のんびりぽつぽつ

日常のこと、本のこと、大好きなこと・・・
いろいろ、と。
のんびりと。

黒糖蒸しパン。

2006年02月09日 11時34分04秒 | ☆お菓子☆
今朝のパンです。
ゆうべ、堪忍袋の緒が切れて、下の娘をキツ~~ク叱ってしまったあと、
それでも収まらなかった腹の虫が一杯入っているため、『黒い』色になってしまいました。。

な~んて、ね。
そんな訳ではなく、これは「黒糖入り蒸しパンミックス粉」で作った簡単蒸しパンです。
お得意のA-coop商品。だーさんの実家で頂きました。

只今、仕事待機中。
追加があるからしたら取りに来いっていうお達しがありまして・・
そうじゃなきゃ、今日はもう終了~~だったんだけど、な。
今日もまた、買い物に出られないのかなあ。
いいお天気だから、せめてお散歩くらいしたいっす・・・

「天狗風-霊験お初捕物控二-」

2006年02月09日 00時10分09秒 | ★★宮部みゆき
宮部 みゆき 著 講談社文庫。

お初ちゃんの捕物帳続編であります。
前作と2冊連続で読みました。

今回は・・・「神隠し」のお話。
嫁入り前の娘が真紅に染まった異様な朝焼けのなか、一陣の風と共に姿を消す。
お初は久々に姉妹屋に顔を出した右京之介と共に御前さまに会いに行き、そこでこの件を調べるように依頼されます。
それとは別に、兄の六蔵親分も、やっぱり同じように姿を消した娘と、それに便乗した身代金の要求の事件を持ち込まれ・・・
女という性の怖さや悲しさが焦点になっている・・といっていいかと思います。

今回、「猫」が出てきます。
それも、お初と話せる鉄っていう猫。
これが、ね。
なんというか、怖さを和らげてくれたんですが、同時にちょっと謎解き的にはテンション下がりも・・・・(あらら?)
「パーフェクトブルー」のように、最初から「犬が主役じゃ!」というのは受け容れやすいんですけれど、この鉄くんや和尚の扱い方は、ちょっと不満でした
だって。人探しも猫ちゃんがわかってたりするんだもの・・・
ところが、ね。ラストでやられましたよー。最後、こう来たか!と思いました。
ネタバレになるから語らないけど、猫ちゃんでちょっぴりずっこけても(?)頑張って読みましょう。最後の最後、きっと納得できるから・・・
非常に残酷な場面を描きながら、それでも当たりが柔らかいのは、事件一辺倒に決してならない一人ひとりの細かな場面の描写や、ちょっと笑える軽妙なやりとりがあるからこそ。
そういう意味ではこの鉄って猫と姉妹屋の面々、お侍様たち面々のやりとりはほっとさせてくれるし、笑えます。

そして、お初と右京之介さまの行方も、、ね。
二人の進展~~って視点で読むと、これはまたまったく別の読み方が出来そうだなあ・・と、最後まで読んで思ってしまいました。
天狗とお初の対決に力になったのは、曲がらないまっすぐな右京之介さまのお初に対する気持ちでもあったわけだから。

1作目のほうが私は好きです。捕物的にも怖さでも。
けれども、視点を変えると違う楽しみ方が出来る!それはこの「天狗風」かな~
・・・って、こんな読み方してるのは私くらいなものかしらん・・・

3作目って出てるんでしょうか。続編が読みたいなあ~と思う今日この頃であります。(といいながら、新潮文庫の「かまいたち」に入っているお初の短編を読み始めております