街路で見つけた白薔薇。花と実と蕾の三態をつけている。
年末年始に感染が拡大し、再び緊急事態宣言が発出されようとしているが、結局のところ、コロナの収束は、ワクチンに頼る以外にないようだ。
治療方法なない現状では、急いでワクチンを製造、そして防御・予防する措置が的を得た対処方法なのだろう。ところでそのワクチンについてだが、周知のようにウイルス菌を調整し、これを人体に挿入することによって、免疫を作るということ、つまり積極的に感染するということに他ならない。そしてワクチンには生ワクチンと不活化ワクチンの二種類があって、生ワクチンの方が効果的だが、これを生成完成するには長い期間の治験が必要らしい。現在急がれているワクチンは後者で、だから投与しても、すぐに抗体ができないこともあって、少なくとも２回以上接種する必要があるとのこと。広範囲の感染には、治療よりこうした予防の方が効果的だと考えられている。
でも本当は人体にとっては、ワクチンによる予防より、適切な治療の方がふさわしいのではないのかと、私は素人考えで思う。
例えば結核である。結核には予防ワクチンとしてBCGがあるが、治療としてはストレプトマイシンがあり、この抗生物質の開発が結核の撲滅に多大な効果を果たした。今はもっと多くの治療薬があるらしくて、BCGは現在、義務化されてはいない。
武漢コロナに対しても、基本的には治療方法が重要だと思う。ワクチンは一時凌ぎではないだろうか。治療方法が確立していれば過度な予防はいらない。インフルエンザについても同じだ。インフルエンザのワクチン接種を促す手紙が自治体から私のところにも届いたが、私は受けなかった。インフルの場合は十全ではないが、アビガンなど曲がりなりにも、治療薬があるからである。
以前にも触れたが、遺伝学者のドーキンスがいうように、ウイルスは地上最強の生き物だから、これとは上手に共生する以外にない。対して、ワクチンはこれを無理やり予防する措置だ。防ぐことより共生することが大切だと思う。
コロナに限らずウイルスが蔓延するのは、人々の生活が乱れた時だ。その乱れに乗じて蔓延る。現在、日本の都市は、上下水道が整い、上質な衛生環境を保っている。この環境が乱れることが心配だ。急激な人口増などは、衛生環境を阻害しかねず、感染を拡大する条件になろう。今回のコロナの発生地が新興都市の武漢だったことを思うと尚更である。とすればコロナ問題は現代の都市問題を提起しているのかもしれない。
というようなことを考えながら、私はワクチンを打たないと決めている。東京という都市の衛生環境を信じているからである。感染者が1000人を超えたとか、騒ぐ人もいるが、東京都民1200万人から見ればほんの微少に過ぎないのである。【彬】
