フヨウの花
暑さが止まらない。連日、35°を超える猛暑日が続いており、そろそろ限界だ。街には人通りが少ない。出歩いているのは外国人旅行者だけだ。
暑さは温度だけではない。大きく影響しているのは湿度である。人間が快適に過ごせる湿度は夏場だと50~60%とされているが、東京の湿度を調べてみると、
8月17日=74%
8月18日=82%
である。湿度とは空気中の水蒸気の量であるから、湿度80%だと温室に入っているようなものだ。去年の同時期はどうだったのだろう。
8/11 金 気温 29.4 湿度 72%
8/12 土 29.4 71
8/13 日 34.1 94
8/14 月 34.1 88
8/15 火 33.2 85
8/16 水 32.5 86
8/17 木 32.2 77
8/18 金 32.4 77
なんと94%というのもある。この日、どう過ごしたか記憶にないがどんな感じだったのだろう。思えば去年の方が涼しかったような気もするのだが。
気温湿度に大きく影響を与えているのは、主として海流である。CO2などではない。
日本列島には、暖流が太平洋側・日本海側に二つに分かれて流れてくる。日本海側の対馬海流は新潟から遠くは津軽海峡あたりまで流れていく。太平洋側の黒潮は銚子沖まで行ってオホーツク海海流とぶつかる。というのが通説であった。ところが今は、黒潮は北海道の根室沖まで達している。対馬海流も遡って朝鮮半島から大陸の沿海州あたりまで達している。朝鮮半島に台風が直撃することがあるが、これも暖流の変化のせいである。
暖流が持ち込む高い水温から発する気温が日本列島を覆い尽くしているのだ。暑さが続くわけである。
この異常とも言える海流の変化がなぜ生じているのか、大きな謎である。水の対流域が、以前だと水深200メートル位あったものが、100メートルくらいに縮まっているのかもしれない。その結果、温まった表面水温が、それほど冷やされずに、表面に戻ってくるといった現象が起こっているのだろう。この海流の変化、魚類にも深刻な影響を与えているようだ。
ある場所でサンマがた大漁だったり、イカがすっかり姿を消したとか、、、、。
話が飛んだ。
問題は大気中の湿度を下げる方法である。道路や地面に水を撒くなどは最低である。余計湿度を上げる。ビル風というのがある。このビル風をうまく利用する方法はないものか。
トンデモでもいいから、何か工夫できないものか、と思う暑さである。【彬】