よし坊のあっちこっち

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サンダスキー事件とチャイルドモレステーション

2012年10月18日 | アメリカ通信
昨年、全米のスポーツ界を揺るがし、レジェンドとまで言われた高名なフットボールコーチ(監督)を辞任に追いやったサンダスキー事件が結審した。15年以上にわたり10人の児童を性的に虐待してきた罪で、48の罪状に問われ、判決では45の罪状が認められた。最低でも60年の懲役だ。この事件での大きな社会的収穫は、FBIが男性間のレイプを犯罪事件として取り上げる対象に決定した事である。過去社会面を賑わしたケースでは、教会の神父や牧師が男子児童と性的関係をもった事件が何度明るみに出たが、刑事事件にはならず、せいぜい職を辞すればよかった。長らくアメリカでも男性間のレイプは見過ごされてきた。

事件の結審を直前に控え、新たな被害の告白が明らかになった。サンダスキー夫妻が養子にした5人の一人からの告発である。彼は身内にも毒牙を伸ばしていたという事になる。

アメリカはFoster(里子)とかAdoption(養子)が多い。有名セレブがアフリカや東南アジアの子供を養子にする事でメディアにのるが、一般のレベルでも非常に多い。子供が出来ないから養子を取るという選択は十分理解は出来るが、それにしても、かくも多いアメリカの精神構造の根幹は何処にあるのか。宗教なのだろうか。正直のところ良く分からない。

大人の男と弱い立場の女性という図式では、不幸な事件が容易に起こりうる事は想像に難くない。小さな女の子を養子にするケース以外にもこの図式が簡単に起こるケースが再婚である。離婚再婚の多いアメリカだから数も半端ではないだろう。卑近な例では、女優のアシュレイ・ジャッドが母親の再婚によって養父からモレステーションを受けていた。

しかし、サンダスキー事件は、長らく封印されてきた「男対男の闇」の扉をこじ開けると言う歴史的事件となった。