畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

16歳になりました(昨年の投稿から)

2016-03-08 18:57:21 | マックス

 遠い山には連れて行かなかったけれども、山の畑の下にはよく同行したマックスです。
そうですね、14歳頃まではこうして平気で急斜面を動いていました。


 何かの拍子に躓いて石を転がしたりしたら大変な事になります。
どんな、高低差のある斜面でも、文字通り脱兎のごとく駆け降りてその石を咥えて来ました。


 鹿も四足、馬も四足の話でも無いけれども、大きな四肢で踏ん張って登ってきます。
石を落とすことや、自分で滑り落ちるなんてへまは絶対にしませんでしたね。



 障害物の雑木は跨いだりくぐったりで進みます。


 これはもっとも気に入ったワンショット。いや、ワンワンショット。
この荒業のためにマックスの上左の犬歯は根元近くから折れてしまったのでした。

 正に新田次郎氏の『強力伝』の主人公の様な感じでした。
今しなって心残りに思うのはこの状況を動画で保存しなかったことです。






『犬』 ジャンルのランキング
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マックスさようなら

2015-09-02 05:06:31 | マックス

 昨日も朝から一人で山の畑に行き種蒔き。
7時頃だと言うのにまだ霧が残る朝でした。



 昨日はスベルべママは臨時で午前のみのパートに出勤。
早めの朝食後に一人で行き、大根を4畝蒔き、そして畝作り。



 人参も、さつま芋もそして雑草も青々と繁ります。
娘達二人が帰宅し、急遽マックスのお骨を納めようと言うことになった。



 マックスは畑の隅のマックスが大好きだった柿の木の根元に埋葬することにした。
そう言えば、マックスはなぜか柿の実が好きで、まだ青いうちから樹上を眺めていたっけ。



 スベルべママと娘達がお骨を持って登って来るまでに準備を整える。
草刈り機で草を刈り、平鍬で土の表面を剥ぎ、スコップで深い穴を掘る。



 そして、スベルべママと娘達が白布に包まれた骨箱を持って到着。
埋葬し、ロウソクと線香に点火して、皆で手を合わせ祈った。


 また、埋葬したこの場所が雑草に覆われないうちに墓標を作りましょう。
まだ畑のあちこちの隅にある、マックスが斜面の下から咥えて来た石を使って。

 二ヶ月半もお骨を身近に置きましたが、これで本当にさようならです。
16歳で亡くなるまで、15年にも亘って畑仕事に付き合ってくれたまくでした。

 これで本当にさようならです。マックスさようなら長い間ありがとう。
マックスはきっと柿の木の所からスベルべトーちゃんの仕事を見守ってくれることでしょう。
コメント (14)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マックスやお花を頂いたぞ

2015-08-15 05:02:53 | マックス

 先日の午後、昼休みを終えて表に出たスベルべママが大声で呼ぶ。
「大変!マックスにお花が!」と言う声に表に出るとマックスの小屋の前にお花の鉢植えが。



 「ミミの母から」と言うメモが鉢植えの下にあり送り主が分かりました。
マックスの母、ミミママの飼い主のお母さんからでした。

 早く片付けなくてはと思いつつ、なんとなく後回しになってしまっているマックス関係の品々。
小屋も餌入れもまだそのままなのです。



 お骨も、お盆までにはマックスの好きだった山の畑の隅に埋めようと思いつつそのまま。
お花は一つ二つ散ってしまったけれども、お骨の前に供えました。

 日々薄れ行く記憶ではあるけれども、まだマックスを思い出さない日は有りません。
ペットロス症候群などと言っていられない忙しさに、寂しさもまぎれているかのような毎日です。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マックスは今朝旅立ちました

2015-06-18 18:27:14 | マックス
 
マックスが今朝6時55分に「ミミお母さん」や兄弟たちが待つ、あの世へと旅立ちました。
今朝は、鳴き声はしなかったけれども3時に目覚め、マックスを見に行きました。

 一昨日あたりから食べ物は口にしなくなり、大好きなアイスクリームも少しなめるだけでした。
昨日からは水も呑むしぐさをするだけで飲まなくなっていたのです。

 3時に起きて見に行った際も、水をスプーンで口に持って行っても口を少し動かすだけ。
心配しながらも再び就寝し、四時半頃に起き出し、ブログをアップして畑へ。

 その時も、呼吸は荒く、大きくお腹をな見た出せては居ましたが規則的な呼吸でした。
しかし、一仕事を終えて帰宅し、マックスのところに行くと様子が少し変わっています。

 身体を撫でながら、声を掛け続けましたが数呼吸、大きく息をし首をもたげて口を開きます。
まるで、スベルべに何か言いたいような素振りをし、そして首をがくりと落として呼吸は終わりました。

 マックスは、義理堅くスベルべトーちゃんが畑から帰るのを待っていたかのように息絶えたのです。
大の字に開いた、前脚を横に揃え、寝せて上げます。

 8時になるのを待って、火葬場や市役所に連絡を入れます。
もちろん、マックスの旅立ちは二人の娘にもすぐにメールで連絡しましたが。

 火葬は予約で時刻指定。朝一にお願いしようかも思いましたが、娘が二人とも来ると言う事で午後に変更。
13時からの予約で、自動車の後ろに毛布を敷いて乗せ火葬場に向かいます。

 体重によって料金が異なるとの事で、毛布のまま秤に載せると体重は10キロ。
何時もは16キロの偉丈夫なマックスも一年と言う長い患いで骨と皮に痩せてしまっていたのです。

係員により、火葬台に乗せられ、両手を合わせてお別れをします。
二時半に、会議のために帰った娘を除いた三人でお骨を拾い上げに行ってきました。

 随分立派な骨箱で、骨格の良かったマックスでさえ三分の一にも満たなかったなー。
軽い、軽いお骨になったマックスと帰宅しました。

 仏壇と言う訳にも行かないので、床の間に休んでもらっています。
お盆か何かの際に、山の畑の片隅に埋葬しようかと思っています。



 今まで、可愛がって下さった皆様、そしてマックスの記事に暖かいコメントをくださった皆様。
本当に長い間のお付き合い、ありがとうございました。

 スベルべの育て方がそうしたのか、飼い主スベルべに似てしまったのか野生児のマックスでした。
決して紳士では無かったけれども、「白州次郎」の遺言がぴったりでしょう。

 『葬式無用 戒名不要』のマックスです。
マックスのトーちゃんに似た性格からの本ワンの遺言で「献花ご供物の儀は固くお断り」申し上げます。

 何時の日か、あーあんな犬と馬鹿な飼い主のコンビがいたっけ。
なんて思いだして頂けたらそれだけで幸せこの上なしです。

 テレビのメジャーデビューの話も、雑誌出演の話もお話が有った時は遅すぎましたね。
でも、ケーブルテレビには随分数多く出演し、芋を掘る姿も残してくれました。

 マックスは泣き虫トーちゃんが泣かないようにと、十分な介護をさせてくれました。
お世話になった獣医さんや、その他の人に挨拶をした際に、ふと思い出して涙が滲んだりはしましたが。

 マックス、トーちゃんは大丈夫だよ、何時までもめそめそなんてしないからな。
お前との思い出と、一人と一匹で遊んでいた記憶とともにトーちゃんは生きていくよ。

 また、あの世と言うものが有ったなら、飼い主とペットで出会おうではないか。
マックス、しばらくの辛抱だぞ、ミミお母さん、兄弟たちと遊びながら待っていておくれ。
コメント (40)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マックスに学ぶ日々

2015-06-12 04:35:44 | マックス

 マックスの寝たきりの暮らしが続いています。
昨年の春、15歳を越えた頃から顕著な老化現象が見られ、何回も危篤状態に陥った。

 昨年は、何回か娘達を呼び寄せたりもしたが、その都度奇跡的な生命力で復活した。
その時は、それから一年以上も生き延びるとは思えなかったのです。

 しかし、寒い冬さえ無事に乗り越え16歳の誕生日を迎え生き続けています。
この冬は認知症気味で、雪の降る夜中にさえ何回も吠えて起こされ、散歩をしていた。



 散歩の距離も徐々に短くなり、そして転びやすくなってハーネスを付け上から引いて身体を支えて歩いた。
なんとか、家から100メートルほどの駅まで歩いていたのがそれもできなくなり寝たきりの生活に。

 今はハーネスも、リードも、首輪さえも必要無くなり生まれた時の姿のまま。
表のシャッターの前に毛布を敷いての暮らしが続いています。

 虫よけに家具屋さんから、赤ちゃん用の「蚊帳」を買い求めて被せています。
昨夜は2時頃に鳴く声で目覚め、マックスのところに行き、おしめとペット用シーツを交換。

 そして、水を口元に持っていくと、しばらくその水を飲み再び寝る体制に。
蚊帳をそっと掛けて、枕に頭を載せて上げて、疲れた身体で再び眠りに落ちた。



 マックスの介護用品です。
ペット用のシャンプーと、除菌ウエットティッシュは娘が買ってきてくれました。

 下の用も自分では、ままならなくなり「おむつ」の暮らしになってからしばらくになります。
それでも、排尿、排便はその都度鳴いて知らせる。ええ、夜中でもです。

 波は多少あるものの、朝晩の食事もしっかりと摂り続けている。
枕に、頭を乗せた状態で寝たきりなので、食事の際は枕をはずし、左手で首を支える。

 そして、右手でプラスチックのスプーンに載せた食べ物を口に運ぶ。
赤ちゃんに食べさせるように「はい、アップーン」なん言いながら食べさせるのです。

 マックスは3歳の時に致死率の高い法定伝染病の「レプトスビラ」に感染。
獣医さえ、諦めて死亡後の解剖の話しさえ口にしていたのが奇跡の復活。

 奇跡の復活の陰には、半ば諦めて泣いているスベルべを横目に献身的に看病した妻と娘の力が有った。
16キロから12キロにまで体重が減少し、一口も食べ物を口にしなかったのに、一カ月以上も経ち、
大好物の鶏肉の一片を口にしてから、奇跡の復活劇を見せてくれたのでした。

 そして、今も奇跡的な生命力で生き続け、命の大切さ、尊さを教えてくれる毎日です。
生き物は、命ある限り頑張って生き抜く。生きなければならないのだと教えられる思いの日々。

 正直なところ、超多忙な農作業の合間の看病は大変です。
そして、日々衰えが激しくなる中で、安楽死の考えも二回ほど本気で考えました。

 でも、今はこうして必死に生きる姿を見て、最後まで見取ろうと覚悟を決めています。
やがて、そう遠くは無い我が身にも来るであろう、老いゆく姿です。

 黙って、嘆かずに淡々と老いていく。生老病死は世のならい、そんなものだと教えられるような日々。
年を取る、老いていくってそんなものだよと、マックスに教えられるような日々が続きます。
 

 
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする