よし坊のあっちこっち

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我が街アトランタ (8)ニューサウスの旗手、その出発点

2017年03月10日 | 風と共に去りぬ の アトランタ
南部アメリカがオールドサウスと決別し、ニューサウスへと踏み出したキッカケは紛れもなくCivil War(南北戦争)である。映画「風と共に去りぬ」でも描かれたように、北軍の侵攻により灰燼に帰したのがアトランタだった。

しかし、アトランタは灰燼に帰した故に、灰の中から、過去の枠にとらわれない、新しい”国造り”に立ち上がる事が出来た。白人と黒人という、根深い差別感はあるものの、双方が理解し合い、協力することが無ければアトランタは再生出来ないことを双方の有力者達は分かっていた。そうしなければならない危機感が存在したと言えよう。この共存感こそが、他の南部州と決定的に違ったのである。

アトランタの中心街には南北に延びるPeachtree Streetがある。所謂目抜き通りだが、この通りに沿って当時の白人達の居住地や商店が発展した。ダウンタウンのPeachtree Streetに東からぶつかってくるAuburn Avenueと言う通りがある。この通り沿いには黒人達の居住地と商店が発展し、その一角はSweet Auburnと呼ばれている。この二つの通りが交差する所こそは、アトランタの再生と復興を象徴するクロスロードなのだ。

アトランタの復興とその後の発展には多くの人々が関与していくのだが、とりわけ象徴的な二組のファミリーの存在を抜きにしては語れない。アレン・ファミリーとダブス/ジャクソン・ファミリーである。アレン一族は白人家系、ダブス/ジャクソン一族は黒人家系である。

アトランタはこの二つの一族と共に船出していく。