ぼくらの日記絵・絵心伝心 

日々の出来事や心境を絵日記風に伝えるジャーナリズム。下手な絵を媒介に、落ち着いて、考え、語ることが目的です。

ウ・米会談の決裂に思う

2025年03月05日 | 日記


           ホトケノザ
 ウ・米会談が決裂した。その決裂の様子を巡って世界中がゆれている。
 トランプ大統領とバンス副大統領を前にして、ゼレンスキー大統領が反旗を翻したのである。記者団や報道カメラを目の前にした、アメリカの大統領府での公式会談上でのこと。普通なら事前に調整がしてあって、異論はあっても目立たないものである。ところがトランプやバンスの強引な話法に、ゼレンスキーは「このビッチが」とつぶやいている。
 いろいろ取り沙汰されているが、私はゼレンスキーの勇気に拍手をおくりたい。強大国アメリカから巨額の援助を受けながらも、米大統領に表面から立ち向かったこと、強圧にも関わらず反論をくりかえしたこと、そして、その根拠を戦っているのは自分たちだという自負心を強く押し出したのである。並の政治家にはとてもできない芸当である。
 それはそれとして、ゼレンスキーに対し記者団から衣装について質問があった。「あなたはスーツを着ないのか」と。ゼレンスキーは答えて「今は戦っている。終わったらスーツをきますよ。貴方のものより上等のやつをね」と。
 政治家の衣装は、スーツときまっている、ようだ。ときどきインドの首相が民族衣装を着ているのを見るが、スーツというのは世界中の公式衣装ではない。単にイギリスのビジネス街で流行った衣装にすぎない。それなのに政治家は皆スーツをきている。日本では国会議員はスーツが当たり前で、議場に入る時はスーツ以外は不敬のようになっている。そして白いワイシャツに赤とか青とか原色のネクタイを好んで付けている。
 もっとなんとかならないものか。街中では、いまやスーツを着たビジネスマンなんてみかけない。政治家の衣装をだれかデザインしてあげてはどうか。すくなくともネクタイはやめてほしい。スーツから解放されれば政治家はもっと、素直に、日常語で政治を語れるようになるに違いない。【彬】
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