世の中のうまい話

魚のウンチク、旬、漁師だけが食べている浜料理の紹介などなど・・・食べ歩きは八王子中心!都心も地方もたま~に

鯣烏賊(スルメイカ)・マイカ

2017年07月16日 21時01分00秒 | Weblog
スルメイカ(するめ烏賊)


【語源】
墨を吐く群れを意味する「スミムレ」からスルメに転じたと言う説と、

スルメ(干しイカ)の多くがこの種のイカで作られた為ともいわれる。



     スルメイカの塩辛



        スルメイカのゴロ焼き



【旬】
初夏~夏と秋~冬の2回に分けられるが、1年を通して流通している。


【うんちく】
『スルメイカ』の寿命は1年で、日本近海のものは、北海道から九州まで広く生息し、

冬生まれ群、秋生まれ群、夏生まれ群の3つのグループに分けることができる。

冬生まれ群は12月~3月に東シナ海から九州沿岸で生まれ、太平洋沿岸と日本海沿岸に

わかれて北海道まで北上回遊する。(5~8月に北海道に到達する)

秋生まれ群は9~11月に九州西方で生まれ、対馬海流にのって日本海を北上し、

7月頃に日本海全域に広がる。

夏生まれ群は各地沿岸で生まれ、大きな回遊を行わない。尚、この夏生まれ群は小型で

「夏イカは柔らかい」と言われるのはこの為であると思われる。




          網焼き


古くからお祝い事にスルメを贈る習慣があるが、これはイカが足が多いことに

由来している。

「おあし」が多い。 「おあし」とはお金の事。

また、イカの足を「ゲソ」と呼ぶが、これは下足を略したもの。

履物を整理するのに10足ずつまとめたから。

スルメを「あたりめ」と呼ぶのは、スルメの「する」がばくちの「擦る(する)」に

通じるため「あたり」としたとされる。



      獲れたてスルメイカの活造り

【ブランド・産地】
日本各地で漁獲されているが、関東で多く流通しているのは北海道産、青森産、

山陰産です。

ブランド化はほぼされていませんが、島根県美穂関町で、スルメイカを冷海水で

仮死状態にし、活魚で出荷する事でブランド化しようという試みもあるとか






       活イカのにぎり寿司

【産地ならではの漁師料理】
北海道では、スルメイカの肝の事を「ごろ」と言います。北海道漁師料理の「ごろ煮」を

紹介します。

「ごろ」(肝)をしぼり出し酒と味噌を混ぜ合わせ火にかけます。煮立ってきたら、

適当な大きさに切った身やゲソをしゃぶしゃぶ風に煮ながら食べる・・・・・

お酒がすすんでしょうがない。

漁師料理は簡単で美味い。これが常識!





       ムギイカの刺身



        ムギイカのにぎり寿司    




【ムギイカ】

初夏に相模湾など関東周辺で獲れる若く小さなスルメイカ(外套長20cm以下の若齢個体)を

「ムギイカ」と言います。

麦が実るころ獲れ始めることに由来するものです。

初夏の寿司屋に行くのは このムギイカとシンコ(コハダの小さい物)を食べる為。

江戸前の代表的で通好みの寿司です!







     スルメイカのにぎり寿司


【栄養と効果】
以前はコレステロールが多く高脂血症の人はひかえるべきとされていましたが、

豊富に含まれるタウリンが血液中のコレステロールを下げたり、血圧を正常に保つ働きが

ある事が近年分かりました。

むしろ、スルメイカは適度に食べた方が良いと言われています。



スルメイカの情報、ドシドシお待ちしています。




       活スルメイカ丼










       活スルメイカの姿造り









          スルメイカのゲソ焼き




          スルメイカのゴロ焼き





           イカ徳利製造風景





            スルメイカの腸のルイベ





        スルメイカのゴロ煮







    スルメイカのゴロ煮 イカ墨入りチーズのせ










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プロが選んだ・・・・魚の【のれん街】










小肌(コハダ)・新子(シンコ)・コノシロ

2017年07月16日 08時52分34秒 | Weblog

新子(シンコ)・小肌(コハダ)・コノシロ
【語源】
コノシロの語源は、かつて、飯の代わりになるほど大量に獲れた事
から由来しています。
「飯(コ)」、「代(シロ)」で「飯代魚」となったと言わます。
とても解りやすい名前なのですが、これが後の世に思いもかけない
難癖を付けられることになります。
コノシロを食うは「この城を食う」とされ、縁起が悪い。
ましてや「この城を焼く」など言語道断。「武士は食べてはならぬ」
と言うお達しで、禁止されました。


         シンコのにぎり

また、コノシロを焼くと死人を焼く臭いがすると言われたり、
切腹の作法として、最後に与えられる魚がコノシロの塩焼だったとか
・・・・・。
そこで付いた名前が「切腹魚」。また、傷むとすぐに腹が切れるから
と「腹切魚」・・・。最悪の魚ですね~


      コハダのにぎり寿司

ところが、縁起良しとする話もあります。
コノシロを「児の代」または「娘の代」と表記することがあります。
これは幼子、娘の代役という意味です。出産児のあるいは今で言う
入学時の健康を祈って、コノシロを地中に埋める風習があったとか。
また現代でも、正月の祝い膳にはコハダの粟漬けは欠かせません。

メデタイのか?・・不吉なのか~?良くわからないお魚ですね~




    コハダの酢漬け

【旬】
祝い事や正月のおせち料理に欠かせないのが「コハダ漬」で、
江戸前鮨には、なくてはならない一品です。
需要もこの時季が一番。

産卵期は春から初夏にかけて・・・・
よって旬は、晩秋から初春と言えるでしょう。

しかし、最も需要の多い時季を鑑み、旬を冬としましょう。

但し・・・・「シンコ」の旬は春~夏です。





【うんちく】
コノシロは出世魚としても知られます。
値段は大きさに伴わず、小さい方が高値がつく事が多い、珍しい魚
です。
東京・神奈川では、小さいものから順に「シンコ」 「コハダ」
「ナカズミ」 「コノシロ」と呼び方がかわって行きます。
しかし、その大きさの基準はあるようでなく、目安としては握り鮨
一カンに使う量によって区別されています。
2尾付けまでがシンコ。この時の大きさは6~7cmまで。
コハダは一貫、半身付けで12cmまで。ナカズミは一貫、半身付けで
15~16cm位。コノシロは握りには使わず17cm以上、と言った感じ
です。


      シンコの酢〆

ところで驚きなのはその値段です。
早春生まれのシンコは走りの時期の5月頃には1k当たり数万円と
いう信じがたい高値が付く事もあります。
これは、初物をにぎり鮨にするため、引き合いが強いからです。
もっとも、これは東京だけの相場。
それが季節の移ろいと成長に伴い値段は急激に下がり続け、大きさ
によってはわずか 1k 数百円にまで下がります。


【ブランド・産地】
ブランド化はされていません。
松島湾や福井県以南から東シナ海、インド、ポリネシア方面に広く
分布します。
春から秋には、内湾でも塩分濃度が低い河口域に棲み、冬は湾口部の
比較的深みに移動して越冬します。

主な産地は、大阪湾、浜名湖、伊勢湾。北朝鮮からの輸入物も多いようです。


コノシロのナレズシ
【産地ならでは漁師料理】
この魚は、なんと言っても酢〆でしょう。
かるく塩をして、2時間ほど熟成させ、酢につけます~
お好みで砂糖、少しの醤油などを入れるところも・・・

そして、醍醐味はにぎり寿司。江戸前鮨には欠かせない食材です。
しかし、これは「シンコ」「コハダ」「ナカズミ」までの話。

「コノシロ」になると、塩焼きがお勧め。骨は多めですが、脂がのり
、美味しい魚ですよ~



もう一品は「なれ寿司」。
なれずしの本場和歌山県御坊市では、コノシロをなれずしにします。

時間をかけて熟成させたこの一品は最高!機会があったら食べてみてください。


【江戸前鮨】
江戸前鮨では「鮨は小鰭(コハダ)に止めをさす」と言われます。
コハダの塩加減、酢締めの加減は鮨職人の腕の見せ所で、その鮨屋の
看板にかかわるとされてきました。
また、通人の間では味の濃いコハダは最後の締めに食べるもの・・・
とされているようです。
コハダは、江戸前鮨の真骨頂なのです。


      シンコのにぎり寿司
  
一方、最初に注文する事が通とされるのが、「シンコ」・・・・。

大きさによって、呼び方、価格(価値)、食べる順番まで違う 
珍しい魚なんですよ~


      コハダの酢〆

【栄養と効果・健康】
良質なタンパク質と脂肪酸が豊富です。

脂質には血栓防止などに役立つEPA、脳神経細胞機能の維持に役立つ
DHAを豊富に含くんでいます。
骨を強化するカルシウムも極めて多く含んでおり、その吸収を助ける
ビタミンDも豊富。
貧血予防に交換のある鉄分と、その吸収を助ける銅なども豊富です。

ビタミンでは、若返りのビタミン・・・Eが豊富。

まさに健康食品です。

シンコ


   シンコのにぎり鮨











新子(シンコ)・小肌(コハダ)・コノシロ
【語源】
コノシロの語源は、かつて、飯の代わりになるほど大量に獲れた事
から由来しています。
「飯(コ)」、「代(シロ)」で「飯代魚」となったと言わます。
とても解りやすい名前なのですが、これが後の世に思いもかけない
難癖を付けられることになります。
コノシロを食うは「この城を食う」とされ、縁起が悪い。
ましてや「この城を焼く」など言語道断。「武士は食べてはならぬ」
と言うお達しで、禁止されました。


         シンコのにぎり

また、コノシロを焼くと死人を焼く臭いがすると言われたり、
切腹の作法として、最後に与えられる魚がコノシロの塩焼だったとか
・・・・・。
そこで付いた名前が「切腹魚」。また、傷むとすぐに腹が切れるから
と「腹切魚」・・・。最悪の魚ですね~


      コハダのにぎり寿司

ところが、縁起良しとする話もあります。
コノシロを「児の代」または「娘の代」と表記することがあります。
これは幼子、娘の代役という意味です。出産児のあるいは今で言う
入学時の健康を祈って、コノシロを地中に埋める風習があったとか。
また現代でも、正月の祝い膳にはコハダの粟漬けは欠かせません。

メデタイのか?・・不吉なのか~?良くわからないお魚ですね~




    コハダの酢漬け

【旬】
祝い事や正月のおせち料理に欠かせないのが「コハダ漬」で、
江戸前鮨には、なくてはならない一品です。
需要もこの時季が一番。

産卵期は春から初夏にかけて・・・・
よって旬は、晩秋から初春と言えるでしょう。

しかし、最も需要の多い時季を鑑み、旬を冬としましょう。

但し・・・・「シンコ」の旬は春~夏です。





【うんちく】
コノシロは出世魚としても知られます。
値段は大きさに伴わず、小さい方が高値がつく事が多い、珍しい魚
です。
東京・神奈川では、小さいものから順に「シンコ」 「コハダ」
「ナカズミ」 「コノシロ」と呼び方がかわって行きます。
しかし、その大きさの基準はあるようでなく、目安としては握り鮨
一カンに使う量によって区別されています。
2尾付けまでがシンコ。この時の大きさは6~7cmまで。
コハダは一貫、半身付けで12cmまで。ナカズミは一貫、半身付けで
15~16cm位。コノシロは握りには使わず17cm以上、と言った感じ
です。


      シンコの酢〆

ところで驚きなのはその値段です。
早春生まれのシンコは走りの時期の5月頃には1k当たり数万円と
いう信じがたい高値が付く事もあります。
これは、初物をにぎり鮨にするため、引き合いが強いからです。
もっとも、これは東京だけの相場。
それが季節の移ろいと成長に伴い値段は急激に下がり続け、大きさ
によってはわずか 1k 数百円にまで下がります。


【ブランド・産地】
ブランド化はされていません。
松島湾や福井県以南から東シナ海、インド、ポリネシア方面に広く
分布します。
春から秋には、内湾でも塩分濃度が低い河口域に棲み、冬は湾口部の
比較的深みに移動して越冬します。

主な産地は、大阪湾、浜名湖、伊勢湾。北朝鮮からの輸入物も多いようです。


コノシロのナレズシ
【産地ならでは漁師料理】
この魚は、なんと言っても酢〆でしょう。
かるく塩をして、2時間ほど熟成させ、酢につけます~
お好みで砂糖、少しの醤油などを入れるところも・・・

そして、醍醐味はにぎり寿司。江戸前鮨には欠かせない食材です。
しかし、これは「シンコ」「コハダ」「ナカズミ」までの話。

「コノシロ」になると、塩焼きがお勧め。骨は多めですが、脂がのり
、美味しい魚ですよ~



もう一品は「なれ寿司」。
なれずしの本場和歌山県御坊市では、コノシロをなれずしにします。

時間をかけて熟成させたこの一品は最高!機会があったら食べてみてください。


【江戸前鮨】
江戸前鮨では「鮨は小鰭(コハダ)に止めをさす」と言われます。
コハダの塩加減、酢締めの加減は鮨職人の腕の見せ所で、その鮨屋の
看板にかかわるとされてきました。
また、通人の間では味の濃いコハダは最後の締めに食べるもの・・・
とされているようです。
コハダは、江戸前鮨の真骨頂なのです。


      シンコのにぎり寿司
  
一方、最初に注文する事が通とされるのが、「シンコ」・・・・。

大きさによって、呼び方、価格(価値)、食べる順番まで違う 
珍しい魚なんですよ~


      コハダの酢〆

【栄養と効果・健康】
良質なタンパク質と脂肪酸が豊富です。

脂質には血栓防止などに役立つEPA、脳神経細胞機能の維持に役立つ
DHAを豊富に含くんでいます。
骨を強化するカルシウムも極めて多く含んでおり、その吸収を助ける
ビタミンDも豊富。
貧血予防に交換のある鉄分と、その吸収を助ける銅なども豊富です。

ビタミンでは、若返りのビタミン・・・Eが豊富。

まさに健康食品です。

シンコ


   シンコのにぎり鮨













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