10月11日(日)思い立ったように東京の、日本橋あたりに出かけた。
コロナ禍の前は、月に一度は東京の、丸の内丸善に行き、書籍を眺め、展示場で絵画などの作品を楽しんだあと、八重洲から日本橋あたりを散策するのがたのしみであった。
一年ほど前に出かけた後、久しぶりのことではある。
昔、ぼくは、日本橋、まさに橋のたもと近くの事務所で仕事をしていたことがあった。ここらあたりは、昔に比べ大きく変わったな。そして今も変わりつつある。昨年まであった店が、閉店したり、移転したり、新しい店が出来たり、またビルそのものが外見を変えている。
東京というところは変化が激しい。だから訪れる度に新鮮で驚くものがある。よく言えば、進歩の先端を進んでいるということか。それは形のあるものだけではない。丸善では書籍や様々な企画展示物を通し、新しい知識に出会うことが出来る。
実は、この日は丸善に行き、ノーベル文学賞を受けた、Louise Gluckルイーズ・グリュック氏の作品を求めるのが主な目的であった。授賞理由の、「個の存在を普遍的な存在に作り上げる厳粛な美しさを伴った、まごうことなき詩的な声」が気に入り作品に触れたいと思うのだ。
海外から取り寄せになるので一月後ぐらいです、とのこと。ということで、また一か月後に東京散歩をしよう。そして訪れる先も吟味しよう。
絵は日本橋
2020年10月12日 岩下賢治