違いをはっきり見せれば

もっとよかったのではないかと。

ヘイリーに成長がなかったような気がします。

 

この物語を上演するのに雪組は最適だったでしょう。でも、驚いたのは誰一人突出して目立った人がいない

という事です。夢乃聖夏の一人勝ちではあったけど、彼女だって十分に抑えていた印象。

日常を描くんだから、背広来てやたら目だったら変だろうと思うけど、でも、そこは宝塚なんだし。あまりに自然に

されてしまうとかえって心配になります。

エラもジョセリンもあまりに普通で面白くありませんでした。

1回目は夢中で見ても2回目はわりとあらが見えちゃう舞台かもしれませんね。

 

 Congraturations宝塚 

藤井大介演出のお祭り感満載のショー。

でもはっきりいって「エトワール・ドTAKARAZUKA」「Amour de 99]

と来て、今回のを見るとちょっとしつこい気がしました。

なんせ2回の客席降りにメドレーの数々。歴史を伝える為にはメドレーが一番!とばかりなんですよね。

最初から最後までハイテンションなのはわかるけど、それって雪組らしくないなあと。

宝塚らしい人海戦術を用いて、これでもかこれでもか・・・と華やかに盛り上げるのはいい事だけど

柚希のダンスや凰稀の「足」のように、目玉がなかった

そこが壮一帆の弱点といえば弱点だし、雪組全体の問題かもしれません。

早霧せいながシンガーになってシスター達と歌いまくるシーンは・・・すみません。騒音にしか聞こえませんでした。

二番手でこれか・・・と思うとがっくり来ちゃう。

未涼を第一線から退けた事で、何もかも壮一帆頼みになるんだろうなあ。かつての月組みたいに。

 

 出演者について 

壮一帆・・背広姿がびしっと決まって、素敵なサラリーマン。「隣にいるお兄さん」的スターです。

       親しみがあるけど気品もあって、近寄りがたいかなと思うけど意外とそばにすんなりいそうな?

       ゆえにヘイリーとしては完璧だったと思います。

       ショーでも一人で頑張っていたなーーという気がして。

早霧せいな・・・女役。綺麗だと言われるけど、まさに綺麗でしかない人という印象。硬さばかりが目について

         色気も魅力もなし。セリフはぶつ切りで何を言ってるのかわからないし。悪戦苦闘?

         売りのダンス力をいかす事も出来なかった気がします。

愛加あゆ・・・ジョセリンとしては完璧。でもトップ娘役がこんなに普通の「主婦」が似合っていいのか?

        決して太っているわけではない。でも、スタイルがひどく悪く見えて、「可愛い娘役」の域を出ず

        真ん中で踊ったり歌ったりする理由がわからない

        壮と非常に仲がいいのはわかるし、阿吽の呼吸もしっかりしているし、見てて微笑ましいのはあるけど

        トップ娘役にはもっとそれ以上の役割があるんじゃないか?と考えさせられました。

夢乃聖夏・・・今回、番手がアップしてて役柄的にはぴったりはまり、ブレイクしたと言えるでしょう。

        夢乃が歩いたり踊ったりするたびに笑いが起き、コメディセンスの素晴らしさに拍手しました。

        もしかしてこの舞台は夢乃の為にあったのではないか?と思う程です。

        若くて元気でガンガン行っちゃうストレートな部分。今の雪組には必要な事でしょう。

未涼亜希・・・芝居冒頭のダンスからして目立たなくなってて驚き。出番は極端に少ないし。ショーにおいても同じ。

       一人の時はそつなくこなすけど、群舞になるとちょっと遅れ気味。何より笑顔がさえないというか

       自己アピールゼロ状態というか、埋没しちゃったというか。

       セリ上がりで一瞬見せた「超かっこいい雰囲気」のみが救いって・・・・・

       やっぱり本調子じゃない?具合悪い?それとも宝塚にいたくなくなった?どうにも気になる。

        ファンのブログなどを検索してみたけど、どの人も「まっつさん復帰おめでとう!かっこいい!」ばっかり。

       そりゃあ中には辛辣に「肩たたきされているんでしょう」とかいうのもあったけど。

       退団するなら音月と一緒に辞めてる筈。こんなあからさまにひどい扱いを受けるいわれはない筈です。

       私が好きになる人はなんでみんなこういう風になっちゃうんだろう。

       やっぱり私って「おふこうさん」なのかしら?だとしたらごめんね、まっつ・・・

鳳翔大・・・芝居では結構可愛い男を演じ、ショーではダルマ姿で銀橋を渡り。何気に存在感はある。

       あるけど突出しないのが問題。

大湖せしる・・・まさか子持ちのダンサー役とは。大湖はいつもこういうちゃきちゃき系の女性ばかり

        演じているけど、「ロミジュリ」で見せた「愛」のようなたおやかさを見てみたい。

 

 

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皇室ウイークリー

2014-01-18 09:30:00 | 皇室ウイークリー

ご日程

両陛下

1月1日・・・両陛下 → 新年祝賀の儀

               昼食会(皇族方)

1月2日・・・両陛下 → 一般参賀

1月5日・・・両陛下 → 勤労奉仕団に会釈

1月6日・・・両陛下 → 御用はじめにつき、宮内庁職員から挨拶をうける

               警視庁警衛課長等から新年祝賀を受ける

1月7日・・・天皇陛下 → 通常業務

        両陛下 → 昭和天皇祭御神楽の儀が終わるまでお慎み

1月8日・・・天皇陛下 → 奏事始めの儀

       両陛下 → 勤労奉仕団に会釈

               トルコ首相夫妻に会う

1月9日・・・天皇陛下 → 経済産業大臣から説明を受ける

                認証官任命式

1月10日・・・両陛下 → 講書始めの儀

                講書始めの儀関係者に会う

       天皇陛下 → 通常業務

                 離任ルクセンブルク大使に会う

1月14日・・・天皇陛下 → 通常業務

1月15日・・・両陛下 → 歌会始めの儀

                歌会始めの儀関係者に会う

1月16日・・・両陛下 → 茶会(インド訪問尽力者)

  茶会で。

 

皇太子同妃両殿下

1月10日・・・皇太子殿下 → 講書始めの儀

1月14日・・・両殿下 → 勤労奉仕団に会釈

1月15日・・・皇太子殿下 → 歌会始めの儀

 

秋篠宮家

1月10日・・・両殿下 → 講書始めの儀

                厚生労働省職業能力開発局長,同能力評価課長から説明を受ける

1月14日・・・紀子妃殿下 → 「草乃しずかの世界 ~一針に祈りを込めて40年~」鑑賞

1月15日・・・両殿下 → 歌会始めの儀

        紀子妃殿下 → 国際キルトフェスティバルから説明を受ける

1月16日・・・両殿下 → 在京アルゼンチン大使主催昼食会出席

 

  雅子妃が1年ぶりに勤労奉仕団に会釈。とはいえ、これは話題にも何にもなりませんでした。

  雅子妃が会釈に応じるのはなぜかいつも青森の高校生の時。

  今回もそうだったんでしょうか?

  それにしても・・・東宮家はまだ正月休みのようですね。

 秋篠宮ご夫妻は在る前置何大使主催の昼食会に出席。これはもうすぐアルゼンチンへ行くから。

  入念なご説明も受けてます。

 

 17日。秋篠宮ご夫妻、交通安全国民運動中央大会にご出席

お辞儀をしているのは安倍総理です。

 

 両陛下、津波バイオリン鑑賞

両陛下は17日、黒沼ユリ子氏のリサイタルで津波バイオリンを鑑賞。

去年、皇太子が演奏した奇跡の一本松が描かれたバイオリンも登場。

 

 

 

 

 

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愛子さまが将来の天皇ではいけないわけ 7

2014-01-18 07:00:00 | 日本人なら絶対に知っておきたい皇室

 第二章・・・女系天皇の是非は君子の論争でありたい

→ 新田均氏への批判

 西尾幹二氏への批判 → 30年前に西尾氏が「皇室に関心がない」と言った事を引き合いに(二度も)

  「そのような輩に何もいう資格はない」と一刀両断。

 保坂正康氏への批判 → 「秋篠宮が天皇になる日」への徹底批判

 保坂論文第4節「弟宮の宿命」

  皇太子と秋篠宮の性格を優劣で比較していると怒っている。

  皇太子「喜怒哀楽の感情表現に乏しく(担任の言葉)」

  秋篠宮「ざっくばらんな性格」(同級生)

 要するに田中氏からみると、西尾氏も新田氏も保坂氏も皇室を語る資格すらない存在だと

  言いたいようです。

 さらにマスコミが皇太子と秋篠宮を印象操作していると受け取っているようです。

   でも、「印象操作」されて損をしていたのは実は秋篠宮であった事を田中氏は知らないようです。

   皇太子の側近だった浜尾実氏によって「浩宮さまは何事にも公平で冷静なお兄様」

   「礼宮さまはやんちゃ」と・・・・その結果、私も含めて多くの国民が「礼宮って成績悪いんだってよ」なんて

  信じ込まされていたような気がします。

   礼宮殿下自体、年頃になって金のブレスレットをしたり、ひげをはやしたり・・・と、まあ、かっこいい事を

   やってたから

   とはいうものの、あの当時だって・・・誰だったかな。イギリスの・・・王族。葬儀で寒いのにただ一人

   コートを着なかった殿下に私は拍手をしたものです。

 今、冷静に浩宮と礼宮の学生時代のVTRを見ると、明確に違う事があります。それは

  浩宮 → 留学先では遊んでいるシーンの映像ばかり

  礼宮 → 教授と会話しているシーン

 この違いって大きいと思いませんか?それでも国民は浩宮を嫌いではなかったと思います。どんなに面白味が

  なくても皇太子ですし、将来の天皇ですし、それこそ温かい目で見守ってきたのに。ご自分で信頼を裏切ったのです。

 

 「人格否定発言」→ 皇太子殿下が平成16年5月の記者会見で、

  雅子妃殿下の外交官としてのキャリアや人格を否定するような報道が一部にある事を

   率直に訴えられたのに対し、秋篠宮殿下が、このような発言は「せめて事前に陛下とその内容に

  ついて打ち合わせておくべきだった」「私としては残念に思います」と述べられた有名な事件である。

  しかし公平に見て、メディアの中に「雅子妃殿下」のキャリアや人格を否定するような

  スキャンダルまがいの記事があった事は事実で、それに対して皇太子殿下が

   問題提起をされたことはむしろ勇気ある発言である。

  また、もし皇太子殿下が事前にその発言内容を天皇陛下に御相談しておられれば、

  保坂氏はおそらく「優等生的な回答」で「具体的なことは何も言ってない」「無機質な感」を与えるだけだ、と

   酷評するにちがいない。いや、それだけではない、その発言内容から派生する責任は、

  陛下にも波及する恐れがある。皇太子殿下が、御体調の悪い妃殿下を案じ、御自分の責任と判断で

   発言されたのは、不惑を超えた夫として、当然のことではないか。

 「狂ったか!田中卓!」(BY中大兄皇子)と言いたくなるような一文に目を覆ってしまいそう。

   これが、学者の書いた論文だとすれば、日本中の「学者」ってなんだ?と言いたくなります。

   学歴、学位のない者の小唄だと思うなら思えばいい。でも、同じレベルで物は語れないっ

 まず。

    「雅子妃のキャリアや人格を否定」したのはメディアではない

記者会見で「キャリアや人格を否定する動きがあった事は事実です」と皇太子は語りましたが

実際、どこの誰がそういった「動き」をしたのかは語っておりません。

その後、天皇陛下が「意味がわからないから説明するように」とおっしゃったけど、皇太子は黙して語らず。

以後、今に至るまで「本当は誰がキャリアと人格を否定したの?」と疑問形なわけですね。

私が覚えている限り、メディアが皇太子妃に対して「キャリアと人格を否定する報道」を行った事はなかったと

断言できます。

なぜなら、当時からマスコミは小和田家に牛耳られて、いわゆる「上げ報道」しかしてこなかったからです。

この「人格否定発言」の後、マスコミは犯人捜しを始め、現在、90%の確率で人格否定したのは

「両陛下」であるという事になっています。

それは単なる予測ではなく、東宮家がその後、なかなか参内しなかった事や、公務を休むなど、陛下に

会う事を避けるようなそぶりをした事など、客観的に見ての予測です。

 皇太子は説明責任を果たしていない

いわば、「悪いのはそっち」と言っておいて「誰がいつどこで」の説明を一切していないのです。

陛下に尋ねられても答えなかった。

公で他人を責める行動が皇族として正しいかどうか、その判断を間違った・・・と秋篠宮は言いたかったのです。

 もし陛下に相談したら

公で「人格否定」発言など出る筈がなかった。両陛下は国民を責めるような、挑発的な言葉を使う事は

絶対にお許しにはならないからです。

皇太子が「人格否定発言」を陛下に相談せずしたという事は、つまり「相談したら止められる」事を知っていたから。

なのに、あえてそれをやった・・・・という所に皇太子の「真意」が見えます。

それは「不惑を超えた夫として当然の事などではなく、戦略です。

「先に相手を責め立てて悪いイメージを植え付けた方が勝ち」という・・それこそ印象操作です。

御蔭様で、今に至っても「雅子妃は世継ぎのプレッシャーをかけられた」「世継ぎを産む事を強要された」と

信じている国民も多いのではないでしょうか。

そもそも、皇族が身内の事で公に問題提起してもいいのですか?

 

 記者会見は皇室の公務でも義務でもない。皇室と民間との精神的交流の場にすぎない。

   むしろ、問題があるとすれば、その御発言に対して、その場でメディアには「妃殿下の人格否定に

   つながるようなスキャンダル記事を流す不埒な者はおりません」と断言し、反論するだけの自信と

    気骨のある記者が一人でもいたのかどうか、という点で保坂氏に尋ねてみたい。

 マスコミは皇太子の言葉に反論する事は許されていないのです。そんな事をしたら翌日から

   出入り禁止になってしまいます。

   また、身に覚えのない事に熱くなるほど、メディアは暇じゃありませんでしょ。

 

 「戦争をどう継承するか」

   秋篠宮 → お子様方を学童疎開船メモリアルウイーク」に催しにお連れになったこと。

           陛下がおっしゃっている「忘れてはならない4つの日」に家族で黙とうしている。

   皇太子 → 平成17年8月15日にテニスをやっていた、花火を楽しんだ。

           もともとこの時期は静養期間中で花火を楽しんだりテニスをして何が悪い。

  問題は、その間[静養期間)にある「8月15日」に、戦没者の冥福を祈り、平和を守る意味の「黙祷」を

    されたかどうか、という事だが、「されなかった」という確証があるのか。

     8月15日といっても、普通は一日中黙祷をし続けているわけではない。当日の正午、

    日本武道館で天皇陛下がささげられる黙祷にあわせて行うのであるから、その他の時間帯にテニスや

    花火はをされたとしても、少しも差し支えないはずだ。

 皇太子は水運河に関する皇族学者として世界的に著名だ。

 覚えてますよ。秋篠宮夫妻が眞子様と佳子様を連れて対馬丸の遺品を見に行った時の事。

  眞子様も佳子様も真剣にご覧になっていました。

  ところが、皇太子夫妻は8月15日にテニスをやり、花火大会に船を貸切。この年だけじゃありません。

  須崎で原爆記念日にクルーズしようとして止められたこともありました。

   一度や二度じゃなかったという事が問題なのです。

 愛子内親王が生まれて12年。今年は中学生になるのですが、一度もこのような催しに来た事はありません。

  毎年、夏は子供ミュージカルだの狂言だのを見て、野球や映画の鑑賞はあっても、博物館や美術館の鑑賞は

  一度もなし。ましてや戦争に関するものなど見たことも聞いた事もないでしょう。

  なぜって、そういうしつけをうけていないからです。

 田中氏は「静養期間中の8月15日にテニスをして何が悪い。一日中やってたわけじゃないし。

  両陛下が戦没者慰霊式に出席している午後0時から1分間のみ黙祷すればいいじゃないか。

  しなかった証拠はどこにもないぞ」と言っているのですが、「した」という証拠もないんですよね。

 両陛下を始め、秋篠宮家もそうですが、この「4つの日」はお慎みの日といって、外出を控えたり、

  鑑賞公務を控える・・静かにお過ごしになる日なのです。

  そのような日を挟んで那須や須崎に静養にでかける事自体がタブーなんです

  「じゃあ、皇太子夫妻は静養する暇がないじゃないか」と田中氏は反論するかもしれない。

  「皇太子夫妻はその忙しい合間を縫って静養する権利がある」と。でも、皇太子夫妻の公務は全く忙しくないし

  毎年の夏は、両陛下よりも長い休み(およそ2週間)を取るのが恒例となっている。

  そこに矛盾を感じませんか?

 最後の一文・・・・「皇太子は水運河・・・」には大爆笑してしまいました。

  だって そんな話、聞いた事も見たこともないので。

  ああ、皇太子の著書「テムズの流れに」とかいう本を差しているのですか?

  あれは単なる「イギリス留学の思い出」だと思っていましたが。

 

そもそも、「人格否定発言」と「女系天皇」は全く関係ありません。

西尾論文、保坂論文などを引き合いにして「お可哀想な雅子妃いじめ」で「愛子様を天皇にしたくない」と

いう印象を与えようとしているのは田中氏ではないでしょうか。

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「明日、ママがいない」放送中止要請

2014-01-17 08:03:53 | ドラマ・ワイドショー

 あれから19年ですか。黙祷。

という事は、某妃が中東へ行ってお菓子を食べて大笑いしてから19年という事で?

まだそのころの「楽しい思い出」にひたって「あの夢よもう一度」と思っているのですね。

私達は忘れたくても忘れられず、心の傷になっているというのにね。

 

 「明日、ママがいない」に放送中止要請 

 熊本慈恵医大病院「赤ちゃんポスト」を設置している病院の訴え。

 芦田愛菜演じる「ポスト」命名の由来が「赤ちゃんポスト」である事から

  「預けられた子どもを傷つけ、精神的な虐待、人権侵害になる」と訴え。

 養護施設の子どもや職員への誤解偏見を与え、人権侵害だ」として、放送中止を申し入れる。

 養護施設の描写にも「職員が子どもに暴言を吐き、

  泣くことを強要するなど現実と懸け離れたシーンが多すぎ、誤解や偏見、差別を与える」

それに対し、日テレの答えは

 ドラマは子どもたちの心根の純粋さや強さ、たくましさを全面に表し、

    子どもたちの視点から『愛情とは何か』を描くという趣旨のもと、

   子どもたちを愛する方々の思いも真摯に描いていきたい」

   第2回以降も予定通り放送を続けるとし「ぜひ最後までご覧いただきたいと思います」

 正直、あの程度で「人権侵害」とか言われると、日本のドラマは何もかも成り立たなくなるのではないかと

   思います。熊本慈恵医大病院としては「赤ちゃんポスト」(こうのとりのゆりかご)のイメージが悪くなって

   預ける人がいなくなったり、あるいはそういう事をしている事に対する批判を恐れているのだと思いますが、

   全国にいる「事情があって赤ちゃんを育てられない親」達にとっては「そういうものもあるのか」と一つの

   救いになるとは思えませんか。

 芦田愛菜が「ポスト」とあだ名がついたのは「赤ちゃんポスト」に入れられていたから。

   三浦翔平は「コインロッカー」に入れられてた赤ちゃんだったそうです。

   ゆえに「ポスト」は「私達はママの顔を見た事がない。それ以上の不幸があるか」というのです。

   その通りじゃないですか?

   「赤ちゃんポスト」に入れられたからって、全員が養子に出されるわけではないでしょう。

   それらの子に罪がありますか?悪いのは誰ですか?大人ではありませんか?

   むしろ、その「大人」というものを子供目線で描く事こそが大事なのではないでしょうか。

 赤ちゃんポストもコインロッカーベイビーズも実際にある事で、私達は目をそむけられない。

   そういう時、捨てた親にばかり目線がいくけど、捨てられた子供がその後どうなるか・・・までは

   あるいは、その子がどんな感情を持って生きていくか・・・なんて事までは考えが及ばないものです。

 去年、放送された「赤ちゃんポスト」ドラマで、ラストに、赤ちゃんポストの子を引き取った両親が

   子どもに「お前は養子なんだ」と告白するシーンがありました。子供は色々考えて最後に

   「ありがとう」と病院に言います。

   でも、あのシーンを見た時、私はそんな単純に思える事じゃないだろうと感じました。

   「命を救ってくれてありがとう」と思えるのは、その子がもっと大きくなって、色々な負の感情を乗り越えた

   その時だと。

   5歳や6歳で両親が実の親ではない・・・・と言われた時の気持ち、全然わかってないよなーーと思ったものです。

 子どもというのは、どんなに冷たくされても「親」が好き。

   子供というのは、どんなにいたれりつくせりされても「施設」に最高の愛を感じない。

   職員達も、そのむなしさと戦いながら日々、子供達の面倒を見ているのではないかと思うんですよね。

   常に捨てた親に怒り、何で・・・もう二度とそんな事するな・・・と思いながら。

 

 「明日、ママがいない」程度で「人権侵害」と言っていたら、韓国ドラマやアメリカのドラマは放送禁止にしないと

  いけません。でもしないでしょう?それは「あちらの文化だから」とでもいうのでしょうか?

  今、WOWOWで放送中の「天まで届け、この思い」は二つの家に養女に出された娘たちの話。

  片方は庶民の家。でも時折、おばあちゃんに「この子を養子にしたから家が傾いた」と苛められる。

  もう片方はお金持ちの家。娘は育ての母に嫌われまいと必死。素性も隠し通そうとする。

  一方、育ての母は、娘が実はポルノ女優の子だと知って驚き、ますます実の子を探したいと思い・・・・・・

  娘が好きな幼馴染の家では、「あの子は養女だから嫁には出来ない」と母が大反対。

  こんなドラマ、「明日、ママがいない」以上の偏見と人権侵害だと思いませんか?

 アメリカのドラマに「堕ちた弁護士ニック・フォーリン」というのがあり、そこでは、養子縁組を取り持つ

   パーティで必死に自分を売り込むけなげな少年が出てきます。

   NHKで「アメリカは養子が多く、日本は少ない」と放送したそうですが、確かに多いけど、でもそれは

   「養子をとると国から養育費が貰える」事情もあるようです。

   ドラマの中でアンジェリーナとブラピの子供になりたい!と願う少女が出てきますが、アンジーの所にも

   アジア系の養子が一人いましたね。でも実子の双子の方が注目されてしまう。

   いつもあの人達が来日する度に思う事ですが、「養子達の気持ちを考えた事あるのかな」という事です。

   まして人種が違う、いかにもな養子達を引き取った夫婦が単に「心が広い」と言われるのは変じゃないですか?

 「グレイズ・アナトミー」でもメレディスが養子にしたのは、黒人のHIV感染者の赤ちゃんです。

   でも、メレディスは高齢ながら初の妊娠・・・どうなるの?って感じです。

   「ブラザー&シスターズ」でも、ゲイカップルが12歳の黒人の娘を養女にしたり、ゲイの片割れの姉もまた

   出産前に契約して子供を養子に取りました。

   結婚・離婚を繰り返すアメリカの人達にとって大切なのは「心の繋がり」で「血の繋がり」ではないというのは

   あると思うけど、でも子供達側からすると非常に複雑なのではないかと。

 高校生の頃、ティモシーハットン主演の「ロングウエイホーム」という映画を二度見ました。

   親から虐待を受けて育った兄弟がばらばらに養子に出されて、その長男が養父母と距離を置きつつ

   弟や妹を探す・・・という実話からとった話です。

   この映画を見たいと言った時、母は何も言わずにチケット代をくれましたけど、内心どうだったかなと思います。

   幸いにして、私は冷静に見る事が出来たし・・・何ていうか、自分が養父母に対して「他人」感覚が

   一切なかった事に気づかされたわけで。そういう意味では私は幸せな子なのかもしれませんね。

 話がそれましたが「明日、ママがいない」の中で三上博史演じる施設長が「泣いて同情をひけ」とか

  養子になる為のノウハウを叩き込んでいくシーン・・ここにも病院は「人権侵害」といい、誤解を招くと言いますが

  私はむしろ、親切な施設長だと思います。

  引き取る側の身勝手な条件・・・・出来れば小さくて、何もわからないうちに。可愛い、賢い子がいい・・という

  ものを逆手にとっているんですから。

  まさか熊本慈恵医大病院だって養父母たちが「誰でもいいから子供が欲しい」と言ってるとは思わない筈。

  「健康で見目よく賢く聞き分けがいい子」が最も理想の筈。

  でも自我を持つ小学生になると、養子先は少なくなる。それは万国共通。ゆえに「作戦」を練る。

  日本ではありえないような設定だけど、深層心理では十分にあり得る話だからこそドラマとして成立しているのでは。

 まだ1話ではありませんか。抗議をするなら全部終わってからにしませんか?

 これって「カチカチ山」が残酷だからラストは酒盛りシーンにしようとか、私が書いた「小金丸」の首が飛ぶシーンが

 残酷だから紙芝居には出来ないというのと同じではありませんか?

 「ワンピース」や「トリコ」などではもっともっと残酷でいじましいシーンに胸をかきむしられる事が多いけど

  それはいいんだそうです。「選択して見てるから」という理由で。

  だったらドラマだって同じ。「人権侵害」と思うなら見なければいいし、見せなければいいです。

  まあ、子供達が見る時間帯ではないしね。

 「はだしのゲン」の捏造された残酷な日本軍のシーンは、そのまま図書館においても「人権侵害」には

  あたらないのにね。「ポスト」という名前に拘って偏見を持ち、組織を使って圧力をかけるのはおかしい。

  「言論の自由」の侵害にあたると思います。

 それにしても・・・・野島伸司が脚本監修だったとは。彼、「人間失格」でも似たような事言われ。

 それだけ前衛的ともいえるわけで。ある意味、アーティストだよなあと思います。

 

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明日、ママがいない

2014-01-16 07:38:45 | ドラマ・ワイドショー

 乾燥が気になる季節ですね。

コメント欄に興味深い文がありました。

「ふぶきの部屋」の常連の方はすでにおわかりかと思いますが、一般の方々、あるいは女系派は

こういう考え方をしているのです。

男系は皇統です。しかし男子は皇統ではありません。

男女平等の世の中男系の女性天皇は認めるべきです

どなたか論破できるかたはいらっしゃいませんか?

後半の「男女平等云々」はいいとして、前半の「男子は皇統ではない」の意味が私にはわかりません。

みっちゃんさま、これってどういう意味ですか?

 

 明日、ママがいない 

三浦春馬のドラマをみてほっこりしてからこっちをみると・・・・寒々としてくるというか。

うちの旦那は「芦田愛菜がいない」と読んで笑わせるのですが

 

母がカレシを鈍器でぶん殴って、逮捕されて。

でマキちゃんは「コガモの家」という養護施設に入った。

そこには「ポスト」(赤ちゃんポストに捨てられてたから)を始めとする子供達が大勢

「養子先」を見つける為に暮らしていた

施設長は足が悪くて・・でも、とにかく「108人」の子供を養子に出さないといけないらしい。

 

ポストはお金持ちの家に引き取られる寸前、夫婦のへんてこな趣味のせいでおじゃんに。

マキは再度、母から捨てられ。

そういったもろもろの感情を昇華する為には「何でもいいから怒る事。怒りの対象をつくること」と

ポストは言い放つ。

 

芦田愛菜の演技が突出していますね。

裏表の使い分けが上手だし、表情もいいし。月影先生風にいうと「恐ろしい子!」って事か?

未来の大女優さんに乾杯

 

ストーリーは・・・・暗い。現実にこんな事ありえないと思っている人がおおいかもしれないけど

今の時代ならありえると思います。

むしろ、あっさり捨ててくれた方がいい家庭が多い。

なまじ、自分の子供に固執するばかりに、子供の未来がと閉ざされるケースは多い。

ゆえに「コガモの家」にいる子は幸せな方だって事です。

ドラマにリアリティを与えているのが、三上博史演じる施設長でしょうか。

徹底的に養子にする為に「調教」しようとする、「ちっ」と舌打ちする。そのわりには施設の中は

食料が豊富でしつけもちゃんとしてる。不思議な場所だなあ。

三上さん目当てに暫く見るかなあ。

 

でもなあ。今時「養子」っていうのは生まれる前からの「契約」が多いのでは?

子供が小学校に入ったら貰い手がなくなるような気がするけど。

そういう意味では木村文乃でしたっけ?演じる謎の女性はすごいなと思います。養子先をみつけてくるんだもんね。

これが韓国ドラマなら即「海外養子」に出されて(集団でだよ)

「恨み」を抱えて帰国するパターンだろうなあ。

さすがに海外という選択肢を持たない事が、このドラマのいいところなのかしら?

 

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深読み歌会始め

2014-01-16 07:00:00 | つれづれ日記

 さすがに寒い 職場が寒い。

2月1日のオフ会。まだ人数に余裕がありますので、予定がつく方は「メッセージ」を下さいね。

さて、今年もやって来ました 恒例「歌会始め」もとい、ふぶきの部屋流「深読み歌会始め」いきまーーす。

今年のお題は「

 

天皇陛下 御製

慰霊碑の 先に広がる水俣の 海青くして静かなりけり

 ネットではちょっとした大騒ぎでした。

   なんせ「天皇陛下が水俣を詠んだ!」のですから

   確かに、皇太子妃入内以来20年の時を経て、陛下は満を持して詠まれた歌とも言えるでしょう。

   慰霊碑の先に広がる水俣の海は青くて静か・・・・同じ「海の静か」を詠っても、雅子妃の「釜石の海」は

   なんと空々しい事か。

 とはいうものの、20年も経てば、ご本人ですら「自分はチッソ会長の孫」だという事も忘れているのでは

   ないかと。むしろ、この歌によって「皇太子妃と水俣」はタブーでもなんでもなく「過去」になってしまったとも

   言えるのではないでしょうか。

   誰かがこそっと皇太子妃に「ねえねえ、水俣ってあなたのおじいさまが会長だった会社が起こした

   前代未聞の公害病の事でしょう?」とご注進でもしない限り、「別に」といったところなのでは。

   そう思うと、ちょっと悔しい。

 

皇后陛下 御歌

み遷りの 近き宮居に仕ふると 瞳静かに娘は言ひて発つ

 伊勢の遷宮に旅立つ黒田清子さんを詠ったもの。

   「遷宮が近いので伊勢へ参ります」と臨時祭主の娘は挨拶して出発した・・・・・

   深読みすれば「内親王のあるべき道」を説いたものではないかと。

   「天皇の娘」は天皇になるのではなく、「伊勢の祭主」になられるが道であると。

 

皇太子殿下

御社の 静けき中に聞え来る 歌声ゆかし新嘗の祭

 毎年、出席している新嘗祭の「新嘉殿の儀」を詠ったもの。

   だから何?って感じですが、深読みすれば「自分だけが天皇のそばで聞く事が出来る」神楽。

   つまり「自分は次代の天皇である」と宣言しているようなもの。

   大嘗祭はまだかなーーというのは深読みしすぎです。

 皇太子のあまりの得意満面の顔にげげっとなりました。

 

皇太子妃殿下

悲しみも 包みこむごと釜石の 海は静かに水たたへたり

 とってつけたような被災地訪問時の歌。ご本人は今年もご欠席。

   「体調の波」でもなく、もう出席しない事が決まっている・・・・出るつもりはさらさらないという事でしょうか。

 さて、釜石の海が静かだった・・・と言われて、ちょっと違和感?

  リアス式の釜石の海は静かに水をたたえているだろうか。むしろ、荒波が打ち寄せるのではないかと。

  この歌は陛下がお詠みになった

  津波来(こ)し時の岸辺は如何なりしと 見下ろす海は青く静まる のパクリではないかと言われています。

  確かに、とても妃殿下の作られた歌とは思えません。

 

秋篠宮殿下

数多なる 人ら集ひし遷御の儀 静けさの中御列は進む

 沢山の人が集っている式年遷宮の儀で、神様は静かに進む・・・という意味ですが

  去年の式年遷宮はいつになく国民の関心が高かった。

  殿下はゆえに「数多なる人ら」と詠んだのでしょう。

 皇后陛下の「皇女が祭主として奉仕する式年遷宮」の歌。そして呼応するかのように

  妹君を見守られた秋篠宮殿下のご体験。静けさの中に阿吽の呼吸が見えます。

 

秋篠宮妃殿下

いくつもの ボビンを子らは繰りながら

              静かにイドリアレースを編めり

 これは去年、秋篠宮夫妻が行かれたスロベニアのイドリアの街で見た「レース編み」ですね。

  でも、実はイドリアという町は水銀鉱山の町で水俣とは姉妹都市。

  つまり陛下の水俣の歌と対になっているのです。

 

眞子内親王

新雪の降りし英国の朝の道静けさ響くごとくありけり

 エジンバラ大学へ留学していた時の歌ですね。苦心の作といった感じ

 

常陸宮被妃殿下

秋祭 君の挨拶を聞かむとし 子供神輿の子らは静まる

 宮邸に毎年近所の御神輿がやってくるそうです。子供達はわいわい言いながら宮邸に来るけど

  宮様のご挨拶が始まると静かに聞いている・・・なんとも微笑ましい風景です。

 

三笠宮妃殿下

思ひきや 白寿の君と共にありて かくも静けき日々送るとは

 妃殿下・・・本当に静かな日々でしょうか。白寿をお迎えになり、何ともめでたい筈の年。

  けれど両殿下の前にはいつも「死」の影が静かに。そう思うと心が痛みます。

 

仁親王妃殿下

わが君と 過ごせし日々を想ひつつ 静かにながるるときありがたき

 生きていた時は、顔を合わせるのもお嫌だった仁殿下をこのように偲ばれるとは。

   全てを時が解決してくれたかのようです。

 

彬子女王

夏の夜に子らと集ひし大社静寂の中に鈴の音聞きぬ

 彬子女王は子供達と一緒に出雲大社へ行かれました。その時の歌です。

   そういえば出雲大社も遷宮の年でした。

   伊勢が陽なら出雲は陰。陰陽が出そろったわけです。

 

高円宮妃殿下

灯籠の あかりともれる回廊を 心静かに我すすみゆく

 ・・・だから何?な歌ですが。何だかここまで単なる情景を詠うというのは、どこぞの皇太子妃と

  すっかり同じメンタリティですね。

 

承子女王

静けさを やぶる神社の鳥の声 日の落ちてよりいづる三日月

 日没と同時に三日月が上る・・・・何だか不吉な予感がするんですけど。

   だって静けさを呼ぶって鳥が鳴いているんですよ。怖いっ。ホラーだ。

 

典子女王

かすみゆく 草原に立ち眺むれば いとど身に沁む静けさのあり

 一体、どこの風景を詠まれたのでしょうか。この歌だけ解説がないのです。

  つまり「どこでもない」ところを詠んだ?

  典子女王は外国にも行ってないし、日本には「草原」はないし。想像力豊かですねといったところ?

 ただ孤独感は伝わってきますよね。

   御姉妹の中でもとりわけひきこもり」な印象の方ですし。

 

 選者の歌

 続かない 話題と話題のすきまには 君との距離が静かにあつた

 15歳の少年の歌です。携帯を持ち始めてメールをしている時、ふと会話が途切れた・・・というような?

   「距離」を静かに感じる。なんともナイーブな少年ですね。

 

 二人分 焼いてしまつた食パンと 静かな朝の濃いコロンビア

 女子大生の歌。ネットでは「同棲コロンビアの歌」と言われて話題になってます。

  こんな歌を選ぶなんて、どういう倫理感を持っているんだーと。

  確かにね。カレシと別れてひとりで過ごす朝に二人分、お安を焼いちゃった・・・・ですものね。

  これは「想像」だとアナウンサーは言ってたけど、想像で歌えるもんじゃないでしょ。

 

 静けさを 大事にできる君となら 何でもできる気がした真夏

 歌詠みに目覚め、毎日詠んでいるという大学生の歌。

  これは小学校の臨海学校の時、一人で海を見つめていた少女を詠ったもの。

  5年生で「何でもできる気がした」というからすごい。おませな初恋だったんでしょうね。

 

 嫁ぐ日の 朝に母は賑やかに 父は静かに食卓囲む

 デパートに勤めて30年の女性。28年前、お姉さまが嫁ぐ日の朝を詠ったもの。

 これは「秋篠宮殿下が涙ぐんでいらした」と話題に。そう思ってじっと録画ビデオを見つめたのですが

  確かにうっすらと?眞子様や佳子様の事に思いを寄せられたか、24年前の自分達を感じたか。

  24年前、秋篠宮殿下は笑顔一杯で「結婚の儀」に向かわれました。

  見送る両陛下も皇太子も紀宮も笑顔笑顔。 

  一方で、嫁いでこられた紀子様はこんな朝をお迎えになったろうと思うと、涙が・・・なのかなあ。

 

 閖上のまち全体がさら地となり潮風静かに来る季のなし

 被災地を詠うならこうでなくちゃと思います。

  閖上のまち。大昔はサイクリングに行ったり釣りや海水浴をしたまち。

  それが更地になって潮風が静かに吹く。やっぱり東北の海は「静か」ではないんですよね。

本日の妃殿下方です。

驚いたのは彬子女王の痩せっぷり。

ドレスの首回りがだぶだぶになっているではありませんか。今にも折れそうなお体と拝察します。

紀子妃もかなり細くていらっしゃるけど、さらに痩せておられて。心配ですね。

典子女王は眠そうに顔を横に向けていらっしゃいました。

男性皇族は皇太子と秋篠宮殿下のみ。

皇太子の歌が始まった時、秋篠宮がちょっと顔をそむけたというか、伏せたような感じがあって。

もともとにこやかにする場ではないとは思いつつ、厳しい表情に胸がつかれました。

 

次世代の事をああだこうだというべきではないのですが。

皇后が不在で、でも「きさいの宮の御歌」と詠まれ、全員起立して頭を下げる風景を想像してごらんなさい。

その挙句に「娘はこんなに大きくなった」歌が詠まれたら・・・・そして皇太子・・いえ、その頃は天皇ですね。

天皇が得意そうな顔でにこにこ笑っていたら。

これぞホラーです。

列席する皇族は秋篠宮妃と眞子・佳子内親王のみ。

20歳をとうに超えても歌会始めには出ない愛子内親王。歌は別人が作ってるとネットであれこれ言われる皇女。

それよりも、出席せずとも「ひつぎのひめみこの歌」と詠まれたらそれこそ・・・

「まこのひめみこ」「かこのひめみこ」「ひさひとのみこ」の次に「ひつぎのひめみこ」が来たら怒り心頭になりそう。

 

 

 

 

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ドラマあれこれ

2014-01-15 07:00:00 | ドラマ・ワイドショー

 何やら都知事選で盛り上がっているような?

でも、都内に住んでいないのであまり興味が

あっ 細川元総理が立候補するって話にはびっくりしましたけど。

何で76歳にもなって・・・殿さまーーいい加減にしやっ 隠居してどれくらいになるとおもうてんねん。

人生には引き際っちゅうもんが大事や。

今さら若いもんの足を引っ張るなんてなあ 一体誰の血を引いてそこまで往生際が悪いのや?

いや・・この場合、突如ユンケル飲んで生き返ったーーってとこかい?

「脱原発」をかかげて都知事選なんて。主旨が違うんやないか?

誰でもわかる事や。わからへん殿さん達。ボケたんか?石原元都知事よりひどいわ。

隣の席のお局様が「やっぱり舛添さんかなあ・・・」とかいうので、ほっときゃいいのに

「いいえっ田母神閣下ですわ(きりっ)」って言ったら

何で?どうして?田母神さんって自衛隊で問題起こしただけの人じゃないの?」って。

ががーーん いや・・あの・・・一般人の方ってそういうイメージ?

知名度低いのか? 舛添さんのあれやこれやの問題も知らないって事でOK?

とはいうものの。

もっと若い人がいいんじゃないの? 悪いけど7年後生きてるかどうかの人を選んでもね。

その間に「老人特有」の症状が出るかもしれないし。それこそ「体調の波」にさらされる事も。

ほんと、昭和10年代の人っていつまでも現役気分が抜けなくて困るわーー

息子や娘世代の足を引っ張ってばかり。

高度経済成長は俺たちが作った。必死にまじめにコツコツと働いて来た。働けば働くほど

夢がかなう世の中よ、もう一度!」みたいなノリじゃないのかな。

 

さて。

仕事を始めてゆっくりテレビを見る暇もなく。だからじっくり味わう暇はもっとなく。

軍師官兵衛」は録画を忘れ・・・・「緊急取り調べ室」はわけわかんないストーリーで。

なぞの転校生」も意味不明だーー 岩田君のパパが高野浩之って?気づかなかったよーー

「戦力外なんちゃら」は見逃し。

失恋ショコラティエ」ははなから無視。「隠蔽捜査」は・・・何、舞台の脚本みたいな説明セリフやってんの?

でも笑うわけにいかず。

「Sー最後の警官」だけ?面白かったの。

何がって。ありえないドンパチに爆笑しちゃったから。

視聴率も18%でダントツ?  イケメン二人が出てて視聴率悪かったら困るけど。

でも、綾野君が仮面ライダー見える。

福家警部補の挨拶」は「相棒」と「古畑」と「コロンボ」をごっちゃにしたような印象。

ヒロインの性格は右京さんと古畑を混ぜた感じ。

稲垣君といい、檀ちゃんといい、誰もにこりともしない、不機嫌な登場人物だらけで。

何だかイマイチ・・・・でも続けてみるかなあ。

 

 

って事は、今のところぱっとしないって事ね。

 

 

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愛子様が将来の天皇ではいけないわけ 6

2014-01-14 08:25:00 | 日本人なら絶対に知っておきたい皇室

 古代・上代における女帝・皇后の御活躍

 日本の危機や転換期に際して、女帝や皇后の御活躍は目覚ましかった。

  神功皇后や斉明天皇が、任那や百済救済のため率先して半島に大出兵されたのは周知の事実。

 ことに斉明天皇は北九州の陣営で崩御されている。

   また斉明天皇朝に整備された事業の偉大さは、最近の考古学の発掘調査によって実証され

   驚嘆の的となっている。

 推古天皇は、髄への国書に「日出ずる処の天子」と自称して国威を発揚された。

 持統天皇は、伊勢神宮の二十年式年遷宮の制や大宝律令の基礎を制定し、最初の都城制である

  藤原京を造営された。

 光明皇后も、天平文化の輝かしい歴史を担うおひとりである。

 神武天皇は実在ではないと田中氏は書きました。神功皇后も実在してはいなかったのでは・・・・というのは

   定説ではないかと。

   仮に存在していたとしても、彼女は「天皇の子ではない」息子を天皇にした人じゃなかった?

 斉明天皇が・・・というより中大兄の皇子が・・・でしょう?

 推古天皇が・・・というより聖徳太子が・・・でしょう?

 持統天皇が・・・といいうより不比等と高市皇子でしょう?

 光明皇后の「慈悲」伝説はどこまで本当かわかりません。むしろ、父や兄など実家の為に働いた人で

   天皇家にとって必ずしも「益」になったかといえばわかりません。仲麻呂との一件もあるし。

   もし、光明皇后が田中氏のように素晴らしい人だったら、娘を皇太子にはしなかったでしょう。

   聖武天皇には他に男系男子がいたのですから。

 

 

 有識者会議への要望

 1 皇位は、大宝律令以降の慣例とされてきた男子・男系が常識的に容認されようが、国の歴史には

     非常事態があり、その国歌非常の場合にも対応できるように法制化しておくのが政府の責務である。

     それゆえ、、側室制度のない一夫一婦制の今日、皇太子妃に男子の生まれない可能性があり、-現にその通り

    その場合に備えて、女性天皇や皇位の女系継承も、想定しておくのは当然のことである。

   2 占領政策による皇族の臣籍降下については、やはりその特殊事情を考慮して

     何等かの対策をとることが望ましい。

   3 現在の天皇・皇族の嫡男系嫡出の子孫を「永世皇族」とすることは、将来、その人数の

     規模が多大となり、経済的問題もあるが、何よりも君臣のけじめが曖昧になる恐れが 

     あるので、やはり昔の令制に準じて、天皇の四世孫程度にとどめ、場合によっては五世孫までの

    特例を認めてもよいであろう。

   4 四世孫までの方々には新しく「殿下」の尊称を。ただし経済支援を認めない。

   5 「皇親」(四世・五世孫)の範囲内では相互の「養子」を認める。

   6 「女帝」の場合は「摂政」を認める事も検討する事

   7 長子優先はそのままでよい。ただし、長子に兄弟姉妹がおありの場合はその長子の立太子の挙式

     以前に、必ず勅書による皇室会議が開かれ、御健康状態その他を勘案し、天皇・皇后両陛下の

     大御心と、長子の御意志を尊重して最終決定とする。

   8 将来の長寿社会に対応するため「譲位」のことも検討すること。

 現皇室への要望

    今上陛下には皇太子と秋篠宮という二人の男系男子がいた。「男系男子」の誕生は、基本的に

     この二人からしか生まれないという事になった。

     にも関わらず皇太子夫妻は「世継ぎ」問題に真剣ではなかった。

     皇太子妃は、一度も妊娠しなかった時期においてさ「子産みマシーンではない」と言い放ち、出産よりも

     海外旅行を大切に考える女性であった。

     しかも、「私が産まないのに義理の妹が産んだら私が傷つく」として産児制限をかけた。

     愛子内親王誕生後は早々に「第二子」を断念。

     しかし、それでも秋篠宮へ「お願いします」の一言もなかった。

     意を決した秋篠宮夫妻が高齢出産のリスクをへて悠仁親王を誕生させた。

     しかし、皇太子夫妻はこの親王を公に認める事無く「長子相続」という理屈を持ち出して

     娘に皇位を譲ろうとしている。これを「皇位簒奪」といわずして何といおうか。

     ゆえに、今上陛下は早々に皇室会議を開き、皇室の倫理を正しく統一すべきである。

      今上は「憲法順守」を常に掲げていらっしゃる。ならば「皇室典範」をこそ順守すべき。

      皇位簒奪の輩が闊歩している以上、言葉に出して「私の後は悠仁が」とおっしゃる必要性がある。

    皇太子夫妻がかように「将来の天皇としての役割・自覚」にかけた行動を起こした責任の一端は

     両陛下にもある。それゆえ長年の感情は別として、今こそ旧皇族の協力をあおぎ、宮家復帰に

     力を尽くすべき。

    「皇族が増えすぎる」という心配は今はしなくてもよい。むしろ、適齢期の女性皇族(女王方)を

      早く降嫁させる方法をとるべき。

    高円宮妃・承子女王のように「皇族にふさわしくない振舞」をした場合は、今上が直々に処罰すべきである。

 田中氏の言うように「長子優先」でもいいけど、兄弟がいるなら皇室会議を開けというなら

   立太子した後ではあるが、今こそその時ではないかと思います。

   皇太子の思想、皇太子妃の思想、健康問題を吟味し、国民の支持を得られなければ早々に

   秋篠宮家に譲位を。

 

     

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韓国史劇風小説「天皇の母」142 (フィクションの殿堂)

2014-01-12 18:30:00 | 小説「天皇の母」141ー

え?」

ノリノミヤは思わず言葉を失った。

エアコンが丁度良く効き、明るい色調でまとめられている部屋はいつもと変わりなく

暖かで、調度品も飾ってある花ですら平和で落ち着いた雰囲気をかもしだしている。

にも関わらず、皇后はうっすら涙ぐんでおり、天皇はつとめて平静を装いつつも

明らかに動揺している風だった。

前立腺ガンだそうだよ

数日前の定期健診で見つかったのだ。

まだ初期だから・・・来月手術と言われたね

・・・・」

ノリノミヤは言葉を失い、頭の中がぐるぐるとまわるのを感じた。

先帝が崩御されたのもガンだった。

あれから15年近く。やっと今上自身の世の中になってきた・・・・ところだった。

「私のせいですわ。私がもっと気をつけていれば

皇后が弱気な事を言い出す。

「私の精進が足りずにこんなことに」

ミー」

天皇は皇后をたしなめる。

そんな事を言っても仕方ないよ。自覚症状なんて何もなかったんだから。

何がどうしてガンになるか、なんて誰にもわからないんだからね」

でも・・・でも・・・」

皇后の弱気な態度を見るのは初めて・・・というようにノリノミヤは思った。

思えば結婚していらい「夫の愛」に支えられ、それだけを頼りに皇室で生きてきた人なのだ。

今ここで、「もし」などという事があったら皇后はその「柱」を失う事になる。

皇族でもなく華族でもなかった皇后にとって、天皇はたった一つのよりどころ。皇室にいる「理由」そのものだった。

「おたあさま。今はそんな事をおっしゃっている場合ではなくてよ。ドンマーインです」

宮は仕切るように元気に言う。

この事を東宮のお兄様方にお話になるのでしょう?手術の日程はまだお決まりではないの?」

年末年始は行事が多いからね。年明けの16日という事になりそうだよ

本当は今すぐでもと思っているけど、陛下がご承知にならないの」

天皇にとって年始の祭祀は重要なのだよ。ミーもそれはわかるだろう」

そうはおっしゃっても」

手術は宮内庁病院で?」

ノリノミヤはとりとめのない老人二人の会話をばっさり切り落とし、次へ話を進めた。

皇后は頷く。

そう・・・そうよ。宮内庁病院」

マスコミへの発表は」

そうだったね。すぐに侍従長を呼ばなくては。我ながら動揺しているようだ」

天皇はすぐさま侍従長ら側近を呼び、話を進める。

侍従長らは無論、この事を知っていたし、だからといって容易に外に漏らすものでもない。

表情はどこまでも「無」に徹して事務的である事が今はありがたかった。

ノリノミヤは、天皇病状は今すぐどうのうこうのではないという事、手術は内視鏡を使って行われる事。

術後は半月ばかり入院しなくてはならないこと。主治医は東大の専門医があたる事などを

確認すると、それを東宮とアキシノノミヤ家に伝えさせた。 

 

アキシノノミヤ家はすぐにかけつけたが、驚いたのは東宮家の無関心ぶりだった。

侍従を通して病気を伝えたのだが、駆けつけるどころか「わかりました」の一言で

ノリノミヤは思わず「ひどいわ」と叫びそうになった。

しかし、そんなことで怒っている暇はない。

宮はこの時、あらためて自分の両親が年老いており、助けになるのは自分しかいないのだと

確信した。人は誰でも自分の親だけは死なないと思う。いつも元気だと思う。

今まで何度も手術をしたり倒れたりした皇后でさえ、本当の事をいえばそこまで大仰には

考えていなかった。

でも、普段は本当に健康そのもので、側近も細心の注意を払っている筈の天皇ががんになるとは。

この事のショックは図りしれない。

何でもお手伝いするから一人でかかえこまないように

とキコに慰められ、ノリノミヤは自分を奮い立たせたのだった。

 

家でテレビを見ていたヒサシは、その報道を聞くなり複雑な顔をしてユミコを呼んだ。

陛下がガンだそうだ

ユミコは今しがた電話をしていたようで、「まあ、あなたも気をつけなきゃね」と言いつつも

上の空だった。

わしは大丈夫だよ。毎朝、お題目を唱えているじゃないか

そんな事言ったって」

ユミコはそれほど信心深くはないようだった。

どうしたんだ?誰からの電話だったんだ?」

「まーちゃんよ」

陛下のガンの事は話していたか?」

「いいえ。全然

全く、なんて奴だ。こういう時こそ駆けつけて点数稼ぎでもしとけばいいのに」

「まーちゃん、それどころじゃないのよ

「天皇の病気以上に「どれどころじゃないもの」とは何だ?え?」

ヒサシはちょっとイラついて言った。

天皇は自分より一歳年下だった。同年代の病気というのは、非情に堪える。

明日は我が身とも思うし、人生の下り坂を歩んでいるのだと実感するからだ。

「お題目を唱えているから」などとうそぶいてみても、内心ははらはらしている。

天皇は毎日、きちんとした食事をしているし、医者がつききりの筈ではないか。

やっぱりガンの家系というのはあるのだろうか。

そんな思いがよぎっている所に、娘の無関心はカチンときたのだ。

「アイちゃんがね。変だっていうの

は?何が?」

ほら、この間、一歳児検診を受けたでしょう?その時に多少ひっかかったらしいのよ」

何か身体的な欠陥があるのか?」

ヒサシは身を乗り出した。トシノミヤはヒサシにとっても初孫である。

男子でなかったのは残念だが「皇族の孫がいる」事に変わりはない。

一種の箔にはなる筈だった。

言葉が遅いとか歩き出すのが遅いとか言ってたでしょう?アイちゃん、どうも内反足らしくて

やっぱり装具をつけなくちゃいけないらしいの」

装具?」

ええ。寝る時だけ足を矯正するのよ。それで治らないと手術なんですって」

治るならいいじゃないか。偏平足なんていくらでもいるだろ

ヒサシは偏平足と内反足をごっちゃにしている。

それだけじゃないの。もう1歳なのに、ほとんど言葉が出てこなくて・・・もしかしたら」

ユミコはちょっと言葉を切った。

もしかしたら何だっていうんだ?」

ううん・・・まだわからないものね。でもまーちゃんはひどく心配しているのよ。それで私に

まーちゃんの時はどうだったかって聞くから、別に問題はなかったって言ったの。

まーちゃんも多少言葉が遅かったけど、そんな心配する程の事ではねえ・・・・」

言葉が遅い方が頭がいいというぞ」

ヒサシは言った。

毎日、英語のCDをきかせればそのうち英語で会話するようになるさ。これからの人間は

外国で活躍しないといけないんだ。日本語より英語だよ。日本人は英語が苦手で困る。

だから国際的に活躍できないんだ。こればかりはどうもなあ・・・・

英語より日本語より、情緒的な問題ではないかって」

ユミコは楽観的には考えられないようだった。

とにかく東宮御所にもう一度連絡して、すぐに参内しろと伝えろ。実際に行かなくてもいい。

そういうパフォーマンスを見せる事が大事なんだと。ああ、この歳になっても娘に煩わされるとは。

来年はオランダへいくというのに」

 

そうだった。ヒサシはついに国際司法裁判所の判事としてオランダへの赴任が

決まったのだった。

ヒサシにとって人生はどこまで階段を駆け上がれるかの持久走のようなもの。

その一番上には「勲章」が待っている。

半島系の名もなき自分が、いつか国民の最上級に駆け上がる事。それが夢なのだ。

娘を皇室に嫁がせたのもその一つ。

しかし、てっきり国連大使になれると思ったのに「皇太子妃の父がそのような仕事につくのはいかがなものか

と言われ、長い間無聊をかこってきた。

外務省ではからさまに

普通は、娘を嫁がせた段階で引退するのものでは?ショウダ家は引き際が良かった」

などと陰口をたたかれる始末。

ヒサシはそんな事を言われてもお構いなしだった。政治的に利用できないものなど

この世に存在してはならないからだ。

どんな悪口も陰口も怖くはない。

いつか自分が最上段にたって、総理大臣や天皇ですら陰から操れるような人間になれば。

だから、しつこくしつこく、本当にしつこくポストを与えろと運動して来た結果。

やっと国際司法裁判所に行ける事になったのだった。

オランダへ行けばしばらくは帰国出来ない。

その間にアイコが少しでも大きくなり、「女帝」への道が開かれればそれでよかった。

もしかしたら天皇も長くないかもしれない。

同世代としては不安になる「がん」がもしかしたら今の自分達には幸運の女神になるかもしれない。

皇太子がわりと早く皇位につけば、自分は天皇の義父であり、アイコが皇太子になれば

「将来の天皇の祖父」だ。

そう思うと自然に笑みがこぼれてくる。

まあいいか」

ヒサシは何のきなしにそういってふふっと笑った。

 

年があけ、全ての新年行事が終わった16日、天皇は入院した。

付き添ったのは皇后とノリノミヤだった。

車窓にうつる皇后の厳しい顔とノリノミヤの冷静な表情は対になって見えた。

ノリノミヤはどうしても病院に泊まるという皇后に

わかったわ。でもおたあさままで倒れたら大変ですもの。お気をつけ遊ばして」と

励ましの声をかけた。

手術当日も手術室の前で見守ったのは皇后とノリノミヤ。

おもうさま、お祈りしているわね

「あまり大げさに考えないように。ミーを頼むよ」

「大丈夫。ドンマーインだわ。私に任せて」

天皇は娘の頼もしい言葉に送られて手術室に入ったのだった。

ノリノミヤは天皇皇后不在の皇居において、全てをとりしきり、的確な指示を与え

その一方で宮家方の見舞いのスケジュールを調整したり、また付き添っている

皇后にひざ掛けや本などを差し入れたり、天皇には孫達の写真を送るなど

献身的に影となり尽くした。

そのノリノミヤの顔には一種の「覚悟」のようなものも見え、今までの人生、大方は

自分の為ではなく皇室の為に生きて来たようなものだが、今後は尚一層そうしようと

心に決めたかのようだった。

そんな妹の姿に、アキシノノミヤは心を痛めた。

今まで、どてほどこの妹に甘えて来たことか。

こちらは内廷外皇族で、全てにおいて制約があり、積極的に動こうとしない東宮にさらに

遠慮を強いられて身動きがとれない。また日々の公務の忙しさもある。

そんな中で、ついつい天皇と皇后の問題はノリノミヤに丸投げしてきたのだ。

これからも、それでいいというのだろうか。

この3歳年下の妹が今後も皇族として、不惜身命の人生を生きるにはあまりにも不憫だ。

日本中が天皇の病状を心配し、支える皇后に同情している時、兄は妹の幸せを

心から願っていた。

 

 

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皇室ウイークリー

2014-01-11 11:10:00 | 皇室ウイークリー

ご日程

両陛下

12月27日・・・両陛下 → 侍従長・女官長らから挨拶をうける

                 長官・参与らと夕食

12月29日・・・両陛下 → 佳子内親王から挨拶をうける

12月31日・・・天皇陛下 → 節折の儀

 

皇太子同妃両殿下

1月1日・・・皇太子殿下 → 歳旦祭の儀

       両殿下・愛子内親王→ 新年祝賀

1月2日・・・両殿下 → 一般参賀

1月3日・・・皇太子殿下 → 元始祭の儀

1月7日・・・皇太子殿下 → 昭和天皇例祭(皇霊殿・御神楽の儀)

 

秋篠宮家

12月27日・・・佳子内親王 → 誕生日の為参内

12月31日・・・秋篠宮殿下 → 大祓の儀

1月1日・・・両殿下・眞子内親王 → 新年祝賀の儀

       佳子内親王・悠仁親王 → 参内して挨拶

1月2日・・・両殿下・眞子内親王 → 一般参賀

1月3日・・・両殿下・眞子内親王 → 元始祭の儀

1月6日・・・秋篠宮殿下 → 山階鳥類研究所会議

1月7日・・・両殿下 → 昭和天皇例祭奉幣の儀(武蔵野陵)

       眞子内親王 → 昭和天皇例祭(皇霊殿)

1月8日・・・両殿下 → 平等院鳳凰堂平成修理完成記念 天上の舞 飛天の美鑑賞

       紀子妃殿下 → 母子愛育会から挨拶を受ける

       秋篠宮殿下 → 東大総合研究博物館研究会出席

1月9日・・・秋篠宮殿下 → 日本動物園水族館協会会長らに会う

       紀子妃殿下 → 結核予防会評議員会長らに会う

 

 皇太子妃は相変わらず正月はほぼ欠席。祭祀と名がつくのは全部嫌。

  「合理性を求める性格だから」って女系派は言うけど、それはそれ、これはこれなんじゃなのかと。

  「合理性を求める」から「祭祀欠席は当然」とか「神様は信じられない」とか・・そんあ言い訳が通じるなら

  皇族やめなさいって感じですね。

 愛子内親王はお友達と4日ー7日まで奥志賀でスキーでした。

   正月からスキーに行く皇族は今までいませんでしたね。しかも友人と一緒って・・・・

   ホテル代の請求はどこに?

   去年も行ったし、またこれが「常」となるんでしょう。

   「スキーくらいいいじゃない」って思うかもしれませんが、回りは中学受験で大変な筈だけどなあ。

   ご優秀だから何をやってもいいわけですね。

 今年の新年祝賀の儀でも皇后陛下はティアラをつけられず。

   首の事を思えばお気の毒で仕方がないと思うものの・・・・皇后がティアラをつけず、回りの妃殿下方が

   つけているのは、見ててどうにも居心地が悪いというか。それって違うんじゃ?と。

   もし、皇后がつけないなら妃殿下方も全員つけるべきではないし・・・

   ティアラってただの飾じゃないですよね。

   その女性の身分とか権威などを表す象徴じゃないですか。それをつけないというのは・・日本ではあまり

   違和感がないかもしれないけど、世界的にどうなの?と。ティアラ自体は西洋のものだし、これはやっぱり

   静養を基準に考えるべきかもと。

   というか、はっきりいって、ティアラをつけられない程の体調でしたらお出にならずともいいのにと。

   段を上がる時も大変そうで。いちいち天皇陛下がエスコートしているし

   杖をつかうとか女官に補佐させるとか。全部でなくてもいいよね。

   だけど、そういう事をしたら必ず雅子妃擁護派が「皇后にティアラをつける義務はないから雅子様も

   おつけにならないのです」とか「皇后が儀式に出る義務はないので皇后様もお出になりませんでした。

   だから雅子様が儀式に出られなくても皇后失格ではない」などと言われる。

   それが嫌だから無理にでも出る。まるで屁理屈の迷宮にはまってしまった。

   正直、香淳皇后ならそんな事を言われる事はなかったと思います。

   そこが「民間出身妃」の弱みなんだろうなあと   

   そもそも美智子さまご自身が何でも「理屈」で通してきた経緯があります。

   皇太子妃になったのも、「当時の皇太子が恋をした」以上に「成績優秀で裕福で美人で賢い」条件が

   「お妃候補」になったわけでしょう?

  そういう「外づけ」条件を納得させた事で、何でも「見かけ」が大事な世の中になったんじゃないかなあ。

   現在、愛子内親王が「ご優秀」だと自慢されるのも同じ理屈。

   本来、内親王に成績は必要ないのです。大事なのは品格。育ちの品格なのです。

 成績とかお金とか、数字で見える価値観は合理的そのもの。皇后は雅子妃を責められないのです。

  その合理的なものの考え方が今、皇后を休めない状態にし、皇室を貶めている原因なのかもしれません。

 

10日に行われた講書始めの儀。ここにも皇太子妃の姿はありません。

お勉強は好きなんじゃないの?と思うけど、興味のない事は絶対に嫌な性格なんでしょうね。

ちなみに

 

皇太子妃はこれだけ行事を欠席しているのですが。

去年から「本格復帰」とか言われつつ、相変わらず何も変わらないじゃないのーーと。

一般参賀のようなマスコミが入り「皇太子妃」として丁重にもてなされる場には出たがる。

年に1度か二度、自分の「権威」をみせつければそれで十分だという事ですね。

これを見ると確かに2003年以降、第一ティアラは見えませんね。

しかもドレスが同じものばかり・・・・・

 

昨日発売の「文芸春秋」は保坂正康氏の「20年後の雅子妃」についての考察がありましたが

グローバル」「被災地に心を寄せる」がキーワードらしい。

保坂氏は魂を売ったか脅されたか・・・・・ 保守派はこうやって沈黙していくんですね。

面白かったのは辛酸なめ子の「愛子さまが結婚するお相手は」で。褒め殺しの皮肉たっぷりで

大笑いしました。

なんせ「ご優秀」な愛子様の結婚相手は理系がいいとか、無理に結婚しなくても瀬戸内寂聴さんのように

仏門に入ればいいとか・・・・優秀なんだから何でも出来る的な。

よく書いてくれたーーって感じです。

 

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