また高校野球が始まる。思うのはいつでも同じ。もっとスマートに運営してもらいたいということ。
全国から各県1校、北海道と東京から2校で、合計49校が甲子園球場という1つの球場で合計48試合もこなすのだから、どんなに無理をしているのか、だれにでも分かる。大会日程をみると、期間は14日間、一回戦の終るのが、大会5日目の第2試合である。試合のない間は待機していなければならない。1チームは選手だけで18人、これに部長、監督、コーチ、マネージャーを加えた大部隊の体調を維持し、その宿泊費用を工面することになる。さらに大会会場周辺に練習場を確保する必要がある。いきなり試合というわけにはいかないのだ。プロではない高校生の大会としては、こんな運営はまったくの愚の骨頂である。
大会主催者である高野連とNHK・朝日新聞社は、これを正常のことと考えているのだろうか。
解決の方法は簡単である。甲子園球場に加え、大阪・神戸・京都界隈の球場を同時に使用すればよいのであって、このことは誰でも知っているのである。スポーツ界は旧弊を引きずることが多く、それが右翼的なアクションや雰囲気に繋がっている。私は、粗末な道具と貧しい生活環境の中で、かつての高校野球を体験したことがあるので、いっそう思いが重畳するのである。【彬】