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よし坊のあっちこっち

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Cold Case と ロス疑惑

2008年02月24日 | アメリカ通信
迷宮入り犯罪事件などの未解決事件をCold Caseというが、アメリカのテレビを観ていると、ドラマもドキュメンタリーも毎週あって面白い。

興味深いニュースが飛び込んできた。サイパンに入った例のロス疑惑の男が、待ち受けていたCold Case捜査班に逮捕され、ロスに移送されたらしい。恐らく好ましからぬ人物として米国の入管リストに登録されていたはずだから、入国後直ぐロスに連絡が行ったのだろう。この男、25年以上も前の事件、ロスで自分の嫁をヒットマンを雇い殺した罪で日本で裁判を受けたが、結局無罪放免となった人物である。

アメリカで殺人事件の犯人が20年後くらいに捕まることがたまにあるし、映画やテレビドラマやドキュメンタリーでも同じような題材をやっているので、当初は不思議に思っていた。日本だったら、時効がある。劇的だったのは、15年の時効直前につかまったフクダ某という女性が記憶に新しい。確か「顔」という映画にもなった。

アメリカにも時効はあるにはあるが、軽犯罪から2年刑相当の犯罪までのようである。重犯罪には時効など無いのである。だから、Cold Case捜査班が地獄の果てまで追いかける事になる。

時効があるのが良いのか無い方が良いのか。時効アリの考え方は、逃げる間も本人は苦しむはずだから、それを過ぎたら許す、ということか。しかし、苦しまない奴だっているはずだ。学者じゃないからよく分からないが、日本の法律は明治維新から始った近代化の過程で、当時はヨーロッパに影響されていたから、フランスとかドイツの法律を踏襲したのかもしれない。

時効に関してはアメリカのほうが極めてシンプルだ。罪を犯したら、裁判にかけるまでは終わらない、という思想である。

ロス事件は、当時から限りなく真っ黒な事件である。アメリカで言えば、裁判史上、黒人から見て「黒人の恥部」とまで言わせたO・J・シンプソン事件の黒さに似ている。ロスの捜査がどう進展するのか、極めて興味深い。


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