よし坊のあっちこっち

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七草がゆ ならぬ 四草がゆ

2019年01月19日 | アメリカ通信
先日の15日、しきたりに従い、七草がゆ、ではなくて、四草がゆを食した。例年、季節感を持つために、アメリカへ来てもワイフが作ってくれる。食べながら、今時の日本では、皆どうしているのだろう、ふと思う。

セリ、ナズナまでは出てくるが、七草の名前を全部空で言えないから、いささか恥ずかしいのだが、こうした行事というのも年々遠くになっていくのだろう。

アメリカでは七草とはいかない。そんな食材は手に入らないから、我が家の四草がゆは、大根、白菜、人参、チンゲン菜と普段買えるものしか使えないが、それでも雰囲気だけは味わうことが出来る。奈良県生まれのワイフ、奈良では昔は朝食はお粥と決まっていたというからお手の物である。

我が家の食材は圧倒的に韓国系スーパーに依存しているが、お陰で最近は日本的なものが手に入る。豆腐は地元で作られる美味いのがある。Nagaimo(長芋)Gobo(ごぼう)はさすがに日本からの輸入だが、たまにKabocha(かぼちゃ)に出会う。同じようなのとわざわざ区別しているところを見ると、恐らく日本種でカリフォルニアあたりで作られたものだろう。

大根はずんぐりむっくりの形の韓国大根を使っているが、日本で見かける長めの大根はDaikonと表示されているから、これも日本種であろう。

Shiitake(シイタケ)も、当初は中国製のドンコが多かったが、最近はアメリカ産やメキシコ産のシイタケが手に入るので、重宝している。

果物も今の時期、Fuyu(富有柿)やらSatsuma(薩摩みかん)が出回るからありがたい。薩摩みかんは、明治の頃、アメリカの外交官が鹿児島を訪れた時、薩摩みかんに出会い、故郷のフロリダに持ち込んだものがメキシコ湾岸一帯に広がり現在ではルイジアナ、テキサスが産地となっている。7~8年前にスーパーの一角に出始めて、今では完全にレギュラー品になった。柑橘類が豊富なアメリカだが、たまには「みかん」を食べたい日本人。