萩
この間、ユーチューブを良く観て過ごした。普段はほとんど見ないのだが、新聞やテレビがつまらないので、暇に任せてよく観た。と言っても限られていて、私が見たのは囲碁や将棋の解説、それに野球の技術解説(主に古田と五十嵐亮太のコンビによる投げ方、打ち方、など)、為末大の走り方教室、水彩画の描き方、各種ストレッチ・トレーニングの方法など。
これらの番組で、今まで自分の曖昧だった知識、知らなかったことなど、ずいぶん学ばせてもらった。ネットワーク時代の有り難さが実感できたこの間だった。
おそらく今の若い人たちはこうした番組を通して新しい知識をどんどん吸収していっているのだろう。知識や技術の伝承伝達が、先生やコーチ、先輩など以外からどんどん広がっていき、従来の学校由来型知識からメディア由来型に発展していくとのだと思うと、私など古いタイプの人間には羨ましい限りである。
こうした方法で旧来社会を凌駕していって欲しいものである。
というのも、私など古い世代での、部活の弊害をモロに被ってきたものにとっては、隔世の感があるのだ。極端にいうと、私は学校のクラブ活動は全て廃止すべきなどと考えているので、そんな過激なことよりも実質的に止揚してしまう今の時代が羨ましいのである。
こうしてユーチューブからの知識を活用し、細々ながら色々トレーニングを試みている。野球にしろ、ランニングにしろ、碁将棋にしろ、絵にしろ、これから上達するわけではないが、基本に立ち返って実践するのも楽しいものである。今はランニングでの足が流れる走り方の改善に取り組んでいる。だからといって速くなるわけではないが、改善のテーマを持ったことは、年寄りの生きがいの一つである。【彬】