八王子城跡、ボランティアガイドさん案内の続きです~
冠木門から御主殿跡へ入っていきます。
氏照の館があったとされ、落城後は幕府直轄領や国有林だったので当時のままの状態で残っていました。
発掘調査の結果、建物の礎石、水路跡、多数の遺物が出土しました。
現在は礎石などは埋めて同じ場所に同じような石を置いて復元してあります。
来る時に見上げた土塁を、上から見下ろします。
曳橋、右手に当時の石垣が見えます。
主殿があった場所。
トイレだったよう。奥に穴が開いています。
手前は風呂。当時はサウナのようだったらしいです。
この北側には四角い小さな部屋があり、攻められた時に身を隠す隠し部屋だったようです。
この石は発掘後に埋め戻し、形を取って忠実にコンクリートで作り置いてあるそうです。
説明を受けなければ本物だと思うほどリアルです。
再現された会所の床です。
水路跡。庭園もあったようです。
突当りはロープが張ってあり、林野庁の管轄で手つかずに残っています。
ガイドさんが内緒で案内してくれました。
崖上で、道があります。
石垣などがあり、発掘すれば何か出てきそう。
お姫様の館などがあったのではないかと考えているとか。
しかし、発掘には莫大な費用がかかり、国から許可が下りないと手がつけられず、
ロマンが眠っている場所。眠ったままになりそう・・・
御主殿跡から坂道を下ります。
この道は、発掘調査や整備の為に車が入れるようにした道路だそうです。
そこから城山川を見ます。
昔は水量が沢山あったようですが、今はチョロチョロとしか流れ出ていません。
画面中央、下側に四角い石がありますが、石垣の角だそうです。
ここは八王子城に残っていた家来や女性たちが自刃して身を投げた場所で、三日三晩川は赤く染まったと言われています。
が、ガイドさんによれば、これな落城秘話・都市伝説のようで、
攻めてきた敵が大勢取り囲んでいた場所に、出てきて身を投げたとは考えられないと言っていました。
443年前の出来事で、想像の範疇。
言ったもの勝ち、嘘も事実になってしまうようです。
しかし、亡くなった先人たちの供養をするという気持ちは大事にしたいです。
帰り道はここから戻るのですが、ガイドさんは反対側へ案内してくれました。
木々で覆われた道を歩いていきます。
夏に訪れたら気持ちよさそう~
葉の付き方が二対互生で珍しい植物と教えてくれました。
名前は失念したと。
後で調べたら、コクサギ(小臭木)のようです。
ミカン科の木で、臭いがするのでこの名前だそうです。
奥まで行くと行き止まり。戻ります~
曳橋の下を通ります。石垣には番号がついている石がありました。
ふり返って。立派な土塁です。
管理棟広場へ戻り、案内終了。資料を頂いて帰りました。
しかし、戻りのバスは出たばかり。小一時間あります。
高尾街道へ出れば、高尾行きのバスは沢山あります。
歩き始めると、氏照の墓の案内板が目に入り、時間もあるのでお墓参りをしようと脇の道を戻りました。
八王子城跡終点のバスロータリーには、矢印があって、奥に墓があるよう。
すぐ裏手かと思いきや・・・
この階段を上がった先のよう。かなり高そう~
段数を数えながら歩き、160段以上ありました。
墓の案内板。
氏照と家臣の墓群。
奥にも道が続き、
多くの石塔があちこちにありました。
竹やぶがあり、小さなたけのこが頭を出していました。
私有地のようですが、墓の近くまで伸びていました。
こんな階段を下って・・・高尾街道へ出て、
来たバスに乗って高尾駅へ戻りました。
八王子城跡、山の上の本丸跡が城と思っていましたが、かなり手前に整備された御主殿跡があり、
城跡としては立派な場所だと思いました。
出土品にはレースガラス器、五彩皿など7万点を超える遺物が見つかり、
6年かけて2436個体が復元されました。
短い期間でも優雅な暮らしをしていた氏照だったよう。
とても見ごたえのある城跡、6月の例会が楽しみです。