世の中のうまい話

魚のウンチク、旬、漁師だけが食べている浜料理の紹介などなど・・・食べ歩きは八王子中心!都心も地方もたま~に

けんさきいか(剣先烏賊)、しろいか(白烏賊)

2010年08月10日 06時40分46秒 | Weblog


剣先烏賊(ケンサキイカ)、しろ烏賊(シロイカ)

【語源】
外套膜(がいとうまく)が剣のように鋭くとがった形をしている事より、剣先イカと

呼ばれる。

外套膜とは胴の部分。ちなみに「やりいか」と言うイカもいるが、「槍(やり)」よりも

多少太いので「剣」といわれる。


  剣先イカのにぎり寿司

【旬】
旬は夏(6~7月頃)。しかし、5~6月の子持ちケンサキイカも捨てがたい。




          剣先イカのゲソの天ぷら

【うんちく】
イカの種類は世界で300種以上、日本近海だけでも80種位は生息する。

その中でもこのケンサキイカは「イカの王様」と称され、一、二をあらそう美味と評価されている。

また、ケンサキイカで作る干しするめは「一番するめ」と呼び、古くから最高級品と

されてきた。

ちなみに、スルメイカで作るものは「二番するめ」。

このケンサキイカには地方名がたくさんあります。

「アカイカ」、「シロイカ」、「ゴトウイカ」、「メヒカリ」などややこしい。

築地では「シロイカ」が良く使われているとの事。


剣先イカのお刺身


【ブランド・産地】
長崎県壱岐で獲れる剣先イカは最高。壱岐市勝本町では約500隻の漁船が手釣りで

剣先イカを狙う。

手釣りでの水揚げ量は日本一。

また、この地域の沖は砂場の海底が多く、潮まわり、水温も剣先イカの産卵場に

適しているとの事。

5~6月には大量の子持ち剣先イカが獲れる。

この壱岐で水揚された剣先イカの中で35cm以上の大型のものを「壱岐剣(イキツルギ)」

と言う名でブランド化しているようです。


      剣先イカの姿造り

【産地ならではの漁師料理】
壱岐の郷土料理剣先イカを使った「イカよごし」を紹介いたします。

まず、剣先イカの内臓、軟骨を取り除き、胴部分をさっと茹でます。

大根、にんじんを細切りし、塩もみしてから水洗いし、水気を取り除きます。

ミズナを茹で食べやすい大きさに切っておきます。

これらを半ズリの白ゴマと味噌、酒、砂糖を混ぜ合わせたゴマ味噌で和えるだけ。

剣先イカの身がよごれて見えるためにこの名で呼ばれているとか。

本物は更に墨袋の墨を完成品に混ぜ合わせます。

甘みと風味が更にましますが、見た目が悪いので最近の人は墨を使わない事が

多いそうです。

素朴な料理ですが、忘れられない風味をかもしだします。


 イカよごし

【栄養と効果・健康】

以前はコレステロールが多く高脂血症の人はひかえるべきとされていましたが、

豊富に含まれるタウリンが血液中のコレステロールを下げたり、血圧を正常に保つ働きが

ある事が近年分かりました。

むしろ、イカは適度に食べた方が良いと言われています。






剣先イカの情報ドンドンお待ちしています。


          剣先イカのかき揚げ

      

















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