トビウオ(飛魚)
【語源】
トビウオの語源は字のごとく「飛ぶ魚」からきている。
英名でも「フライングフィッシュ」と呼ばれる。
単に「トビ」と呼ぶ土地も多く、九州や日本海側では「アゴ」とも
呼ばれる。
【旬】
飛魚は世界に50種以上、日本近海にも30種近く生息し、春が旬の
春トビと夏が旬の夏トビの二つのグループに分けられる。
しかし、一般に多く流通しているトビウオは、夏が旬と言って良い
だろう。
【うんちく】
飛魚は魚類で唯一空を飛べる。尾びれで水面をたたき、胸ビレを
広げて飛翔し、そのまま滑空する。10mの高さを400m、42秒飛行し
た記録も認められている。
産卵期は初夏で、孵化(ふか)すると秋に南下し、春から夏にかけ
ては北上する。幼魚は下顎(あご)に一対のひげがある。
飛ぶ魚であることもあり、内蔵の比率が少なく、鮮度がおちにくい
魚。くさや、ダシ用の干し物、蒲鉾、ちくわなどの原料にされ、
寿司ネタの「とびっこ」は飛魚類の卵。近年、多くは台湾・インド
ネシアなどから輸入されている。
むかし、トビウオを食べると安産に効き、乳の出をよくすると
言われていたが、根拠は見つからない。さかんに産卵するトビウオ
にあやかったものかもしれない。
【ブランド・産地】
ブランド化はされていない。特別な産地としても指定しがたいが、
島根県隠岐のあご(トビウオ)は有名。5~7月、産卵の為隠岐周辺
に飛魚が回遊してくる。ダシの素に加工される。
【産地ならではの漁師料理】
アゴの野焼き
飛魚の名産は3種類。
まず一つ目は東京新島の「くさや」。ムロアジなどもくさやに加工
されるが、この飛魚のくさやが一番と言う人は多い。
二つ目は長崎県平戸の「焼き干し」。鰹節や煮干とは一味違う上品
な風味。素麺(そうめん)のつゆ、雑煮だしとりに利用される。
三つ目は島根県大社の「アゴ野焼き」。竹の棒にすり身を巻きつけ
じっくりと焼いたもの。蒲鉾(かまぼこ)に近い。
漁師さんが浜で焼いて食べた事から始まったと言われている。
まさに漁師料理です。
【栄養と効果・健康】
赤身が多い回遊魚のはずだが、身は透き通った白。低脂肪・高たん
ぱく・低エネルギーの食材。コレステロールを減らし、心臓病など
を予防するDHAを多く含む。
骨を構成し、神経細胞機能を正常に保つ、リンも多く含んでいる。
飛魚の情報ドシドシお待ちしています。
トビウオの刺身
トビウオの丸干し
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