大学入学共通テストが1月16,17日に実施された。16日は文系科目、17日は理系の科目である。
僕は、文系の人間だが、数年前から、高校の理系の科目の参考書を読んだりして、自分の足りない部分を埋めようと努めていた。そして、この機会に、資料を入手し共通テストをやってみた。科目は、数学IA、ⅡB、物理、化学、生物、である。ふたを開けてみると、広範囲から大量の問題数、内容も難しい。自分は基本的なものを、回答し、あとは、参考書に頼るが、正解にたどり着くことは困難。正確な知識、その応用、思考力が必要なのだな。数学、物理、化学については、解法手順の解説が、ネットで動画配信されていて、そのおかげで、正解への道筋の微かな光が見えてきた。
今回テストは、思考力、判断力、表現力、を見るものだそうだが、数学では、陸上競技選手の練習管理、日本の産業構造の時系列分析、生物では、気候温暖化、ウイルス、免疫、ワクチン、など、現実の重要課題をテーマにしている。
自宅近くに、国立の理系の、東京農工大学の工学部がある。キャンパスは自然豊かで、僕はよく散策したり生協を利用する。学生たちを、いつも真面目そうでかわいい子だな、などと見ていた。彼らは、今回のような試験で選抜された優秀な学生たちなのだ。今や、理系人材が求められている時代。これから社会を支えていく人材なのだ。
今、緊急事態宣言で大学は閉鎖されている。コロナが収束し、学生たちが普通の学生生活に早く戻れることを願うものである。
絵は、東京農工大学小金井キャンパス東門。アーチが特徴
2021年1月26日 岩下賢治