世の中のうまい話

魚のウンチク、旬、漁師だけが食べている浜料理の紹介などなど・・・食べ歩きは八王子中心!都心も地方もたま~に

飛魚(トビウオ)

2017年07月23日 21時50分00秒 | Weblog

トビウオ(飛魚)

【語源
トビウオの語源は字のごとく「飛ぶ魚」からきている。
英名でも「フライングフィッシュ」と呼ばれる。
単に「トビ」と呼ぶ土地も多く、九州や日本海側では「アゴ」とも
呼ばれる。


【旬】
飛魚は世界に50種以上、日本近海にも30種近く生息し、春が旬の
春トビと夏が旬の夏トビの二つのグループに分けられる。
しかし、一般に多く流通しているトビウオは、夏が旬と言って良い
だろう。



【うんちく】
飛魚は魚類で唯一空を飛べる。尾びれで水面をたたき、胸ビレを
広げて飛翔し、そのまま滑空する。10mの高さを400m、42秒飛行し
た記録も認められている。

産卵期は初夏で、孵化(ふか)すると秋に南下し、春から夏にかけ
ては北上する。幼魚は下顎(あご)に一対のひげがある。

飛ぶ魚であることもあり、内蔵の比率が少なく、鮮度がおちにくい
魚。くさや、ダシ用の干し物、蒲鉾、ちくわなどの原料にされ、
寿司ネタの「とびっこ」は飛魚類の卵。近年、多くは台湾・インド
ネシアなどから輸入されている。

むかし、トビウオを食べると安産に効き、乳の出をよくすると
言われていたが、根拠は見つからない。さかんに産卵するトビウオ
にあやかったものかもしれない。


【ブランド・産地】
ブランド化はされていない。特別な産地としても指定しがたいが、
島根県隠岐のあご(トビウオ)は有名。5~7月、産卵の為隠岐周辺
に飛魚が回遊してくる。ダシの素に加工される。

【産地ならではの漁師料理】

         アゴの野焼き

飛魚の名産は3種類。
まず一つ目は東京新島の「くさや」。ムロアジなどもくさやに加工
されるが、この飛魚のくさやが一番と言う人は多い。

二つ目は長崎県平戸の「焼き干し」。鰹節や煮干とは一味違う上品
な風味。素麺(そうめん)のつゆ、雑煮だしとりに利用される。

三つ目は島根県大社の「アゴ野焼き」。竹の棒にすり身を巻きつけ
じっくりと焼いたもの。蒲鉾(かまぼこ)に近い。
漁師さんが浜で焼いて食べた事から始まったと言われている。
まさに漁師料理です。



【栄養と効果・健康】
赤身が多い回遊魚のはずだが、身は透き通った白。低脂肪・高たん
ぱく・低エネルギーの食材。コレステロールを減らし、心臓病など
を予防するDHAを多く含む。
骨を構成し、神経細胞機能を正常に保つ、リンも多く含んでいる。


飛魚の情報ドシドシお待ちしています。





         トビウオの刺身













       トビウオの丸干し





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プロが選んだ・・・・魚の【のれん街】





伊佐木(イサキ)

2017年07月23日 08時58分36秒 | Weblog
伊佐木(イサキ)





【語源】
「イサ」は磯を、「キ」は魚をあらわす。

コシタメ、シャクアジ、カジヤゴロシなどとも呼ばれる。

また、いのししの子と同じように瓜のシマに見立てて「うりんぼう」と

呼ばれる事もある。





       イサキの刺身



【旬】
初夏~秋が旬とされています。特に6~7月の『いさき』の美味さは格別。


       イサキの煮付け




イサキの炙りネギのせ



【うんちく】
『いさき』は、諺や警句がたいへん多いお魚です。

「麦わら『いさき』」は麦を刈るころが最も美味しいと言う意味。

「『いさき』の生き腐れ」は『いさき』は鮮度が良くても目がくもっているので

腐っているかのように見える。




「『いさき』は北向きで食べろ」は骨が硬く、キツイ魚なので死んでも良いよう

に北枕で寝ておけ、骨に気をつけろと言う警句です。

別名の「カジヤゴロシ」は、和歌山県の鍛冶屋が骨をたてて死んだからと言う説

と、硬い鉄を扱う鍛冶屋でも『いさき』の骨にはかなわないだろうと言う事で

命名されたという説があります。





    イサキのアクアパッツァ

【ブランド・産地】
漁獲量が多いのは長崎県。壱岐、対馬、五島などです。

長崎県小値賀(おぢか)町でとれる『いさき』は「値賀咲(ちかさき)」と言う

名でブランド化されています。

特色は、まき餌を使わず疑似餌で一本釣りする為、魚に臭みが無く、鮮度が

良い事です。


値賀咲(ちかさき)についてもっと知りたい方はこちら





【産地ならではの漁師料理】
『いさき』は癖がなく、どんな料理にも利用できます。塩焼き、刺身が代表的。

その他煮付け、ムニエル、揚げ物でも美味しい。

しかし、漁師さんは「いさき料理は『水なます』につきる」と言います。

『いさき』を3枚におろし、皮をひきます。小骨を丁寧に抜きとり、

さいの目にカットします。

味噌、長ネギ、大葉、生姜と一緒にこの身を包丁でたたきます。

どんぶりに氷水を入れ、この中にたたいた身を浮かせる。

これだけ・・・・・!

生臭いどころか口の中が清涼感であふれます。 是非お試しを。


         イサキの水なます    


また、『いさき』は6~7月に卵をもちます。

この卵をバター炒め、又は、醤油と酒で煮る。

これが最高。漁師さんは絶対この卵を捨てないとの事です。


     イサキの香草焼き(イタリアン)

【栄養と効果】
ビタミンDとEが多く含まれ、毛細血管を若々しく保ち、老化の進行を

遅くする効果があります。

またDHAも多く含んでいます。


イサキについての情報、お待ちしています。

          イサキの刺身






         イサキのにぎり寿司









        イサキの刺身(湯引き)




         イサキの丸揚げ




      炙ったイサキをシャリにのせて・・・










         大イサキの幽庵焼き







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