新井 素子 著 講談社文庫。
昭和58年10月15日第一刷。・・・・昭和58年!さあ、私は何してたっけ?(苦笑)
突然、読み直しました。どうにも、読みたくなったのでした。その理由はさておき・・・
今までに何度となく読み直しているんですが、ショパンのノクターンに彩られるこの作品は、何時読んでも色あせることがないですね。
悲しくて、美しいお話。
明日香と信彦。
「雨の降る星 遠い夢」では、太一郎さんはあゆみちゃんに「人間だからです」という答えを用意してくれた。生きることは同時に他の命をもらうことなのだということを、きちんと受け止めろと。
けれど、この二人にこの「答え」は通用しない。なぜなら明日香は人ではないから。植物に拠り近い生き物だから。
ラストの明日香の叫びと、信彦の背中が切ない。
「植物だって生きているのに!人間の、どこがそんなに偉いわけよ。同じ生き物のくせに、何一つ造りださない人間の!」
人は、こう言われてしまったら、答えるすべを持たない。
どう、答えたらいいのかわからない。でも、やっぱりそれでも。
人は人だから。人として生きていかなくてはならない。
そう、生まれついたのだから。
生きること、命のこと。SFというはっきりとした分野でのお話のため、「異星人」という位置づけはされているけれど、これはやっぱり、地球上の生命のお話。
ああ、だから、
昨日読み終えた「沼地のある森を抜けて」
そのどこかが、似ているって感じるのか。作風も著される内容も、まるっきり違うんだけれど。
グリーン・レクイエムの続編、「緑・幻想」。次はこちらにいきましょうか。
昭和58年10月15日第一刷。・・・・昭和58年!さあ、私は何してたっけ?(苦笑)
突然、読み直しました。どうにも、読みたくなったのでした。その理由はさておき・・・
今までに何度となく読み直しているんですが、ショパンのノクターンに彩られるこの作品は、何時読んでも色あせることがないですね。
悲しくて、美しいお話。
明日香と信彦。
「雨の降る星 遠い夢」では、太一郎さんはあゆみちゃんに「人間だからです」という答えを用意してくれた。生きることは同時に他の命をもらうことなのだということを、きちんと受け止めろと。
けれど、この二人にこの「答え」は通用しない。なぜなら明日香は人ではないから。植物に拠り近い生き物だから。
ラストの明日香の叫びと、信彦の背中が切ない。
「植物だって生きているのに!人間の、どこがそんなに偉いわけよ。同じ生き物のくせに、何一つ造りださない人間の!」
人は、こう言われてしまったら、答えるすべを持たない。
どう、答えたらいいのかわからない。でも、やっぱりそれでも。
人は人だから。人として生きていかなくてはならない。
そう、生まれついたのだから。
生きること、命のこと。SFというはっきりとした分野でのお話のため、「異星人」という位置づけはされているけれど、これはやっぱり、地球上の生命のお話。
ああ、だから、
昨日読み終えた「沼地のある森を抜けて」
そのどこかが、似ているって感じるのか。作風も著される内容も、まるっきり違うんだけれど。
グリーン・レクイエムの続編、「緑・幻想」。次はこちらにいきましょうか。