先日、大学時代の友人3人で、奈良旅行をした。共通の友人のお墓参りしたあとに、小さな観光旅行を楽しんだ。3人とも奈良は初めてで、寺巡りが中心。飛鳥寺、法隆寺、東大寺、興福寺、薬師寺・・・。
旅というのは、有名観光地であれどこでも、その土地ならではの、風情を感じることが出来ればよい。奈良地方の穏やかな自然と、独特の瓦屋根の家。そしてそこに暮らす人々。
また、今まで、よく知らなかったことを実際に見て、「なるほど」とおもうことがある。
奈良公園は「鹿」で有名であるが、観光客の間に入り、鹿せんべいをねだる、可愛い動物だ。かれらがいなかったら奈良の楽しさは半減するんじゃないかとおもうほどの観光大使たちだ。彼らは飼育されているのではなく、野生動物なのだ。
薬師寺では、ちょうど法話が行われていた。たくさんの信者が集まり、静かに僧侶の話を聞いている。ご婦人達は和服がほとんど。小雨なので簡易カッパをはおっている。集団が移動する時すごいエネルギーがこちらに伝わってくる。人の内からのエネルギー。宗教の力とまでも言わないが普通でないものが出ているように感じる。
今回、飛鳥、奈良の時代に少し入り込める異次元を体験するいい旅であった。
2023年4月26日 岩下賢治