オオムラサキツツジ
日差しが強くなってきた。関東で早くも夏日を記録したところもある。地球温暖化のせいといえばいいのだろうか。
温暖化というと、何か悪しき方向に進んでいるかのような言説が横行しているのだが、その恩恵を存分に受けているものがある。植物である。
今東京はオオムラサキツツジが満開である。こんなに一気に満開になることはなかった。他にもシャガ、パンジー、ハナミズキ、モッコウバラなど、至る所で花盛り。また、街路の植え込みに放置されている枇杷も多くの実をつけている。
私の個人的なことを言えば、地域のひろば(廃校の跡地)で植物の面倒を見ているのだが、念願だった藤についに花がついた。手入れをするようになって、かれこれ7年は経つのだが、素人の悲しさ、なかなか咲いてくれず、時折1〜2房が垂れる程度だったのが、今年はなんと数十房が垂れ下がっている。紫色に色づくには、あと十日ほどかかるだろうが、見事な光景が待ち遠しい。これも温暖化のおかげだ、と思っている。
また、自宅の柿もたくさんの花芽をつけている。筍も出来がいい。故郷から頂いたものは、形といい、大きさといい、見事なもので、味も絶品である。
これも気候に関係している。温暖化、歓迎である。
また、縄文期は気候が温暖でなければ、成立しない。北海道にも縄文期の遺跡がある。温かったのである。【彬】