よし坊のあっちこっち

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マケイン、役者が上か

2008年09月01日 | アメリカ通信
ここへきて、共和党のマケインの人気が上がっている。

民主党大会が終わり、今週から共和党大会があるが、マケインは副大統領候補にアラスカのセイラ・ペイリンを選んだ。サプライズであり、マケインが大統領になれば始めての女性副大統領である。この人選はオバマ陣営にとってなかなかの強敵だろうと思う。日本の相変わらずの「ムラの長老政治」からすると、若くて可能性を秘めた政治家が次々と表舞台に出て行ける、そこがアメリカの魅力、強さに繋がっている。

更に、ロシア・グルジア紛争という、新たな火種が飛び出した。今から約20年前、ソ連の崩壊で、自由主義と共産主義対峙が終わったが、所詮主義と言うより、大国エゴの対峙が根幹だから、ロシアになっても変わるわけはないということだろう。
オバマが、外交、国際舞台に全くの未知数であるのに比べ、マケインには、ベトナム戦争経験も含め、荒波をくぐって来たイメージがあり、信頼感が増しているのも事実だ。

今日9月1日、あのハリケーン・カトリーナにやられたニューオリンズが再びハリケーン・グスタフに見舞われようとしている。今週ミネソタである共和党大会の主役はマケインだが、彼はニューオリンズに飛び、大会はニューオリンズからの衛星参加になる可能性も出てきた。日本では、同様の事をやれば、「スタンドプレーの人気取り」と言われてしまうのがオチだろう。大方の政治屋連中は、口で言うだけで出来ない、やらない。ま、コイズミとイシハラくらいか、出来るのは。

アメリカは危機管理が出来なければリーダーになれない。大きな、重要なパフォーマンスのひとつである。こんなところも日本の政治には見ることが出来ない大きな違いがある。

もし、民主党大会前にハリケーンが来たら、オバマも同じ事をしたであろう。これが共和党大会前にきたのは、マケインに風向きが変わった兆候かも知れぬ。